今日はジュリー・アンドリュースとライザ・ミネリの来日公演の再放送があるというので楽しみにしておりましたが、残念ながら予約ミスでジュリー・アンドリュースの番組の冒頭20分を録画し損なってしまいました。昔放送された時にはちゃんと録画できたのですけどね。
当時は他にも別の女優さんとのステージや、舞台版の「ビクター・ビクトリア」も放送されていて、素晴らしい内容でしたので、それらの再放送も望みます。
そういえばフロリダのディズニー・ワールドのお城の前でショーを見ていた時、メリー・ポピンズが出てきて歌うシーンで、ジュリー・アンドリュースの歌声が流れて感動した事がありました。
ライザ・ミネリの方は、1995年の来日公演の模様でした。母親のジュディ・ガーランドの時代からバックを務めるというドラマーを含むライザ・ミネリ・バンドに東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団が加わった豪華な編成です。
サミー・デイヴィスJr.やフランク・シナトラと来日した時に比べると、ノドの具合は本調子とは言えないものの、歌って踊って喋ってのステージは本当に感動的で素晴らしいです。
なんといっても歌の圧倒的な表現力が凄い。そしてMCも実に魅力的で、まるで映画を観ているようです。
面白かったのは、ライザ・ミネリはジャズを小さい頃に憶えたというエピソードで、よくサミー・デイヴィスJr.の家に近所の人が集まり、バーベキューをした後にピアノを囲んでみんなで歌うのが楽しみだったという話をしたところ、ピアノのビリー・ストリッチに「近所の人ってどんな人?」と聞かれたライザ・ミネリが「フランク・シナトラ、ビング・クロスビー、エラ・フィッツジェラルド、メル・トーメ、ナット・キング・コール…」と名前を挙げるところで、ご近所さんがこんな世界的な大スターばかりだというのも、さすがライザ・ミネリだなあと驚いてしまいます。
「キャバレー」を歌い終わり、盛大な拍手の中で観客への感謝を表す仕草も素晴らしいです。全身を使って表現できる人は凄いものです。
そして最後に歌う前に、クルッと後ろを向いて取ったポーズが、映画「ニューヨーク・ニューヨーク」でロバート・デ・ニーロの前で歌う最後のシーンと全く一緒で、もうそれだけで感動いたします。
次はサミー・デイヴィスJr.とフランク・シナトラとのステージの再放送をぜひお願いしたいものです。