メロンパンはオイシイのです。みんな大好きメロンパン!
そんな風に現在はメロンパンが大好きな僕ですが、実は少年時代はイマイチその美味しさがわかりませんでした。何がきっかけかは忘れてしまいましたが、きっと美味しいメロンパンを食べたのでしょう、僕もある時からメロンパンが好きになり、現在に至っております。
昔良くチャットをして、何度かお会いした事のあるテクノな方々とmixiで久しぶりに交流した時など「KENNYさんて、メロンパンのKENNYさんですか?」と書かれてしまったほどです。もちろん僕は「そうです、メロンパンのKENNYです」とお答えいたしました。
最近は何が原因なのかよくわかりませんけれど、パンなども値上がりし、メロンパン好きの僕も心を痛めておりますが、昨日スーパーで「50円引き」のメロンパンを見つけました。
メロンパンが55円で買えるのです。もちろん喜んでレジへ持って行きました。ああ、メロンパン、メロンパン。
帰宅してメロンパンの袋を開けました。しっとり艶やかなメロンパンとコンニチハ。
この時の僕の満面の笑みに値段を付けるとすれば、きっと100万ドルになるでしょう。
ニコニコしながらメロンパンを頬張ります。
あれ?何かがおかしい。
何なんだ?
なんと、そのメロンパンは、製造過程で膨らまなかったのでしょう、ポッカリと中が空洞になっていたのです。
吸い込まれそうな、深い深い穴の中は、まるで地球の裏側のリオデジャネイロまで続いているような、真っ暗な闇です。
何という事でしょうか。僕の悲しみは、計り知れません。量が3分の1ぐらいしかなく、しかも中は膨れなかったせいなのか、生地がドロッとしています。ああ、悲しいメロンパン。
悲しみに打ちひしがれながら、しかしこれを買ったのが僕であって良かったかもしれないと思いました。
もし、50円引きに誘われて、将来の日本を背負って立つメロンパン好きの少年少女がこのメロンパンを買っていたとしたらどうだったでしょう。
絶望のあまり、この世に無常を感じ、グレてしまったかもしれません。世捨て人になり、人生をさまよっていたかもしれません。将来の日本が、いや世界が、危険な事になっていたかもしれません。
しかし、この50円引きのメロンパンは、僕の元に来ました。僕はもう大人ですから「チクショウ!」と悔し涙を流しながら1晩眠れば、もう次のメロンパンの事を考える事ができます。
この漆黒の暗闇が潜んでいたメロンパンが、日本の未来を担う少年少女の元へ渡ってしまうのを、僕は阻止したのです。
そうです、僕は将来の日本を救ったのです。
ですから、もう日本の将来は安心です。
皆様、ご安心下さい。
もう大丈夫です。