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小森清貴 solo Album『カトレア』発売中 詳細

小森清貴 Twitter @kiyotakakomori
連絡先 kiyotakakomoriofficial@gmail.com
2009/12/9 | 投稿者: komori

お気付きの方もいると思うが、1月に大阪にて、凄いバンドと共演することになった。彼等のライヴを15歳の時に、茨城で、観た。それは今に至る自分の人生を大きく決定づける、そんな衝撃だった。あれから10年の歳月が流れ、今度同じ舞台に立つ。キング・ブラザーズと、来年、同じ舞台に立つ。
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2009/12/9 | 投稿者: komori

12/8

夕方、久々に新宿ユニオン中古センターへ、ふらっと出向く。ここは門脇君(マーシャルの猫)が働いてるお店で、今日は運良く勤務中で、暫く振りに再会。店内の一角に門脇君レコメンド・コーナーがあり、そこにはPWRFL Power野村君の主宰するレーベル「Half Yogurt」の諸作品や、ピーター・アイヴァース、ボブ・トリンブル、オンリー・ワンズ、小杉武久、マヘル・シャラル・ハシュ・バズなんかが陳列されており、彼の音楽に対する造詣の深さ、愛情を感じられる、素敵なセレクションだった。その中にあった「SAHIB SHIHAB AND THE DANISH RADIO JAZZ GROUP」というグループのCD、以前ちょっと気になってたのでどんなのか聞いてみたら、興奮した門脇君は絶対買うべきだとゴリ押しし、他にも「ザ・スーザン」というギャルバンのCD、テレサ・テンの『淡淡幽情』という、実によくわからない組み合わせを薦められ、その押しの強さに平伏し、購入。営業上手な店員だ。見習おう。帰宅して聴いたら、どれも良かった。ありがとう。また買いに行きます。

昨日はそういえば、ジョン・レノンの命日だった。今年はビートルズのリマスター再発もあり、音楽業界はビートルズ尽くめだったようだが、自分はどちらかというと、今年はジョンのソロ作をよく聴いた気がする。『ジョンの魂』や『イマジン』における、あのやたらにモコモコした、フワフワした、霞がかった音作りが、ビートルズの音よりも、今年、必然性を持って、響いた。それはライヴをやって、うわーと飲み明かして、千鳥足の酔いどれ眼で見た、夜明けの風景みたいなものだと知った。何も果たせず、何も叶えられず、無残にも訪れる、朝。それは多分、ニール・ヤングの『アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ』や『オン・ザ・ビーチ』とも通ずるものだとも思う。要は、ロックのユートピア幻想みたいなものは、今から40年も昔にきっぱりとぶち壊されてるんだと。そこでは、サイケデリックなんて、すっかり字面に成り下がっている。物事が現在進行形の過程的なものであるのをやめた時、それは言葉として、僕等にとって大変利便性の良いものへと変わる。だから壊れかけのテープレコーダーズをサイケデリックとだって呼ぶことだって出来る。

ジョンが歌ってたのは、そのもっと先のことだった。夢を見終えた、果たし終えた後で、どう生きるか。歌詞はビートルズ時代よりも、極度に私的な次元へ。編曲や編成は、よりミニマルに。それは夢想家とは真逆の、もっと冷徹な傍観者みたいな佇まいにも思える。過剰さは排され、終局最終的に固有名詞を名乗り、歌い始めたとき、そこに在るのは自身の肉体以外の何ものでもない。至極単純明快なことだ。逃れ得ない。音も、それを奏でる身も、最後には物質的な現象へと還元されていく。そこに、メッセージも、ユートピアも、ありはしない。あるのは全ての秘め事を露にしてしまう、朝の日の光だけだ。

最近、徐々に、僕等は幼児期から大人になるにつれ、空想から唯物的な思考にシフトしてくというふうに、かつては思っていたが、それは全く逆だ、と気づき始めた。世界は徐々に抽象的になっていき、手に触れ、確かに在ると思えることが、少なくなっていく。

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