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小森清貴 solo Album『カトレア』発売中 詳細

小森清貴 Twitter @kiyotakakomori
連絡先 kiyotakakomoriofficial@gmail.com
2009/11/15 | 投稿者: komori

続き

…そんで、翌日11日水曜日はバイト後UFOへ。チカさんの新企画?「風狂と夜の会」。ねずみバンドに間に合わず、残念。三輪さんにぎりぎり間に合う。この日の三輪さんは、あだちさん、片想い・シラフさん等との、トリオ編成。新しい曲を、何曲か演奏していた。優しいうただった。ファーストの曲よりも、幽玄な感じがした。昔の曲も勿論好きだけど、やはりそんな人であればある程、早く新曲が演奏されることを心待ちにしてしまう。

演者なら誰だってそうだろうけど、壊れかけでも、新しい曲を初めて演奏して良かったと言われるのが、一番嬉しい。だからといって、無理矢理作ろうとは思わない、「作る」という意識からこぼれ落ちるようなものの中にこそ、音楽の本質があると思うし、そうやって自らに「作る」という足枷をかけて生まれてきたもの程、窮屈なうたもないと思う。最近読んでる武満徹の本にも書いてあったけど、この世界において音楽は、もう既に鳴っているものだと、僕は思っている。そこに耳を傾け原風景たる世界を「聴く」ということと、人間の意識の力による「作る」という行為は、決して上手い具合に統合されるようなものではなく、必ず軋轢が生じるのだけれど、その軋みこそが、一番ぐっとくる部分だと思い、日々戦っています。

で、この日のトリは真美鳥で、これがまた凄まじかった。ベースの中田さんが欠席で、ベースにドラゴンの衣装を来た知らない人(うまかった!)、ギターに俺こん狩生さん、で、ステージ奥に立ってるだけの謎の男、というミステリアスな編成で、一切曲と呼べる曲はやらず、奈落のような、はたまた天国のような即興とノイズが、延々とノンストップで続いた。これはさっき言ってた何かを「作る」や「生み出す」とかとは全く真逆の演奏に僕には思え、無に帰すというか、ひたすら洗い流すような、そんな演奏であり、実際その時まで念頭にあった音楽的なるものが、一度またリセットされた気がした。ずっと聴いている間、便所をことを考えていた。水洗便所の水を流すような、そんな演奏。取り分け、ドラムの板垣さんは、ぼくらに見えない何かが見えているような、そんな目をしていた、ドラム叩いてるのに、音が鳴ってなかった。吸い込まれていった。

岩永さんのソロアルバムも買った。景色みたいなアルバムで、ふわっと聴けて、とても良かった。

おわり

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2009/11/15 | 投稿者: komori

ライヴないと、更新頻度が著しく低迷する。それじゃいかん、ということで、重い腰を上げ、ここ最近の事柄でも。

10日火曜、久々に何もない休日。久々に映画館へ。渋谷のユーロスペースへ、ヴィタリー・カネフスキー特集上映。僕が、生涯愛してやまないだろう不屈の名作『動くな、死ね、甦れ!』を撮った、ロシアの遅咲きの巨匠。『動くな〜』に加え、『ひとりで生きる』、『ぼくら、20世紀の子供たち』という三部作の上映で、この日は『ぼくら〜』のみ観覧。が、久々の映画館の居心地の良さに、そうそれは現世とは遮断された密やかな暗闇の楽園とでも言えばよいだろうか、そこでうつらうつらしてしまい、肝心の映画にあまり集中出来なかった。情けない。だが、映像と現実の狭間を夢うつつで漂うその心地は、それはそれで貴重なものだとも思う。寝ぼけ眼でも、良いシーンがたくさんあった、覚えてる。また、ちゃんんと観に行こう。(なんだそりゃ!)

その後、下北のシェルターへ、灰緑レコ発へ。雨天の平日にも関わらず、沢山のお客さん。取り分け、灰緑の無善寺企画などに過去に出演した、バンドマンが沢山。それって、凄く素敵だなと思った。地に足の着いた、強かな活動の、ひとつの結集を、目の当たりにした。灰緑のことは、実は結成当初位から、知っている。当時19歳くらいだった自分にとって、無力無善寺と、そこで行われていた灰緑の混沌としていながらも何かを突き破る破壊力をもった演奏は、希望にすら思えた。だから、この日はとても嬉しかった。アンダーグランドって言うとすごく語弊があるだろうけど、かつて地下で沸々と煮えたぎっていた悶々たるエネルギーが、決して洗練されることなくそのままの形で、極めて肯定的な神々しさを以ってして、地上に現れた、とでも言えばよいだろうか。きっと、灰緑のCD聴いて、バンドを始めたくなる高校生とか、きっといると思う。

何年か振りに聴いた「中央線」って曲、アルバムには入ってないけど、凄く好きな曲。僕も東京に来てからずっと中央線沿いに居るから、余計に投影しちゃうのかな。最も飛び降り自殺の多いという、この沿線。この曲の時だけ、客席が静まり返って、オレンジとブルーの照明も相まって、なんだか中央線の始発列車を待つホームみたいな感じだった。倦怠と、諦めと、苦悩と、それでも楽観でもいいから信じていたい希望。ねずみさんのギターがサンタナみたいで、艶っぽかった。

そんで、翌日は…(続く)
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