そろそろ学校の夏休みも終わりのようですが、小学生の頃は夏休みの宿題を最後の日にヒーヒー言いながらやっつけるのが毎年の事でした。
もちろん1人では無理ですから、親戚のお姉さん宅に行って、教えてもらいながらやっつけるのです。
算数や国語などの宿題の他、工作などの宿題もあります。その時、僕が作るのは、適当な大きさの箱の中に水中の絵を描いて、紙に魚の絵を描いた物を切り抜き、その魚を糸で吊し、前面に透明の青いセロファンを貼った物でした。

↑こんなやつ
これは大した時間もかからず、大きさもそこそこあり、まさにやっつけ工作の定番と言えるでしょう。
手を抜かなければ立派な作品が出来上がりますが、手を抜いても、最後に青いセロファンを貼れば何とか格好が付いてしまうという、実にありがたい工作でした。
今から考えれば、先生もプロですから、手抜きをしたかどうかなんて作品を見ればすぐに判断がついたでしょう。でもそんな事よりも、一応宿題を終わらせ、揃えて提出するという事が重要でした。
しかし小学5〜6年生になると、この工作も通用しなくなって来ます。低学年の小さい子たちが抱えてくる工作と同じ物を、高学年である僕が作って持って行く事が恥ずかしくなって来るのです。
検索すると、この工作は「空箱水族館」というような名前で「低学年向き」などと書かれています。やっぱり低学年向きの工作らしいです。
僕は高学年でも通用する手抜き工作を、とうとう見つけられませんでした。仕方なく、マッチ棒で家を作って提出したりしましたが、手抜き水族館よりもずっと時間がかかってしまいました。
今は検索すればたくさんの工作が見つかります。手抜きしなくても、楽しんで作れるような物も多くあります。
個人的に気に入ったのは「エコーマシンを作ろう」です(
こちら)。
ペットボトルを使い、中にコイルを張るとエコー(というかリヴァーブ)がかかるという工作ですけれど、これは何十年も前からギターアンプなどに内蔵されていたスプリング・リヴァーブと全く同じ原理の工作です。素晴らしい。
これなら僕でも手抜きをせずに真面目に作っただろうと思われます。
あ、僕が小学生の頃は、まだペットボトルは存在してなかったか…。