
BBCのサイトでポールのスタジオライヴを配信していたので聴きました。
こちらですが公開は今朝終了してしまいました。僕は昨日聴いたのですが、間に合わなかった方、情報が遅くなってスミマセン。まだ「ブラックバード」と「トゥー・マッチ・レイン」だけは聴けるようです。
写真はまだ見られます。エピフォン・カジノやメロトロンを弾いている写真があります。ガット・ギターを弾いている写真もありますが、放送では音が聴けませんでした。もしかしてこのギターで新曲の「ア・サートゥン・ソフトネス」やったのかなあ?聴きたかったです。
最初にインタビューがありましたが、ポールの声がかなりしゃがれて低いです。ツアーも始まったのでリハーサルなども含めて酷使してるんでしょうね。でも今までちょっと聴いた事がないぐらい声が荒れているような感じでちょっと心配でした。
ライヴはアビイ・ロード・スタジオ(※ ビートルズがデビュー曲から使用しているおそらく世界一有名なレコーディング・スタジオです)で、アコースティック・ギターでの弾き語りからスタート。ギターの音から判断すると弾いているのはマーティンD-28でしょう(写真でマーティンらしきギターのヘッドが見えるし、間違いないと思います)。
1曲目はニュー・アルバムから「フレンズ・トゥ・ゴー」。この曲はギター1本でも実に良いですねえ。2曲目はビートルズのデビュー前に作られた「In Spite Of All Danger」で、いつものように観客もコーラス部分を歌っています。3曲目は「トゥエンティ・フライト・ロック」。ジョンと初めて会った時に歌ったそうですけど、ウイングスでも1979年のツアーで歌ってました。
4曲目はビートルズ時代からライヴで演奏している「今日の誓い」。5曲目はニュー・アルバムから「ハウ・カインド・オブ・ユー」で、バックにピアノのループを流しての演奏でした。これが実にカッコイイ!
ここでポールが4トラックのマルチ・トラックにグラス・ハープ(の音だと思います)を録音し、更にオルガンなどもダビングしていく実演をしています。それを流しながらオルガンを弾いて「バンド・オン・ザ・ラン」をワンコーラス歌います。観客の大きな拍手。
それが終わるとポールがドラムを叩きます。観客は一緒に手拍子。ちょっとフィル・インのリズムが怪しいけど、ポールのドラム好きだなあ。
6曲目はドラム・トラックをバックにピアノを弾いてニュー・シングル「ファイン・ライン」です。生のタンバリンの音が複数(2つ位)聴こえますが、これは誰が観客が叩いているようです。
7曲目は何とスロー・テンポの「レディ・マドンナ」!驚く事にリズムがハチロク(8分の6拍子)!メロディーもかなり崩しているピアノの弾き語りです。もうオシッコ漏らすぐらいカッコイイです。
8曲目はニュー・アルバムから「イングリッシュ・ティー」。オーケストラもなしのピアノ弾き語りですけど、それでも十分です。ホントにいい曲!間奏はポールの口笛です。素晴らしい。
ここでポール所有のウッド・ベースの自慢。ポールはエルヴィス・プレスリーのレコーディングやステージで実際に使われたベースを持っていて、このベースを弾きながら「ハート・ブレイク・ホテル」を歌います。ベースだけの弾き語り!でもポールはエルヴィスの真似がとても上手だったのに、ちょっとヘタになっちゃったかな。
9曲目は再びアコースティック・ギターに持ち替えてニュー・アルバムから「ジェニー・レイン」の弾き語り。間奏はポールのスキャットです。10曲目もニュー・アルバムから「フォロー・ミー」です。「サンキュー」と拍手に短く応えてすぐに11曲「ブラックバード」へ。ちょっと声がしゃがれてて辛そうな部分はありますが、ポールのこのプレイはやっぱり最高です。
ここでメロトロンの説明。メロトロンは原始的なサンプリング・キーボードで鍵盤ごとにテープがセットされていて、鍵盤を押すと8秒間だけ再生されます。「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」のイントロのフルートの音などが特に有名です。
いわゆる「フレーズ・サンプリング」も出来るので、ここでポールはジャジーな演奏(のテープ)を再生してアドリブで歌い観客に大受け!そして「ストロベリー・フィールズ〜」のイントロもあの音のまま披露しています。
12曲目もニュー・アルバムから「エニウェイ」のピアノ弾き語り。これが実に心に染みます。この曲だけ音色からして弾いているのはアップライト・ピアノじゃないかと思います。
13曲目は最後の曲でドラム、ピアノ、ヴァイオリンベース、リズム・ギター、リード・ギターを観客の前で次々と録音、ダビングして行きます。それをバックにアドリヴのヴォーカルが入ります。もうこれがカッコイイ!!大歓声&大拍手で終了です。
インタビューを抜かしたライヴ部分は約70分ぐらいですが、他に別コーナーでニュー・アルバムから「トゥー・マッチ・レイン」が聴けました。「トゥー・マッチ・レイン」もギターの弾き語りです。これも実に良いです。
ポールはとてもリラックスしていて、楽しそうに歌っていました。これ映像が見たいなあ。ラジオの放送なので録画はしていないのでしょうか。こういうのどんどんやって欲しいです。