純のキリスト信仰ブログ

映画「塩狩峠」の最初の部分をご存じだろうか？主人公長野政雄が殉死の前の晩、名寄の教会で説教している場面だ。「世の光たらん」と題して、いつでもイエスのために命を捨てる覚悟でいよ、というメッセージであった。私は救われた当初、あれを見て大いに感動し、いつかは長野さんのようになりたいと思っていたものだった。以来37年、私の心には、いつでもイエスのために命を捨てたい、という思いが残っていた。最近はこの世に対する未練も全くなくなり早くイエス様のところに生きたいと思うようだ。結果はいずれにせよ、主の栄光が現れる死に方をしたい。

『いつでもイエスの死をこの身に帯びていますが、それは、イエスのいのちが私たちの身において明らかに示されるためなのです。』２コリント4:10

主題:クリスチャン生活と試練や苦難の忍耐に対しての、神の恵みの十全性とその適用

書かれた時：おそらくＡＤ６０年頃

書かれた場所:バビロンから

内容：
１救いの故に、苦しみにあっても喜ぶ事 1:1-12
２義のために苦しむこと 1:13-3:22
３キリストとともに苦しむこと ４章
４結びの勧告　５章

『信仰の試練は、火を通して精錬されてもなお朽ちていく金よりも尊いのであって、イエスキリストの現れの時に称賛と光栄と栄誉に至るものであることがわかります。』１ペテロ1:7

今の祝福は、自分で得たものではなく、神の恵みである。たとえば、巧みな技一つをとっても、すべて神がしていてくださるものであり、本来、私たちは死んだも同然の人間なのである。この恵みの業を神の栄光に帰さねばならない。ただ主イエスの十字架と復活の栄光が、現されますように。

『私たちが主イエスの恵みによって救われたことを私たちは信じますが、あの人たちもそうなのです。』使徒15:11

霊的にちょっと高ぶると、批判精神が出てくる。「あの人はこうだ、この人はどうだ」と。これも気を付けなければならない。特に教える側の人、諭す側の人は、気を付けなければならない。自分が天狗になってしまうのである。これは神様の最も嫌われることで、ルシファーがそうであった。彼は神様から投げ捨てられた。私たちはルシファーの二の舞を演じてはならない。

『暁の子、明けの明星よ。どうしてあなたは天から落ちたか。
　国々を打ち破ったものよ、どうしてあなたは地に切り倒されたか。
　あなたは心の中で言った。
　『わたしは天に昇ろう。
　　神の星々のはるか上に私の王座を上げ、北の果てにある会合の　　山々に座ろう
　　密雲の頂に上り
　　いと高き方のようになろう。』
　しかし、あなたはよみに落とされ
　穴の底に落とされる。』イザヤ14:12-15

いつも主イエスの十字架を見上げて歩もう。

自分が何者かと思うとき、何者でもなく、何者でもないと思うとき、何者かである、とはある人が言われた名言である。私など、教会でちょっと成功したり、密室で新しいビジョンが来たら、自分が何者かにでもなったと思ってしまう。これは本当に気を付けなければならない。願わくは、常時、何者でもないと思い続けられるよう、お祈りください。

『ダビデはサウルに言った。「私は何者なのでしょう。」』１サムエル18:18

私たちの教会、少人数だが、これ以上増やしたくないし、大きな働きもしたくない。小さな、小さな教会で一生を終えたい。自分の弱さを覚えるからだ。晩節を汚したくないし、イエス様を悲しませたくない。だから信者さんには、これ以上、人を連れてこんといて、と言ってある。これは果たして敗北なのか？とも思ってしまうが今の私は現状で十分満足なのだ。それほど霊の世界は難しいことを痛感している。ひとりを愛することに徹底したい。

十字架の陰に　泉湧きて
いかなる罪も　きよめ尽くす
おらせたまえ　この身を主よ
十字架の陰に　とこしえ迄　聖歌396番

その代わり、たとえ命をとられても、今いる人たちの信仰を守り抜く。