僕は小学生の頃からレコードを買うようになりましたが、今まで買ったレコードやCDなどを売った経験がありませんでした。
中学生ぐらいから少しでもお金があると、とにかくレコードを買いました。買い食いもせず、服も買わず、食費も節約して、ひたすらレコードを買ったのです。そういう風にしてたくさんの音楽を聴いてきたものですから、レコードやCDをなかなか手放す気になれず、どんどん数が増えて行きました。
「定本はっぴいえんど」という本の中で、大滝詠一さんが「仕送りとかで全部レコードをいっぱい買っちゃってお金がなくなると、知り合いの家に行ってご飯を食べさせてもらっていた」というような話をしていて、ああ、やっぱり同じような人がいるんだな、としみじみした事もあります。
そんな風な買い方をしていると、なかなか手放せなくなってしまうのです。
しかし好き勝手に生きていると、お金がなくなる事もございます(作曲や編曲や演奏、ミックスまで含めた音源制作などのお仕事を
こちらからお待ち申し上げております)。
それで、金ねえなあ、いやあ困ったなあ、どうしようかな、仕方ないからCDでも売ってみようかな、なんて思ったのでございます。
まずはWEBで下調べをいたしました。僕が持っているCDで、果たして価値があるものがあるのかどうか。
色々と調べてみると、昔インディーズで発売されたバンドのCDが希少価値らしく「買い取り価格5,000円」というのがありました。「ああ、これ持ってるなあ」と探し出してみると、帯もまだあり、あんまり聴きませんでしたので盤もキレイで新品同様です。
じゃあこれを売ろうと決めまして、その他にリマスター盤が発売されてダブってしまった古いCD(帯付き)を数枚と、紙ジャケットのCDを2枚、4枚組のCDボックスを買ったので不必要になった歌謡曲のベスト盤1枚、洋楽の輸入盤を数枚、買ってみたものの好みに合わなかったCDを数枚を選び、合計12枚を持ってお店に行きました。
僕としては価格が付かない物もあるだろうから、買い取り価格が合計で7〜8千円ぐらいになれば、まあOKしようかな、なんて思っておりました。昨日持って行ったのは、たった12枚ですしね。
お店にCDを渡し、査定が終わるまで25分ぐらいかかるというので、その間にお店でCDの中古販売価格を見ていると「5千円で買い取り」というので持っていったCDが、お店ではなんと1万円で売られています。元の価格は3千円ですので、3倍以上の値段です。しかもディスプレイの1番良い場所に飾られています。そんな貴重なCDだなんて知りませんでした。
まあ、合計7〜8千円になりゃいいか、という気分で受け付けカウンターに戻ると、査定が終わっていて、店員のお兄ちゃんが「こちらの買い取り価格は、12点で13,450円になります」と言われました。
おお、予想を上回る結構な値段です。もちろん即OKいたしました。リストで5千円の買い取りと書いてあったインディーズのCDは、そのまま5千円で買い取っていただきました。他にも何枚かは高値が付きました。
欲しがっていた人のところに行って、聴いてもらえよCDたちよ。
他にも高額買い取りリストに載っていたCDボックスなど、僕が持っている物もありましたけれど、今回は出すのをパスいたしました。なにしろCDを売るのが初めての経験でしたので、1度売ってみて様子見、という部分もありました。
ところで、CDやレコードを売る事に関心がなかった僕も、広い家に住んでいるならともかく、僕のように狭い部屋で暮らしている者にとっては、この大量のアナログ盤などの処分を考えて行かないといけなくなって参りました。
というのも、場所には限りがありますので「処分してスペースを空けないともう買えない」という事に気が付いたのです。でも最近ではアナログのレコードを買い取ってくれるところも少ないみたいですね。困ったなあ。
話は戻りますが、CDを売って、1万3千いくらを受け取った僕が、その帰りにどうしたのかというとですね…。
ああ、なんてこった。俺はやっぱりこういう人間なんだ。
そうです、皆さんの予想通りです。
そのお金を使って、限定盤のCDを2枚買っちゃった。
いや、安かったんですよ、ポイントも300円ちょっとあったんで、それを使って中古盤2枚で1,165円。
でも買っちゃった。
しょうがねえなあ、まったく。
だけど帰って聴いたら最高の内容だったから、まあいいか。