一昨日のライヴの時、持っているビデオカメラがことごとく調子が悪くて苦労しているお話を書きましたが(
こちら)、ライヴの当日になってまたまたトラブルが発生いたしました。そのお話は後半に書きます。
僕は中学3年生の時(1979年)に初めてバンドを組みまして、それらの演奏はほぼ全てカセットで録音しておりました。
まあ正確に言うと、その前からも1人で2台のテープデッキを使って多重録音をしておりましたので、録音歴というともっと長いのですけれど、今回はバンドの音源や映像の話に限定いたします。
どうして全部を録音していたのかというと、最初はただ単純に自分たちの演奏や歌を聴くのが面白かったからでした。
しかし演奏したテープが増えてくると、自分たちの演奏が良いテイクもあれば、良くないテイクもあり、その演奏のムラの原因を聴きながら考えるようになりました。
そして友達がいい演奏をしていると、密かに悔しく思い、自分はもっと上手く弾けるようになろうと練習をしました。
今度はこう演奏してみようとか、ここの部分が音が寂しいからこんなフレーズを入れてみようとか、反省や新たなアイディアを、自分たちが演奏しているテープを聴きながら、知らず知らずのうちに学んでいたのです。これらの経験は非常に役に立ちました。
僕がビデオカメラを買ったのは、僕が原宿のホコテンに通っていた時です。1年中、毎週日曜日にはアンプや発電機を持って、僕らは原宿ホコテンに約7年の間、通い続けていたのです。
演奏は友達に頼んで撮影してもらったりしましたし、他の場所で演奏をする時もビデオカメラを持って行き、練習やセッションやライヴ風景を撮影して来ました。
原宿のホコテンがなくなった後、友達と何年間かやっていたストリートライヴでも、ビデオカメラや三脚とギターを持って行き、撮影をしていました。
ですから、僕の部屋には自分たちの演奏したカセットやビデオが山のようにあります。それらのビデオもまた、今度はこうしようとか、今度はこう弾いてみようとか、ここにこういうコーラスを入れたらいいなとか、反省や次の演奏を良くするための気持ちの高まりなどを与えてくれる大切な資料になりました。
ここでこの文章の最初のお話に戻りますが、前々回のライヴの時に、ビデオカメラが壊れてしまいまして、一昨日のライヴではどうしようと思い、古いビデオカメラを引っ張り出してみたのです。
僕は一時期、自分で撮影したビデオの編集に凝っていた時期があり、ビデオカメラを5台持っています。古い物ですが、どれかは使えるだろうと思って引っ張り出したわけですが、これがまあ、長い間使わずにいたせいか、どれもこれも不具合があります。
使えそうなカメラが1台ありましたので安心して寝たのですけれど、ライヴ当日に起きてテープを入れてみたら、イジェクトに不具合が発生してしまい、テープを受け付けてくれません。
買い換えるまで使っていたデジタルのビデオカメラは、ACアダプターが見つからず、チェックができません。もうどうしようもない状態です。
ライヴ前にスタジオでリハーサルをする事になっていて、解決策も見つからないまま、時間は迫って来ます。もう猶予はありません。
そこで決断をしました。カメラ部だけ生きているビデオカメラを使い、8mmビデオのデッキを持参して、ビデオカメラの映像出力からデッキの入力につなぎ、それで録画をしようと決めたのです。
ライヴではギターやエフェクターや着替え、タオルや小物など多くの物を持参しなければなりませんが、そこにビデオデッキまで持参しようというのですから、電車で移動する僕には大荷物で大変です。
しかし選択肢は最早ありません。仕方ないので持っていきました。根性です。バッグにビデオデッキやビデオカメラ、テープ、アダプターにデジカメ、着替えや替えの弦、タオルなどを詰め、ギターを持ってスタジオに行きました。
出演するお店でそれらをセットし、ライヴを録画して帰宅しました。
失敗だったのは、ビデオのテープをチェックする暇がなかった事で、ワンマンライヴの最初の2時間を撮影したテープのドロップアウトノイズがひどく、画面には盛大なノイズが入りっぱなしでした。しかし取りあえず音は聴けますし、後半のステージは比較的キレイに撮れていました。
ハードディスクのレコーダーでしたらもっとキレイに記録できたでしょうけれど、とてもじゃありませんが重くて持参などできませんので、一番軽い8mmビデオのデッキしか選択の余地がなかったのです。
ビデオカメラを修理すればいいのですが、金欠で修理費がひねり出せません(音楽のお仕事を心よりお待ち申し上げております)。
新しいビデオカメラ欲しいですねえ。どなたか、ちゃんと動くけど、もういらなくなったビデオカメラがあったらタダでください(無理か)。
ビデオカメラは精密機械の塊ですから壊れやすいんですよね。次回のライヴでもビデオデッキを抱えて行ったら「ああ、まだ修理費がひねり出せないんだな」と思って、柱の陰で密かに泣いて下さるようお願い申し上げます。
当日のライヴのレポートは↓こちらです
「
昨日のライヴ報告です」