ポールの「RAM」のスーパーデラックス盤が届きました。
最新リマスターのCD4枚に、DVDが1枚の5枚組です。
前回までのブック形式のリマスターシリーズとは違い、ボックス形式で、たくさんのオマケ(?)も入ってます。
このオマケがスゴイ凄い。見た事のない写真もたくさんありますし、分厚い写真集には、レコーディングに関する写真も色々と載っています。生写真風の、袋入りのポートレートや、ヒツジの写真だけのミニ写真集も付いています。
数曲分ですが、マルチトラックレコーディングのための「トラックシート」も載っていて、例えば「ハート・オブ・ザ・カントリー」では、16トラックのうち、6トラックしか使っていない事がわかったりして、興味深いです。
「これはスゴイ!」と思ったのが、ポールの手書きの歌詞カード。色々なレター用の紙などに歌詞が書いてあるのですが、その再現性がスゴイのです。
紙の裏側のシミまで再現されており、まるで本物のポールの直筆のカードのような雰囲気です。紙質も再現されているようで、厚めの紙もあれば、薄い紙もあります。
最新リマスターの音質ですが、自然でクリアで、こちらも素晴らしいと思います。
初めて公式発表されたモノラルミックスは、AMラジオ局用に別ミックスされた音源で、所々のバランスが違ったり、フェイドアウトがステレオミックスよりも長かったりして、新鮮に聴く事ができます。
未発表曲は、海賊盤を集めている人にはおなじみの物がほとんどです。しかし、歌メロの入っていない「Sunshine Sometime」が公式に発表されたのには、ちょっとビックリしました。どんなメロディが付くはずだったのかわかりませんが、コード進行やサウンドが最高で「きっと名曲になったんだろうなあ」と思える曲です。
ポールの変名による「RAM」をリアレンジしたインスト盤「スリリントン楽団」のCDのリマスター盤も入ってますが、まだ未聴。スリリントンのCDも以前もちろん買ってたまに聴いておりますが、これはこれで楽しいアルバムです。
DVDは、プロモ映像というか、ポールとリンダが馬に乗っていたりするプライベートフィルムをつなぎ合わせたような内容です。「Hey Diddle」の弾き語り映像(以前、日本公演のオープニングでも流れた「ビップ・ボップ」を歌っている時に撮影された時の映像でしょう)もあります。
個人的にDVDでは、初期ウイングスのライヴ・ヴァージョン「Eat At Home」が隠れた目玉だと思います。
バスでツアーしている初期メンバーの楽しそうなこと!バンドを組んだばかりの楽しさと嬉しさで溢れてる幸せな映像です。
ウイングスは、この後はメンバーチェンジを繰り返したりとゴタゴタいたしますし、ポールと他のメンバーの人気の温度差が出て来てしまうので、ポールの個人名を入れない「ウイングス」としての一体感が伺える、貴重な映像だと思います。
ポールも飢えたロックンローラーという雰囲気が出ていて、とてもカッコイイです。
他に、高音質ハイレゾ音源のダウンロードができるカードも付属しています。
リマスターシリーズも色々買っておりますが、今後は前回までのようなブック形式ではなく、こういうボックス形式でのリリースを望みます。
これは豪華で楽しくて、買って良かったです。
僕の宝物がひとつ増えました。
スーパー・デラックス・エディションは、限定生産で、そろそろ予約を締め切ったお店や、売り切れたお店も出て来ているようです。ちなみにこれは輸入盤で少し発売日が早く、日本盤の発売は5月30日です。欲しい方はお早めに。