NHKの演芸番組「笑いがいちばん」が改編されました。
ここ2年ぐらいは司会者がいなくなり、出演者が次の芸人さんを紹介するという形式で、毎週4組ほどの芸人さんが出演していましたが、昨日からまた2名の司会者が付き、出演者とのトークのコーナーが新たに加えられ、出演者が3組に減ってしまいました。
このトークのコーナーが長く、10分ほどの時間を取ってあります。どうやって代表的なギャグを思いついたのかとか、自分が影響を受けたギャグは、というような内容でした。
昭和のいる・こいる師匠など「しょうがねえ、しょうがねえ」のギャグの誕生秘話を聞かれて「たまたまです」と答え、「涙のにじむような誕生秘話はないんですか?」と言われると「何もねえ、何もねえ。そういうのが聞きたいなら別の方に出てもらってよ」とサラリと言ってのけ、大爆笑になっていました。
しかしながらトークのコーナーは、全体的には成功しているとは言い難い内容で、時間的には数分で良いのではないかと思いました。その分、1組出演を増やしてくれた方が個人的には嬉しいです。
僕にとって、この「笑いがいちばん」は出演者が誰であろうと必ず録画している番組で、その理由はあまりテレビに出演しない芸人さんたちも出るからです。
最近でも、大瀬ゆめじ・うたじ、ちゃらんぽらん、あやつり人形のニューマリオネット、すず風にゃん子・金魚など、全国放送のテレビ番組では年に数回しか見られないような芸人さんが出ています。ニューマリオネットは今までも笑いがいちばんに数回出演していますし、他に独楽回しや紙切り、寄席で活躍している芸人さんもよく出演していました。
出演者が4組から3組になり、このように地道に活動している芸人さんの枠も今後減ってしまうのではないでしょうか。実際、昨日の出演者はテレビでも良く見るメジャーな芸人さんばかりでしたし、今月の出演者も売れっ子ばかりです。
この番組は、あまりテレビに出ない芸人さんが見られるという大きな魅力がありました。番組でその存在を知り、ファンになった芸人さんもいます。
しばらくは売れっ子の出演が続くようですが、また寄席などで地道に活動している芸人さんたちの出演にも期待いたします。