壊れかけのテープレコーダーズ Official Web Site
http://kowarekake.com/

小森清貴 solo Album『カトレア』発売中 詳細

小森清貴 Twitter @kiyotakakomori
連絡先 kiyotakakomoriofficial@gmail.com
2011/7/21 | 投稿者: komori

宣告通りに、レコードレビュー的な新コーナーを始めます。まあ、以前にも似たような記事はいくつかあると思われますが、今回からは、より仕事的な姿勢をもって取り組もうと思います。このある余る愛情を他者に伝達するという営みは、我が指名だと誰に頼まれたでもなく自負しています。

是非壊れかけのテープレコーダーズを好きな方は、今後このコーナーにて紹介するレコードも聴いて見て下さい。いかに僕が作曲時にぱくっているかというのが、いつしか自ずと露呈されるでしょう(笑)

記念すべき第1回目は、ここ最近のめりこみまっくてるPaul Wellerに関してです。しかも今回紹介するのは初回から邪道にいずれもベスト盤です(笑) ただこれらのベスト盤の一連を聴くことにより、ウェラーという人物像が把握出来ると思われます。

クリックすると元のサイズで表示します
The Jam「Compact SNAP!」
JMAのベストです。時系列に沿った曲順で、取り合えずこれを聴けばなんとなくJAMに詳しい振りを出来ると思います。良い選曲です。後期に向かうにつれ、モータウン色が徐々に強まっていく流れもつかめます。しかしこのバンドはドラムが下手ですね。大好きです。このカクカクしたよく分からないビートとウェラーのソウル趣向の違和というものが、まさにバンドの青き肖像を現しています。僕が一番好きな曲はベタですが「GOING UNDERGROUND」です。1stから「AWAY FROM NUMBER」が入ってないのが残念です。

クリックすると元のサイズで表示します
The Style Council「The Singular Adventures of 〜」
そんでスタカンであります。この軽い感じが以前は全くもって苦手でしたが、この軽さこそこのバンドの要なのであります。自ら「スタイル審議会」と自称するウェラーの批評的観点は、ジョン・ライドンが「パブリック・イメージ。リミテッド」と自称したのに近いものを感じます。要するにこれは「ソウル」というあるパラダイムの上でだけ語られていた呼称を一度そこから引き剥がし、無為な、白紙の地点へと持ってくるという作業が発端にあるのではないでしょうか。勿論、深く長いルーツを持つ黒人音楽のソウルをそのように簡易化出来ぬことなど理知的なウェラーは百も承知なのですが、あくまでこのバンドにおいてウェラーはソウルの編者であり、媒介者なのです。JMAのつんのめる青き感情とは、真逆をいくような佇まいです。しかし、それこそがポップ、ということの本質なのではないか、と僕は思っています。スタカンを聴くと、ニュー・ソウルやモータウンが、より楽しく聴けます。ちなみに、これもベスト盤です。

クリックすると元のサイズで表示します
Paul Weller「Modern Classics」
ほんで、ウェラーのソロであります。ポール・ウェラー名義でのソロ作品こそ、彼がソウルを求め続けた末に辿りついた、魂(=ソウル)の音楽です。音楽的なメソッドとしてのソウル色はスタカンなんかより全然薄まっていて、寧ろギター・ロック的とも言える楽曲が多いのですが、ここで聴ける一度何かを失った男の歌唱こそは、まさに本物のソウル!ラフなエレキギターも、ニール・ヤングを感じさせるような荒さがあり、心揺さぶられます。己の過去の幻影に振り乱されぬその姿が、たまらなく格好良いです。「ブラン・ニュー・スタート」という曲がオススメです。


レコ評というか、これでは人物評ですね笑

次回は何がしか1作品について書きます!

ちなみに上記のアルバムは中古盤屋で大体どれも300円くらいで買えます。
0

2011/7/21 | 投稿者: komori

「明滅するモノローグ」以降の日々の記憶を辿る記録。

7/15(金)
渋谷クアトロにて、THEラブ人間ワンマン。あの!クアトロに入りきらないという事件級の事態。しかし、彼等の音楽は、会場のキャパシティー有無の問題ではなく、常に大きいのだ。

金田君の歌っていることは、自分とは違う、と思う。しかし、痛々しいまでの感情の吐露を愚直なまでに歌う彼の姿勢には、心動じずにいられない節が多々ある。ことば、と戦ってるっていうのは、僕等の類似性なのかも、しれない。

とにかく、素晴らしいライヴでした。おめでとう。

7/16(土)
壊れかけでベースメントバー、「夢は夜ひらく」。主催の女の子は自分の母校の同じ学部に通う大学生だった。それが妙に嬉しかった。在学中に、音楽やってたことなんて、誰にも、何にも、見受けられなかったから。

大阪の蜜が凄くよかった。スタイリッシュな楽曲だが、MC含め、大阪人らしい、ドサ回りの芸人根性みたいな部分が随所に感じられ、客に隙を与えない。お見事。

自分達のライヴも、良かったと思う。燃え尽きた。燃焼。

7/17(日)
仕事後、二万電圧でCAUCUSを観る。かなり久しぶり。ドラマーが遠藤さんになってからは初めて観た。

最後に「duster」をやった。柳川さんの最深部とも言えるべき曲。曲が、人為的な計らいをも超え、誇大していき、なしくずしに、その曲が生まれた原初の姿へと、彼を還元させていく。最暗部の姿へと。

7/18(月)
壊れかけ練。

7/19(火)
無力無善寺にて壊れかけ。狩生さんの企画。無善寺は大分久しぶりだったが、音量音圧の微弱さに以前程悩まされず演奏出来た気がする。成長したのか。

イベント全体通して、初っ端の狩生さんのソロにはじまり、トリの無善法師まで、一貫してポップな内容だったと思う。

NO POWER, NO GOOD なしくずしに、無に帰すこの感じ。だが、そこには常に新しさに向かう何かがある。己の無力を知るときにこそ、扉は開かれる気がする。それこそが、音楽の生まれる根源だと、再確認する。

7/20(水)
仕事後、RARE中野店へ、工藤冬里さんのインストアライヴを観に行く。これもまた、ここ最近の傾向と地続きな、まさになしくずしの、NO POWER,NO GOOD を体現されておられるライヴだった。予期せぬもの、不確定なものを受け入れることは、慈しみ。何を得るでなくとも。そこに在るものと、ただ、在ること。

この日会場で、ずっと話してみたかった、格好良い女性に、話かけられ、嬉しかった。彼女のことは5年位前からずっとお互い顔を知っていたようだった。行くライヴが同じだったりしたからだ。その人はRAREの店員さんで、そしてなんとこの日が彼女の最後の出勤日だった。

名前は初めて聞いたけど、なんとなく、ずっとずっと昔から、その人のことを知っているような気がしていた。素敵な女性だった。

帰宅し、よくお客さんで来てくれる大学生の女の子が作ったミニコミ雑誌を読んでいると、遠藤ミチロウさんのインタビューの欄に、「無力」ということばが沢山出てきて、「はっ」とした。

『なまいき』という雑誌です。編者はさいとうあかねさん。凄く面白いです。タコシェとかユニオンに売ってます。



NO POWER,NO GOOD

こころのスローガン
0




AutoPage最新お知らせ