とある場所に、トリさんたちが集まる木がありました。
朝に飛び立ち、夕方に戻って来る、トリさんたちの休息の場所のようでした。
たまに、その場所を通りかかる時は、邪魔にならない場所で、トリさんたちを観察していました。
楽しそうで、賑やかにしているトリさんたちを見るのが好きでした。
しかし、しばらくしたら、その木は切られてしまいました。
車道に面した、歩道にある木でしたので、何か街の計画があったのか、それとも、フンなどの苦情があったのか、それは僕にはわかりません。
木がなくなり、トリさんたちもいなくなってしまいましたが、またきっと、居心地の良い寝床を見つけて、楽しく過ごしていると思います。