映画「宇宙大怪獣ギララ」を観ました。1967年に松竹が制作した唯一の怪獣映画だそうで、前から観たいと思っておりましたが、とにかく面白くて大満足いたしました。
と言っても、僕はB級〜Z級以下の映画ファンでもありますので、立派な映画のみを好む人の参考には、あまりならないかもしれません。
月の基地に檜と思われる和風の風呂があり、手ぬぐいを頭に乗せてお湯に浸かっている宇宙飛行士や、地上からの命令を嫌がる仕事嫌いの外国人宇宙飛行士、何がしたいのか良くわからないUFO、どんなに攻撃されてもダメージを受けないギララなど、大いに楽しみました。
主題歌は、作詞/永六輔、作曲/いずみたく、歌/ボニージャックスという超豪華な「ギララのロック」で、どこがロックなのか不明なのですけどこちらも最高でした。
ジョン・ランディスなどが作った「アメリカン・パロディ・シアター」という、僕が大好きなバカ映画があるのですけど、その中に出てくるB級映画のパロディ「月世界のアマゾネス」に、とても雰囲気が似ておりました。
昨年(2008年)制作された続編「ギララの逆襲」も観ました。
「ギララの逆襲」を観ていたら、彼女に「これはどういう映画なの?」と聞かれましたので「これは村人たちがネチコマ!ネチコマ!と言って踊りながら、コマネチのポーズをすると、ビートたけし扮する『タケ魔人』という正義の味方が現れる怪獣映画だよ」と答えましたら、なぜか信じようとしなかったのですけど、少ししたら村人たちが「ネチコマ!ネチコマ!」とコマネチのポーズで踊り出すシーンが出てきて、やっと信用してもらえました。
続編と言っても、基本的にはバカ映画なのですけど、こちらも大いに楽しみました。怪獣映画でおなじみの人たちもたくさん出演していて、意外と豪華です。初代ウルトラマンの黒部進さんまで出ています。みうらじゅんさんが嬉しそうに出演しているのも面白いです。
タケ魔人の像が、傘と消火器を持っているのも高ポイントです。
この監督の映画は「日本以外全部沈没」や「ヅラ刑事」など、いくつか観ましたが、個人的にはこれが1番面白かったです。
万人受けはしない映画かもしれませんが、B級映画以下を好むマニアの方はぜひどうぞ。