今日は午前中から、キングレコードの関口台スタジオにて、オーケストラとヴォーカルダビングがありました。一番広い1スタでの録音です。
由緒ある有名なスタジオでして、古くは「憧れのハワイ航路」「お富さん」「こんにちは赤ちゃん」、建て替えてからは「恋の季節」「青葉城恋唄」などのレコーディングが行われたスタジオで、現在の建物は3代目。
やっぱり多人数のストリングスはいいですね。
ホルンやオーボエやティンパニーまでいる編成で、ピアニストやギタリストやベーシストにも来ていただきました。
勿論、レコード会社のディレクターさんや制作部長さんも立ち会い。
予定では、午前11時〜午後3時がオケ録りで、午後5時からはヴォーカルのダビング予定だったのですが、オケ録りがスムーズに行き、かなり早く終了したので、そのままヴォーカルのダビングまでやりました。
僕はレコード会社の人とディレクター席に座り、一緒にディレクション。
歌手の人には、僕が何ヶ月も前からピアノを弾きながらレッスンしていたので、本番も割とスムーズに行きまして、午後3時には終了。
ミキシングは後日、別な日に行いますので、1日の録り予定が全て終了という事で、5時からのスタジオ予定はキャンセルに(キャンセル料はかかったんじゃないかなあ?)。
というわけで、スタジオ近くのお店へ移動し、なんと午後3時過ぎから、もうビールやお酒という事に相成りました。
僕は何度かお会いした事のあるインペグ屋さん(ミュージシャンの手配をする人)の隣に座ったのですけど、ひょんな事から、お互いに熱烈なビートルズのマニアだという事がわかりまして、フランス公演の海賊盤の話やら、演奏法やベースの種類やら、コード進行とメロディの関係など、ものすごくマニアックな話に花が咲き、楽しい時間を過ごしました。
別れ際「自分よりビートルズに詳しい人間はいないと思ってたけど、今日は負けた!」と嬉しそうに言っていましたが、僕よりもひと周り上のリアルタイム世代ですので、解散後にファンになった僕からすれば、本当に羨ましいですし、もの凄く詳しくて、知識も僕に全然負けてなどおりません(おそらく「負けた!」というのは嬉しさの表現なのだと思います。たっぷりマニアックな話ができましたので、僕も嬉しかったですし、教わった事もたくさんありました)。
そんなわけで、レコーディングの仕事が半分、お酒を飲んでビートルズの話が半分、という1日でした。
全国発売は、来年1月下旬の予定です。
明日も別のレコーディング・スタジオでお仕事です。
オシマイ。