昨日は武道館でThe Who(ザ・フー)を見て参りました。
少し早めに九段下に到着し、駅を出て露店のグッズを見て歩きました。オフィシャルのグッズではありませんが、豊富なグッズを楽しく見ました。
ブラブラと武道館方面へ歩き、オフィシャルグッズ売り場の前で彼女と合流し、反対側の道ばたでパンで腹ごしらえ。
会場に入り、席に着きました。僕らの席は、1階スタンド南東。正面よりやや右側でしたが、ステージは良く見えます。
双眼鏡でステージをチェック。ザックのドラムセットは、もちろんツーバス。The Whoなら、やっぱりツーバスじゃないとね。ベースアンプはアンペグ、ギターアンプはフェンダー。陰にハモンドオルガンが見えます。ベースアンプの横に、ギブソンのアコースティック・ギターのジャンボが。
会場では各種アナウンスが流れ、「会場外のグッズはオフィシャルではありませんので、アーティストの権利を守るため、絶対に購入しないで下さい」という注意事項も。
すみません、もう遅いです。
開演時間近くになると、流れるBGMに合わせ、観客から大きな手拍子が巻き起こります。開演前なのに、スゴイ盛り上がり!初の武道館公演ですものね。そりゃあ盛り上がりますよね。スティーヴィー・ワンダーやビートルズもかかりました。初めて武道館をコンサート会場として使ったのがビートルズで、これからそのリンゴ・スターの長男がステージに登場し、ドラムを叩くのかと思うと、もうこの段階でジワッと来ます。
客席は2階席の上まで超満員。みんなで手拍子!まだ会場は明るいのに、アリーナはもう半分ぐらいの人が立っています。スタンドでもあちこちで立ち上がって手拍子をしています。
7時過ぎにとうとう客電が落ち、E、D、A、Eというギターのコードカッティングが鳴り響くと、ウオーッという大歓声。Whoだ!The Whoだ!まさか武道館で見られるとは。感動の一瞬。「 I Can't Explain」です。僕の席では音の分離も良く、ザックのバスドラやベースの音もちゃんと聴き取れました。
ピートは帽子にサングラス、バックのメンバーはみんなラフな格好です。キーボードのラビットだけがオシャレをしていました。
ピートは赤いストラト、サイモン・タウンゼンドはギブソンのファイヤーバードの12弦、ピノ・パラディーノはサーモンピンクのプレシジョン・ベース。死ぬほどカッコイイ!
その後もピートは数本のストラトを使い分け、ロジャーはギブソンのエヴァリー・ブラザーズ・モデルやフェンダーのエスクワイヤー、サイモンはジャンボやストラトなどを持ち替えながら演奏。
ロジャーはオリジナルのままのキーで、ノドを全く押さえずに思いっきり歌っていました。キーも高いのに、ウォーッとシャウト!60歳を越えても、全身全霊を打ち込んで歌います。
ピートも腕をグルグルと振り回してギターを弾きます。2人とも、機嫌が良いようです。スゴイ盛り上がりなので、気分も良いのでしょう。ザックのドラムも最高!
セットリストに関しては、昨日までやらなかった「Naked Eye」が加わっておりました。「Who Are You」ではイントロのあの下品なシンセの音色でまた興奮。「Behind Blue Eyes」では大合唱になるのが常ですが、僕の周りではあまり歌っている人がいないようでした。
僕の好きな「Sister Disco」では、あの早弾きシンセの音量が小さく、少々残念。「Baba O'Riley」のピートが歌うパートでは、武道館中で大合唱になり、感動もひとしおでした。
「無法の世界」のイントロのオルガン(オルガンにトレモロとフェイズシフターをかけて手弾き演奏を録音した例のフレーズ)が始まると、観客から大きな手拍子が起こりました。なんという幸せ。間奏での、あのロジャーの壮絶なシャウトを生で聴けただけで、もう何も言う事はありません。
アンコールのトミーメドレーの最後「See Me Feel Me」をロジャーが歌う姿を見た時は、もう感激で胸が一杯でした。もうロジャーがスゴイのです。力の限り「シーミー!フィールミー!」って。ザックのドラムも素晴らしい。ロジャーはマイクをブンブン振り回し、ピートは腕をグルングルン回してギターを弾きます。あああ、もう最高です。
アンコール最後の「Tea and Theatre」は、ピートが弾くアコースティック・ギター(ギブソンのジャンボ・色はナチュラル)とロジャーの歌だけでしっとりと終了。最後は2人とも、武道館のお客さんに本当に丁寧に挨拶をしていました。ステージから手を振ると、お客さんも手を振って応えます。長い間、日本のファンは待っていたのですからね。感動的な光景でした。昨日の事は、きっと一生忘れません。
僕の友達やバンド仲間、ブログで知り合った人たちも武道館公演を見ていたようですが、どの辺の席で見ていましたか?