昨日は夕方から外出して、池袋へ。
家を出て、最寄り駅近くまで行ったところで、携帯電話を忘れた事に気づき、仕方なく取りに戻る。普段ならそのまま出かけてしまうが、待ち合わせがあったので、ないと困るのだ。最近は携帯電話を近くに置いておらず、マナーモードにしたままなので、電話やメールが来ても気が付かない事が多い。
行きにiPodで聴いたのは、スウェーデンのア・カペラのグループであるリアル・グループ。もうこの人たちは本当にスゴイ。曲も素晴らしいし、ハーモニーも世界一だ。みんなも聴けばいいと思うのだが、多くのCDショップには、このグループのコーナーすらなく、入手には結構苦労するという現実が嘆かわしい。
ジャズからクラシック、スウェーデンの民謡までサラリと歌いこなしてしまうが、ロックやポップスファンには「
Pop Collection」というアルバムをお勧めする。ビートルズやカーペンターズなどのカヴァーも収録されていて、特にファンキーで恐ろしく緻密なアレンジの「涙の乗車券」が最高である。これは数あるビートルズのカヴァーの中でも飛び抜けていると思う。ギターソロも声にディストーションをかけて歌っている。同じくビートルズの「カム・トゥゲザー」のイントロでは、リンゴのドラムをそのまま声でやっていて、これも楽しい。
池袋では食事をしようと思っただけで、特に目的はない。ブラブラとCDショップを見たり、東急ハンズを見たり。
YMOのライヴ盤が2種類発売されているはずなのでチェックしてみたが、1件目に寄ったCDショップに1種類があるだけで、2件目の店にはどちらも置いてなかった。2種類とTシャツをセットにしたボックスはどちらにもなし。ちゃんと売ってくれ。
腹が減ったので、どこかで食事をしようと脇道に入ると、海鮮丼のお店があるので食べる事にする。
海鮮ちらし丼590円と、青海苔汁60円を注文。
安いのに、海鮮ちらし丼は酢飯に錦糸卵とマグロやエビや中トロなどが乗っていて、青海苔汁もトロリとして美味しかった。カウンターだけのお店だが、女性客も多かった。注文してから、あっという間に出てきたのもエライ。これでも安いと思ったが、帰宅してから調べてみたら、これでも最近値上げをしたのだそうだ。
食後、また目的もなくブラブラと気まぐれに店に入ったりしながら歩く。
HMVに入り、R&Bやブラックミュージックの棚を見ていたら、ダイアナ・ロス&スプリームス(シュープリームス)の初めて見る輸入DVDを発見。
うおおお!これは何だ?!と手に取り、裏ジャケットの曲目を見てみると、あれれ?以前、発売されたスプリームスのDVD「The Supremes Reflections」と同内容の物らしく、そちらは僕はすでに持っている(レビューは
こちら)。
危なくDVDを持ったままレジにすっ飛んで行くところだったが、気になるのは「The Supremes Reflections」に2曲ほど追加されているような感じで、これは見た事あるのかどうか今のところわからない。
他にスプリームスの「ラヴ・チャイルド」の紙ジャケットが売られていた。このアルバムは、初期の単調さが全くなく、複雑な構成とオーケストレーションでありながら実にポップで、僕の人生の1枚であるのだが、1999年リマスター盤と書かれていて、その音質が気になった。スプリームスのCDに関しては、日本未発売の数々のCDを含め、僕が日本で1番所有しているのではないかと内心思っているが、このアルバムは初CD化の時に買ったままなので、リマスターでどれほど音質が良くなっているのか気になるのだ。今度買ってみよう。スプリームスは初期のヒット曲ばかりが有名だが、僕は後期の方がずっと好きである。
夜10時頃、駅に向かって歩いていたら、道の向こう側から、盛大な歓声や拍手が聞こえてきた。酔っぱらいの集団が、忘年会の帰りに騒いでいるのかと思ったら、どうやら大道芸をやっているらしい。
大道芸は大好きで、今年もあちこちに見に行っているので、これは見てみなければと横断歩道を渡ると、バルーンを使ったパフォーマンスをやっていた。
それが実に見事で、ビックリしてしまった。今までバルーンのパフォーマンスも色々見たが、こんなに鮮やかなのは初めてだ。クルクルと風船を折り曲げながら、ゲームキャラクターであるマリオをスイスイと作ってしまった。大勢の観客も大喜び。
最後に、バランス芸をやりながら、剣のジャグリング。寒い夜なのに、半袖での熱演である。
最後に名前を言っていた。YAHAさんという人だった(
こちら)。世界中を旅しながらパフォーマンスをしているそうで、バルーンでは日本一にもなっているという事だ。なるほど、素晴らしいはずだ。
僕が見たのは最後の5分か10分程度だったが、素晴らしかったので財布を出したら、周りの人たちも次々とバッグから財布を出し「頑張って下さい!」と言いながらお金を入れていた。いつもながら感動的で好きな光景だ。僕もお金を入れながら「寒いけど頑張って下さい」と声をかけると、じっと僕の目を見て「ありがとうございます!」と言ってくれた。またぜひ、今度は最初から見てみたい。
帰りはiPodでレインボーの6枚組ライヴ盤「ライブ・イン・ジャーマニー1976」。
電車に乗りながら夢中でリッチー・ブラックモアのギターを聴いていたら、珍しくうっかり乗り越してしまった。反対側のホームに行くのは、乗り越してしまったのがバレバレでみっともないなあと思いながら階段を上ったら、僕の前にいたおじさんが改札を通らずに、やはり反対側のホームへ降りて行った。ああ、乗り越したのは僕だけじゃなかったんだと、ほろ酔い気分らしきおじさんの後ろ姿を見ながら少し自分が可笑しくなる。
池袋は、楽しそうにしている人がいっぱいいた。金曜の夜だし、今日で仕事納めの人や、冬休みの人や、給料が出た人も多いのだろう。こんな世の中だけど、来年も笑顔で行きましょう。
オシマイ。