
数日前、ここに原田知世ちゃん主演映画「時をかける少女」について「内容に興味が持てなかった」「内容については思い入れがない」「退屈だった」と書きました(
こちらです)。
僕はこの映画を観た18歳の時から、ずっと「つまんなかったなあ」と思っていたのです。でも、20数年ぶりにもう1回観てみようかなと思い、「時をかける少女」のDVDをレンタルしました。
ああ、俺は間違っていた。考えを改めました。多くの人がこの映画について熱く語る理由がわかりました。とても良い映画でした。
僕もこういう高校時代を過ごしてみたかったものです。知世ちゃんみたいな女の子がいて、というような。
いや、僕もそれなりにこんな感じで過ごしていたかな。一緒にワイワイ過ごした女の子たちもいたし、その中には女優さんになった子もいたりして、少しは楽しかったような。
ところで、当時は見逃していたのですけれど、知世ちゃん演じる"芳山和子"の部屋にはフォトスタンドに入ったジュディ・ガーランドの写真が置いてあり、勉強机の上には「オズの魔法使い」のポスターが飾ってある事に気が付きました。
これにはどんな理由があるのでしょうか?単純に考えれば、知世ちゃん演じる芳山君が「オズの魔法使い」のファンだとか、女優であるジュディ・ガーランドのファンだとか、そういう事なのでしょう。
でも深読みしてみると、まず芳山君が「16歳になりました」と言うシーンがあるので、「オズの魔法使い」を演じた時のジュディ・ガーランドの年齢である16歳と一致するんですね(知世ちゃん自身は当時15歳でしたが)。
それから「オズの魔法使い」のように、この映画も最初が白黒です。内容的にも、主人公が異空間を体験するという共通点があります。
フォトスタンドに入ったジュディ・ガーランドの写真も、バックがレインボー・カラーです。これは偶然ではなく、結構こだわってこういう写真を探したのでは?と思います(映画のために写真を作ったのかもしれませんが)。
そんな事を考えながら、2回ほど観ました。本当は別に深い意味などないのかもしれないなあと思いつつ、検索してみると…ああ、この映画の監督は女優としての知世ちゃんの評価をジュディ・ガーランドに例えて褒めていたのですね。
きっと"芳山和子"の部屋にあるジュディ・ガーランドの写真とオズの魔法使いのポスターは、知世ちゃんに対する監督の思いなんですね。
話は変わりますが、DVD特典で知世ちゃんが「ダンデライオン」をレコーディングしている映像が収録されていて、スタジオで制服姿のままで歌っていました。この曲は昔から僕は制服姿で歌っているようなイメージがあったので、映像を見て「やっぱりそうだったのか!」とビックリしました。
そのうちDVD買わなくちゃなあ。
関連文章:
「
僕は原田知世が大嫌いです」
「
原田知世シングルコレクション '82〜'88/原田知世」