2008/9/15

熱狂に背を向けて Beatles物語E  Revolver

皆さま……私、ついに
ン十代最後の“ギリギリガール”になってしまいました

いや〜 気分はまだ十代なんですけどね(ぉぃぉぃ)
世間的にいえば「アラフィフ」ってやつであります。

いつの間にか人生半分過ぎてしまいました……

……ってことは、100まで生きるつもりかい!

という声がどこからか聞こえてきますが
今、日本全国で100歳過ぎのお年寄りって3万人以上いるらしい。
つまり、100歳長寿というのは決して夢物語ではないのだ

ただし、これは医療技術が高度になったことも影響してる。
今までなら寿命と思われて治療されなかった病気も
治せるようになったため
“生かされている”人が多いのかもしれません。

寿命が延びたことを喜ぶべきか、そうでないのか
微妙な面もありそうですね。

だけど、健康長寿ならやっぱりそれはめでたいこと。
折しも敬老の日であります。
皆さん、ビートルズの音楽を聴いて
心身ともに健康な100歳を目指そうではありませんか
(……って、やっぱり100まで生きるつもりかい!)


では、「4人がビートルズだった頃」の第6話をどうぞ。


。゜☆。:。+゜゜+☆。:゜。

デビュー数カ月にして世界的アイドルになったビートルズ。
その貢献度を認めた当時の英国政府と王室は
1965年10月、彼らにMBE勲章を授与する。
これでファブ・フォーは名実ともにイギリスを代表する存在――
世界で最も有名なロックバンドとなった。

ところがその後、あるインタビューでのジョンの
「今やビートルズはキリストよりもポピュラー」という発言がきっかけで
4人はアメリカを中心とするバッシングの嵐に巻き込まれる。
レコード不買運動やジョンへの脅迫が相次ぎ
生命の危険すら感じるようになっていった。

自由時間を犠牲にしてワールドツアーに出ても
ファンは叫ぶばかりでろくに演奏を聴きもしない。
それに加え、どこで狙撃されてもおかしくない状況となれば
彼らが外でのライブに見切りをつけるのは必然の結果だった。

武道館での日本公演からほどない1966年8月末を最後に
ビートルズはすべてのコンサート活動を停止し
4年近くにわたって続いてきた熱狂に背を向けた。

レコーディングにはますます意欲を燃やす4人だったが
ここからは別行動も増え、それぞれの個性が際立っていく。

そして1966年11月9日――
ジョンにとってのラッキーナンバーのこの日、
彼は自分の生涯とビートルズの行く末を大きく変えることになる
一人の日本人女性に出合うのだった。

彼女の名前は……オノ・ヨーコ。


。゜☆。:。+゜゜+☆。:゜。

それでは今日のリリックを。
今までにない音作りを追求し始めたビートルズの粋を集めた
傑作と名高い『Revolver』からご紹介する
当ブログ最後のナンバーです。
「涙の向こう側」という邦題でも有名よ。ほほほ


「君は彼女を求めている
彼女がいないと生きていけない
だから 信じられないのさ
もう愛してないと言われても
でも 彼女の瞳を見ればわかるはず
誰のためともなく流す涙の向こう側に
愛が存在しないことが
想いはいつまでも続くはずだったのに」


You want her, you need her
And yet you don't believe her
When she says her love is dead
You think she needs you
And in her eyes, you see nothing
No sign of love behind the tears
Cried for no one
A love that should have lasted years

("For No One"より)


淡々としたメロディと乾いたリリックの中に
切なくも苦しい恋の終わりが見事に表現されている……
知る人ぞ知るポールの名曲です。

ジャケットのイラストは、ハンブルク時代の友人クラウス・フォアマン。
この斬新さが当時の話題をかっさらいました。

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213曲まで、あと7曲!

2008/7/31

マサイの愛情  Revolver

いつまでたってもあ゛つ゛い゛ですぅ〜〜〜

もうそろそろこのパターンも飽きてきたし……

それに何たって、おとといの派手な雷雨のあとは
ずいぶん涼しくなりましたね〜
我が家の裏山では
真っ昼間からヒグラシの鳴く声が聴こえております。

梅雨明け10日の猛暑も一段落といったところでしょうか


さて、暑いとアタマもなかなか働かないものですが
昔から夏休みといえば、学生にとっては本に親しむ季節。
読書感想文に四苦八苦したこと……
皆さんも遠い遠い記憶にあるでしょ?

というわけで、GORICOも仕事の合間に
最近気になってた本を図書館で借りてきて読んでみましたよ。

タイトルは『私の夫はマサイ戦士』

これが、めっぽう面白い

この本に登場する添乗員の女性は
仕事で訪れたケニアに魅せられ、ナイロビで暮らし始めた。
そこでいくつかの失恋や離婚を経験する

そんなある日、マサイ族の伝統の儀式を見学したのがきっかけで
一人のマサイ戦士に憧れを抱くようになる。
その想いを彼に伝えたところ
しばらくして、こんな申し出を受けるのだ。

「あなたを第二夫人として迎えたい」

こんないきさつで彼女は、マサイ戦士と結婚したのでした

すごい勇気。

ちなみにこの女性は私と同じく北九州の出身ですが
そのお母さんがまた、すごい人です。

「実はまた結婚することにしたんよ。
 相手は誰だと思う? おどろくよ」


と告げた娘に

「もう黒い人には慣れとるけね。
 あんたのことやし、マサイ族とでも結婚するんやろ


と言い当て、まったく動じないのである。
やっぱ九州オンナ、普通ではない
うちのオカンも顔負けだわ。

ところで“第二夫人”という言葉でわかるように
マサイ族というのは一夫多妻制です

この制度に関するくだりが、この本の中で一番印象的でした。

マサイの愛情は欲望でなく、信頼で成り立っている。
だから、独占欲というのが存在しない。
したがって、嫉妬もない。
ついでに言うと、欲がないわけだから
キスしたり手をつないだりというスキンシップもない。

第一夫人と第二夫人の間には
単に結婚した時期の違いがあるだけで
正妻と側室みたいな地位の差もありません。

尊敬し信頼する夫を、二人でともに支えていく――
それが一夫多妻制の基本の姿なんだそうだ。

うーむ 深い。
受け入れないまでも、理解はできる気がするなあ。

ま、私としては多夫一妻制を推奨したいところですが……


。゜☆。:。+゜゜+☆。:゜。


それでは今日のリリックを。

独占欲が強くスキンシップ好きの西洋人にとっては
一夫多妻のような“野蛮な制度”は考えられないとか。
確かに、一夫多妻制のもとでは
こんな究極のラブソングは生まれないでしょうね。


「君は逃げもしなければ 嘘もつかなかった
わかってたんだね
僕が君を抱きしめたいと感じてたことを
たとえ離れ離れになっても 
きっとまた会えることを
いつか僕が言ったとおりさ
君は僕とともにある運命だったんだ
どうか聞いてほしい
毎日一緒にいると言ってほしい
離さないよ 生きている限りずっと」


You didn't run, you didn't lie
You knew I wanted just to hold you
And had you gone
You knew in time we'd meet again
For I had told you
Ooh, you were meant to be near me
Ooh, and I want you to hear me
Say we'll be together every day
Got to get you into my life

("Got to get you into my life"より)


さて、明日から8月
このブログも無理やり夏休みに入らせていただきます。
次の更新は、お盆のころになるでしょう。

またお目にかかれる日を楽しみに……
どうぞお見限りなく。
時節柄、皆さんもご自愛くださいね。



213曲まで、あと17曲!

2008/6/25

梅雨の晴れ間の高尚な話題(ぇ?)  Revolver

どうやら今日まで梅雨の晴れ間みたいですね
昨日の朝、窓を開けると初夏の風が部屋いっぱいに広がって
身も心も爽やかにはずみました。

と、乙女チックな気分を盛り上げたところで……

久しぶりに……やりますよー!

「GORICOの素朴なギモン」@下ネタ

梅雨の晴れ間といえば、窓を開け放ちたくなる。
で、窓を開け放つと言えばトーゼン。
“社会の窓”を連想しちゃいますよね(え、私だけ


さて、今回の疑問は
ある日の我が家における夕食時の会話から生じた。

娘「ねえ、社会の窓ってなんで社会の窓っていうの?」
私「え? 社会の窓って、あの社会の窓? うーむ知らないなあ」
娘「じゃあ、社会の窓って英語で何ていうの?」
夫「そりゃやっぱソーシャル・ウインドウだろ」
娘・私「ちがうっっっ!」

というわけで
梅雨の晴れ間にいろいろ調べてみましたよ

それによれば、昭和20年代と30年代にNHKラジオで放送された
「社会の窓」という情報番組があったそうだ。
いろんなニュースを通じて社会の内情を暴き出す――
という趣旨で制作されたものらしいです。

つまりこの番組を聴けば、社会の窓が開いて
ふだんは隠されている大事なものが見える
ここから 社会の窓⇒ズボンの前チャック
という図式が出来上がったのです!

勉強になったでしょ〜

さらに、調べてみましたよ

「社会の窓」はなぜか男性の場合に限定して使う言い回し。
ところが地域によっては、女子のズボンやスカートのチャックを
「理科の窓」と呼ぶそうです

そこで思い出したことが1つ……

あれは昔、私がまだ花のOLだったころ。
満員の通勤電車に揺られていると
不審な男が背後に体を押しつけてきた……

もしや、チカン!?

硬直したまま、ひたすらその圧迫感に耐える私。
すると、くだんの男が耳元で
「あのぉ〜」と囁くではないかっ
思わず目をギュッとつぶり、ひぇぇぇ〜〜と身構えてると……

次の瞬間。





「チャック開いてますよ」




「理科の窓」@スカートが全開だったのです……


ちなみに、「社会の窓」は英語でいうと「XYZ」
これは「eXamine Your Zipper」(チャックにご用心)の略だそうだ。
決して「ソーシャル・ウィンドウ」ではありませんので
そこんとこヨロシク。

。゜☆。:。+゜゜+☆。:゜。

それでは今日のリリックを。
ジョージの声にちょっと凄みがあるので
「お前に文句言いたいんだよぉ〜」という脅しかと思ったら
これまた、ちゃんとラブソングでした。


「君に言いたいことがある
頭の中は 話したいことでいっぱいなんだ
だけど 君を前にすると
言葉が何もかも 
どこかへ消えてしまうのさ」


I want to tell you
My head is filled with things to say
When you're here
All those words, they seem to slip away

("I want to tell you"より)


私の背後で「理科の窓」を隠してくれた親切な彼も
こんなふうに声かけようとしたんだわね、きっと……

女子の皆さん、お出かけ前には後ろをチャック、じゃない
チェックしましょうねっ



213曲まで、あと24曲!

2008/6/7

世界のどこかで  Revolver

GORICOの購読する某A新聞(バレバレじゃん)の国際面に
『特派員メモ』という小さなコラムが掲載されてます。

世界各地の特派員が、身の回りのちょっとした出来事を
気取らない筆致で知らせてくれるこのコラムが、私は大好き

そこに数カ月前、
ロンドン南西部の介護ホームで亡くなった老女の話が載ってました

それをご紹介する前に
今日はまずリリックをどうぞ。
人名さんシリーズ第4弾です。


。゜☆。:。+゜゜+☆。:゜。


「エリナー・リグビーは
結婚式の後の教会で ひとり米粒を拾ってる
彼女は夢の中に生きてるのさ
窓辺に立ち よそゆきの顔をしてみせる
いったい誰のために

この寂しい人たちは どこからやってきた?
この寂しい人たちは どこへ帰っていく?

マッケンジー神父は 説教の文句を書いてる
誰も聞かないし 訪れる人とてないのに
夜になれば ひとり靴下を繕うのさ
いったい何を思っているのか」



Eleanor Rigby
Picks up the rice in the church where a wedding has been
Lives in a dream
Waits at the window
Wearing the face that she keeps in a jar by the door
Who is it for

All the lonely people
Where do they all come from?
All the lonely people
Where do they all belong?

Father McKenzie
Writing the words of a sermon that no one will hear
No one comes near
Look at him working
Darning his socks in the night when there's nobody there
What does he care

("Eleanor Rigby"より)


ポールお得意の物語風リリックですね。
哀愁漂うこの曲の主人公は
エリナー・リグビーとマッケンジー神父。

もちろん架空の人物なのですが、何と面白いことに
ポールとジョンが初めて出合ったセント・ピータース教会の墓地に
エリナー・リグビーという女性のお墓が実際にあるそうだ。
しかも、その数ブロック先にはマッケンジーさんのお墓も

ポール自身もこれをあとから知ってビックリしたらしい。
「小さいころよく遊んでた場所だから
 どこかでその名前が潜在意識に入ったのかもしれないね」
と言ってます。


で、『特派員メモ』によれば
去年の暮れに息を引き取った、くだんの老女には身寄りがなく
ホームを訪ねてくる人も誰もいなかったとか。
そこで哀れに思った牧師が新聞に投書して、葬儀への参列を呼びかけた
新聞には“現代のエリナー・リグビー”と報じられ
その結果、100人近い人が見ず知らずの彼女のために祈ったそうです。

今も彼女のお墓には多くの花束が捧げられているらしい
〈あなたを思う誰かより〉というカードを添えて。


その日のコラムはこんなふうに結ばれていました。

「きっと毎日、世界のどこかで
 エリナー・リグビーが静かに生涯を閉じている。
 ふと、郷里にいる祖母と話がしたくなった」

願わくば私は
「ああ面白かった」と、笑いながら生涯を閉じたいな……




213曲まで、あと29曲……

2008/5/30

ブランドなんてぶっ飛ばせ  Revolver

いつも元気でゆかいなサザエさん……じゃないGORICOさん

ですが

昨日は珍しくドッと疲れて帰宅いたしました


夜な夜なCDケース作りに勤しんでいたビートリー娘も
今年は花の受験生
というわけで昨日、高校へS台予備校の講師を招いて
「大学進学への道」なる講演会が開かれたのである


そこで最初から最後まで力説されたのが
“いかにして少しでもレベルの高い大学へ入るか”
“いかにして合格しやすい大学を見つけるか”という話。

そのためのテクニックとしてS台講師は
募集定員の読み方、
ライバルの併願パターン分析法、
センター試験自己採点のコツ、
などを、居並ぶ保護者へ事細かに伝授するのだった


うーむ

こういう考えで臨む大学受験には
志望校への“恋心”がまるで感じられないなあ。

暗澹たる気分に打ち沈んだのは私だけだろうか。

恋心のきっかけは何でもいい。
このキャンパスに身を置きたい……
この大学を自分の母校と呼びたい……
そんな切ないほどの渇望がなければ
無味乾燥な受験勉強を乗り切るモチベーションは生まれない。

だけどこのS台講師によると、大事なのはまず
「国公立」とか「早慶上智」とかいう“名前=ブランド”なのですね。
だから、とにかく入れる国公立を狙えとか
千葉大と比べたら早慶のほうが値打ちがあるとか
そんな話を平気でするんでしょう。

日本人はことのほかブランドがお好き。
そのブランドに込められた本当の価値など知ろうともせず
その姿がどれほど世界で奇異に映っているか考えもせず
とにかく名前だけを無条件に崇拝する。

情けない限りです

というわけで、これがGORICOの精神的疲労の原因。
怒っちゃえば疲れないんだけど
昨日はあまり怒りモードにはなれなかったな……

やっぱ受験生の母、ちょっと弱気になってるのかも。

いかん。

ビートリー娘よ、ブランドなんてぶっ飛ばせー!


。゜☆。:。+゜゜+☆。:゜。

それでは今日のリリックを。
人名さんシリーズの第二弾です。

お医者さんってのも、日本人の大好きなブランドの一つですね。
でもこのナンバーに登場するのは、ちと怪しいお医者さん。
リリックのみならず、曲もどことなく皮肉っぽい
ジョンの作品です。

「落ち込んでるときも
彼にかかれば一発でなおる
その名はドクター・ロバート
彼の特製ドリンク 飲んでみればわかる
その名はドクター・ロバート
すごく頼りになる先生さ
困ったことがあれば 彼のもとへ
ドクター・ロバート
最高にうまくやってるな」


If you're down he'll pick you up
Doctor Robert
Take a drink from his special cup
Doctor Robert
Doctor Robert, he's a man you must believe
Helping everyone in need
No one can succeed like Doctor Robert

("Doctor Robert"より)


昨日に引き続き、いわく付きの人名さん。
実はジョンとジョージは『Revolver』を出すちょっと前、
知り合いの歯医者の家で
LSD入りのコーヒーを初めて飲まされたのだ。

結果は……ものすごいトリップ

つまり、ここに出てくる
「特製ドリンクで何でも治しちゃう怪しい医者」は
その歯医者のイメージなのですね
当時LSDは合法な薬だったので
歯医者ならいくらでも手に入ったらしい。
おおコワ……
まだゲジのほうがましかしらん



213曲まで、あと31曲!



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