昨日の12月30日は、ライヴで演奏して参りました。
元ジューシィ・フルーツ(現ジューシィ・ハーフ)のイリアさんをライヴにお誘いしたところ、ライヴの時間は家で年末の用意をしなければならないので無理ですが、その材料などを買いに出るので、ライヴの前にお茶でもしましょうという事になり、待ち合わせをしてお茶をいたしました。
お互いの音楽活動の話から、イリアさんが使っていたギターやアンプの話、お正月のおせち料理のお話など、とても楽しく幸せに過ごしてから「良いお年を〜!」とご挨拶し、高円寺のお店「楽や」へ。
階段の前には看板が出ていました。
このお店に来るのは3度目です。1度はfunka君とスーマーさんのステージを見に、2度目はfunka君と一緒にギタレレを弾いてライヴをし、今回はギタレレとベースで参加です。
funka君たちは長い間、毎月このお店に出ておりまして、特にリハーサルもなく、どの曲を演奏するのかちょっと聞いて「了解、了解。全部弾けるから大丈夫」と言って、打ち合わせ終了。
演奏者が多いので、ステージには僕らの楽器がズラリ。
4弦と5弦の2本のバンジョーやドブロ、7弦ギターや12弦ギター、ギタレレなど、ちょっと珍しい楽器編成かもしれません。
そうしたら、一緒に演奏するChihanaさんが「今夜、北山修さんがいらっしゃるそうですよ」と衝撃のひとこと。
北山修さんとは、そうです、あのフォーク・クルセダーズの、きたやまおさむさんです。「帰って来たヨッパライ」で「なあ〜お前〜」という神様のセリフを言ってる、あの人です。
僕は「自切俳人(ジキルハイド)」という別名での深夜放送「オールナイトニッポン」を、中学時代に熱心に聴いておりました。
作詞家としても「風」「白い色は恋人の色」「さらば恋人」「戦争を知らない子供たち」「花嫁」「あの素晴しい愛をもう一度」「ピンクの戦車」など、誰でも知っている曲をたくさん作っています。
僕にとっては、全編、ブッ飛んだコミックソングで埋め尽くされた「自切俳人のゴールデンアルバム」という凄まじいソロ・アルバムに多大な影響を受けまして、きたやまおさむさん関係のテレビ番組などは、全部録画して保存しているという、ヒーローの1人であるのです。
僕は有名な方やファンである方とお会いしても、あがったりする事はあまりないのですけど、さすがに「え?きたやまおさむさんが来るって?俺、きたやまおさむさんの前で演奏するの?」とアワワワしつつ、ふと後ろを振り返ると、すぐそこに、きたやまおさむさんが座っていました。
これはもう、お話せねば!僕が「自切俳人のオールナイトニッポン」や「ゴールデンアルバム」にいかに多大な影響を受けたのかを。こういうこぢんまりしたお店で、プライベートでお話する機会など、もう2度とないかもしれない。いや、間違いなく、2度とあるまい。
そんなわけで、ご挨拶をし、お話をさせていただきました。
ラジオの思い出話や、ゴールデンアルバムの話、中学時代に探して買ったソロのライヴ盤の話、30数年前に発売された「真夜中の辞典」という本をまだ大事に持っているというお話などをしたところ「そりゃすごい!」「それも持ってるの?!」「あっはっは!まさかこんな人と会えるとは!」と喜んで下さいまして、笑いながら「凄いなキミは!」と言って僕の肩をポンポンと叩いて下さいました。
一緒にいらしていた、きたやまおさむさんのお知り合いの先生は「こういう人と会えるなんて、これだけでも今日来た甲斐があったね!」と、きたやまおさむさんに話しておりました。なんという光栄なお言葉でしょう(もちろん、僕よりもずっと詳しく、心酔している方々もたくさんいらっしゃるでしょうけど)。
偶然ですが、今日12月31日に、テレビ東京で、きたやまおさむさんの特集番組が放送される事になっておりましたので、その番組も楽しみにしていて、すでに録画予約しているというお話もいたしました。
もちろん今日の放送も見まして、昨夜、この人とお会いしていたのだなあと思うと、なんだか不思議な気分でした。
以前、きたやまおさむさんについてこのブログに書いた事があります。
↓こちら
「
真夜中の辞典/自切俳人(監修)」
そんなこんなで、スタートの時間になりましたので、演奏開始。
ステージはメンバー5人で一杯ですので、僕はすぐ横の客席に座ったままギタレレとコーラスで参加。ドラムの人も、横の方でスネアをブラシで演奏。
オリジナル曲やカヴァーなど、カントリーっぽい曲が中心で、きたやまおさむさんも楽しんでいらっしゃるようでした。
2部のビートルズ特集は、Chihanaさんが1人で「イン・マイ・ライフ」をドブロギターでスライドを交えながら弾き語り。オープンチューニングで、スライドも得意で、バンジョーやベースも弾きながら歌う女の子はとても珍しいと思いますが、実に見事な演奏と歌でした。
そして我ら「ヒゲで長髪のむさ苦しい男性陣」がドドッとなだれ込み「カム・トゥゲザー」からバンド演奏。
「マザー・ネイチャーズ・サン」「ハニー・パイ」「フォー・ユー・ブルー」「ハッピー・クリスマス」「ノーウェアマン」「ノルウェーの森」「夢の人」「ドント・レット・ミー・ダウン」「アクロス・ザ・ユニヴァース」「オー・ダーリン」「恋におちたら」などなど。
2部だけでも1時間半ぐらい演奏していたと思います。
最後は、僕がギター、Chihanaさんがヴォーカルの「ブラックバード」で、午後10時半にライヴ終了。
funka君や、スーマーさん、Chihanaさんたちも、みんなハモれて、演奏できるので、とても楽しかったです。
ぜひまた参加させて下さいませ。
そんなわけで、2010年もオシマイです。
今年もたくさん音楽を作りました。
それらの曲は、大手レコード会社からCD発売されたり、iTunesStoreで販売されたり、テレビやラジオでオンエアされたり、コンサートで歌われたりしています。
幸せな事ですね。
来年も、良い音楽をたくさん作ります。
皆様、良いお年を!