
どんなクズ映画でも愛を持って発売してくれる会社、アルバトロスさんから発売された最高(又は最低)の映画がこの「フロッグマン」です(
こちらで紹介されています。レーベルはアルバトロス・コア)。
いや〜この映画には感動しました。素晴らしい。B級というかC級というか、Z級のバカ映画が好きな人はご覧になった方がいいです。最高です。というか最低です。まるで中高生が文化祭のために作ったようなアクション・ホラー映画なのです。もちろん日本の劇場では未公開です。
人間を襲うカエルの見事な着ぐるみを見るだけでも価値があります。まるで緑色のビニールのゴミ袋で作ったようです。
監督の意向で、CGもSFXも何もナシです。きっとそんな予算もなかったと思いますが。というか、もしかして総予算はフィルム代とカエルの衣装代ぐらいじゃないかなこれ?
信じられない事に、ニューヨークフィルム&ビデオフェスティバルで最優秀観客賞を受賞したそうです。
映画に出てくる美女の博士は冒頭から裸だし、意味もなく胸をはだけた服を着てお尻を振って歩きます(家族や恋人同士で観ると気まずくなりますのでやめましょう)。
ストーリーもグダグダで、実に良いです。アクション・ホラー映画なのに、このフロッグマンが全然怖くないのもスゴイ。なんたって、人々を襲う理由が「自分の子孫を残すため」なんですから。だから襲うのは若い女の子ばかりです。
この映画を観て、そのあまりの内容に怒ったり悔しがったりしている方々も多いようですけど、僕には本当に面白かったので、バカ映画やクソ映画を愛する方には強くお勧めいたします。エンディング・ロールのシーンとDVDの特典映像も、ぜひご覧になっていただきたいです。僕は大笑いしました。
メイキングらしきものも収録されていて、主演のフロッグマンは脚本を読んだ監督の友達が「俺にこれをやらせてくれ!」と言ったのでやってもらったそうです。なんだそりゃあ!
予告編もスゴイです。「バットマン、スーパーマン、スパイダーマン、そしてニューヒーロー、フロッグマン!」と堂々と予告しています。これらの映画と並べていいのかどうか。しかもフロッグマンはヒーローでもありません。この予告編も「わかったうえで」作られています。これをわかった人だけが観る映画です。
最近もアルバトロスさん関係のB級映画を10数本観ましたけれど、これはその中でも色々な意味での衝撃作でした。B級やC級、Z級映画がたまらなく好きな人は必見の映画です。
こんな映画でもソフト化してくれるアルバトロスさんには本当に心から感謝いたします。
↓「フロッグマン」公式サイト(英語)
http://www.froggg.com/
アルバトロスさん関係の映画レビューです:
「
ニューヨーク大噴火!B級パニック映画/ボルケーノ in N.Y.」
「
頭のいいカラスのB級映画/鳥」
「
B級ロボット映画/ショック・ウェーブ」
「
史上最低のZ級映画 / 女子高生チェーンソー」
「
B級タイムマシン映画/10ミニッツ・アフター」