昨日は元ジューシィ・フルーツのイリアさんと、ドラムの「トシ」こと高木利夫さんたちがジューシィ・フルーツのナンバーを演奏する「ジューシィ・ハーフ(半分ジューシィ・フルーツ)」のライヴがありましたので、高円寺のグリーンアップルへ見に行って参りました。
ジューシィ・ハーフのライヴは、高木さん飛び入りの1回目(2009年2月12日)、リハーサルをしてレパートリーを増やして臨んだ2回目(2009年5月7日)に続き、昨日で3回目です。
今回もリハーサルを重ね、新たなレパートリーを大幅に加え、オープニング・アクトを務めたレギュラーバンドであるゴーゴーアップルズに続き、2部のステージ全てがジューシィ・ハーフの演奏という構成で行われました。
今回、驚いたのは、レギュラーバンドであるゴーゴーアップルズが本当にオープニング・アクトに徹し、コンパクトな曲数だった事です。前回たっぷり聴けた近田春夫&ハルヲフォンのナンバーもなく、THE WHOやホリーズ、ゾンビーズなどのナンバーをノリノリで演奏し、観客が十分に暖まった頃に「では、ジューシィを暖かく迎えて下さい!」というメッセージと共に、第一部としての演奏を終えたのです。時間としては30分程度でしょうか。
それを見て、30年来のミュージシャン同士の友情に感激いたしました。終演後、リーダーの恒田義見さんに「本当にオープニング・アクトに徹したステージでしたね」と伝えると、「またイリアをステージに引っ張り出した責任もあるからね」とお話して下さいました。個人的にはハルヲフォンの曲も聴きたかったのですけど、ジューシィ・ハーフが気持ちよく演奏できるように、という義見さんの心遣いになんだかジーンと感動いたしました。素晴らしい事です。
それでも、もっと聴きたかったなあと思い、終演後に義見さんに色々とリクエストしてしまった僕でした。
しばしの休憩の後、大きな拍手で迎えられながら、ジューシィ・ハーフが登場しました。ベースとギターは、前回と同じく、ゴーゴーアップルズのジェフさんとAkishiroさんが担当です。
イリアさんはピンクのドレスにピンクのギター、イヤリングまでピンクです。
イリアさんはピンクのブギー、ジェフさんはリッケンバッカー、Akishiroさんはテレキャスター、高木さんは自前のスネアに自作カウベルを持ち込んでの演奏です。
前回は「恋愛タクティクス」「夢見るシェルター人形」「恋はベンチシート」「ジェニーはご機嫌ななめ」「おとめのカウントダウン」「そんなヒロシに騙されて」「ふりむかないで」などが演奏されましたが、今回はそれに加え、男性陣だけのヴォーカルで「燃ゆる瞳」、ヒットしたセカンドシングル「なみだ涙のカフェテラス」や、セカンド・アルバムから「母がいろいろとうるさいの」「睡眠不足は美容の敵」、それにサード・アルバムから「やっぱりアロハ」も演奏されました(前回演奏された「お出かけコンセプト」は今回はありませんでした)。
「やっぱりアロハ」では、イリアさんがギターを置いて、ハンドマイクで振り付けをしながら歌い、男性陣がワンコーラスずつ歌う「燃ゆる瞳」では、イリアさんがタンバリンとコーラスを担当いたしました。
Akishiroさんは「燃ゆる瞳」の他、「恋愛タクティクス」でもイリアさんとヴォーカルを分け合っていました。
「燃ゆる瞳」での高木さんのヴォーカルに、観客も大喜びでした。
今回は2部を全てジューシィ・ハーフが担当するというので、MCも多く、各メンバーの話もたっぷり聞けました。
「ジューシィ時代、ギターの柴矢さんに中身のないMCだと怒られた」という高木さんの気ままなトークも、みんなで存分に楽しんで聞きました。
気ままなトークと言っても、当時の貴重な話が満載なのです。
イリアさんの「子育てをしている間は、ギターもケースに入れてしまったままで、全然弾かなかったんですけど、今の目標は、日本で初めての『エレキギターを弾くお婆ちゃん』になる事です」というMCに、ファンは大歓声を贈っていました。「そのためにはずっと続けなくちゃね」とも言っておりました。お婆ちゃんになるまで、ずっとずっと続けて下さい。
盛大なアンコールにも応え、最後に恒田義見さんとイケダタカシさんも加わり、ハルヲフォンの名曲「シンデレラ」を全員で演奏し、今回のライヴは終了いたしました。今回のジューシィ・ハーフのステージは1時間10分ぐらいでした。
セットリストはベースのジェフさんのブログに載っておりましたのでリンクさせていただきます(
こちらです)。
ジェフさんとは「HOT TV」やテレビ東京の伝説的番組「踊れバンバン」のお話、音楽誌「ヤングセンス」の事など、マニアックなお話をさせていただきました。
Akishiroさんとは、また今度じっくりとビートルズのリマスター盤について語り合いましょうと約束をいたしました。
今回も、多くの濃いジューシィマニアの方々が来ていました。遠方から新幹線でいらした方々もいたそうです。僕もバンド仲間のリズム・Keyさんや、ソニックさんやYOSHYさんと再会し、熱くジューシィを語り合った夜でした(リズム・Keyさんとは席が離れていて挨拶程度しかできず残念でした)。
演奏終了後、衣装を着替えるために楽屋へ戻っていたイリアさんのギターやエフェクターを、高木さんが片づけていたのが印象的でした。以前、高木さんが「ジューシィのメンバー4人は今でも兄弟みたいな感じ」と言っていたのですけど、本当に今でも仲が良いのだなあと思いました。
出演メンバーの皆さんとも楽しくお話した後、帰り際、高木さんに「この前のリハでは全員が揃わなかったんで、KENNYさんを呼んで弾いてもらえば良かったねってみんなで話してたんだよ」と言われ、「え〜!?呼んでくれれば喜んで代役やったのに!」と大笑い。以前のリハで少し僕が代役で弾かせていただいた事がありましたが、少年時代に夢中になった皆さんにそう言っていただけるのは、本当に嬉しく幸せな事です。
そして、ここから告知です。
ジューシィ・ハーフが、ヒカシューのデビュー30周年記念公演に、ゲスト出演する事が決まりました!
2009年10月26日(月)、場所は渋谷CLUB QUATTROです。前売り4,000円、当日4,500円で、18:00オープン、19:00スタートです。
チケットはe+、チケットぴあ、ローソン、クラブクアトロでそれぞれ購入できます。詳細は
こちらです。
ジューシィ・フルーツとヒカシューは、どちらも初期の頃は近田春夫さんがプロデュースをしておりまして、特に高木さんはヒカシューの1枚目と2枚目のアルバムではドラムを担当していたほど親密な関係で、今回は久しぶりの共演になるそうです。
イリアさんと恒田義見さんも「鼓絆(COHAN)」というグループをやっております。ライヴなどの詳細は義見さんのブログ(
こちら)でチェックして下さい。
ベースのジェフさんのブログは↓こちら
「
ジェフのティーンロックでぶっとばせ!」
ギターのAkishiroさんのブログは↓こちら
「
真夏に黒のトックリセーター」
ジューシィ・フルーツ関連の文章です:
「
夏のジューシィ・ハーフ・ワンマンライヴ」
「
ジューシィ・ハーフ・ライヴ(後編)/続々・ケラリーノ・サンドロヴィッチ・ミューヂック・アワー」
「
ジューシィ・ハーフ・ライヴ(前編)/続々・ケラリーノ・サンドロヴィッチ・ミューヂック・アワー」
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ジューシィ・フルーツ『パジャマ・デート』公式に入手可能に!」
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ジューシィ・ハーフ初のワンマンライヴ(超豪華飛び入り含)」
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ジューシィ・フルーツのアルバム3種類が買えるようになりました!」
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ジューシィ・ハーフ(ジューシィ・フルーツ1/2)のライヴを見てきました」
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Perfumeのジェニーはご機嫌ななめ」
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"ネリネリ"ってどういう意味だ? メルヘン月夜にキス3つ/ジューシィ・フルーツ」
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グイミー新発売/ジューシィ・フルーツ」
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天然カフェイン/ジューシィ・フルーツ」