2008/9/8

助けてほしい…… Beatles物語C  Help!

週末、出張取材に行っておりましたので
更新が遅くなりました

今回の仕事は
脳神経外科専門医から緩和ケアに転身した異色のお医者さんの作品。
なんと、これで3冊目の出版になります

脳神経外科という華々しいエリートコースから
陽の当たらない緩和ケアという道に方向転換して以来、
一貫して彼が訴えてきたテーマは

“人の痛みがわかる医療者”

その一点でした。

そんな医療者でありたいという自らの思い(第一作)
そんな医療者となるための方法論(第二作)
そして今回は、
そんな医療者があまりに少ない現状を知らせるとともに
そんな医療者を育てていくための取り組みを描いていきます。

進行がんに侵されて心身ともに疲弊した人たちの
「助けてほしい……」という声なき声を掬い上げる、一人の医師。
その尊い姿が少しでも読者に伝われば……と思っています

というわけで、
いつになくマジなGORICOさんでした

では、「4人がビートルズだった頃」の第4話をどうぞ。


。゜☆。:。+゜゜+☆。:゜。


「助けてほしい……」
それはジョンの心からの叫びでもあった。

狂気の沙汰ともいえるビートルマニア現象の中で
精神的余裕を失っていったファブ・フォー。
自由な時間、気ままな外出、恋人との触れ合い、一家団欒――
それらすべてが、世界的名声と引き換えに消えてしまったのである。
犠牲はあまりに大きかった。

そんな時にジョンが作った曲――「Help!」
「ぼくの心境を歌ったものだ」と、のちに彼自身が語っている。

助けてくれ
どんどん落ち込んでしまう
君がそばにいてくれたら 心から感謝するよ
助けてくれ
ぼくがもう一度 自分の足で立てるように
助けてほしい……お願いだから


世界のアイドルであり続けることへの苦痛を
しだいに感じ始めたビートルズが
そのころのめり込んだのが、ドラッグだ。
心身ともにギリギリの状態だった彼らは
ドラッグが与えてくれる束の間の快感に身を委ねるようになる。

ドロップアウトへのシナリオが進行していく……
……かのように考えた人間も、彼らの周りにいたかもしれない。
ところが、そうではなかった。

ドラッグが見せてくれる幻想の異界は
そのまま、彼らの求める音楽へと発展していった。

ここからビートルズは
今までになかった音を作ることへの面白さに目覚め
レコーディング・グループとしての
新たな地平へと踏み出していくのである。


。゜☆。:。+゜゜+☆。:゜。

それでは今日のリリックを。
「助けて!」というタイトルのアルバムではあるけど
ホッと心が和む佳曲もわりと入ってるのが特徴。
これはそのうちの一つで、ジョージの作品です。
曲作りにも歌い方にも
ジョージの“弟っぽさ”があふれてると思うんですが
いかがでしょうか。

「ぼくがどんなに君を必要としてるか
わからないんだね
本当に愛してるのに
離したくない 絶対に
お願いだから戻ってきて
寂しくてたまらないよ
君がいなくちゃダメなんだ」


You don't realize how much I need you
Love you all the time and never leave you
Please come on back to me
I'm lonely as can be
I need you


("I Need You"より)

キュンと胸を絞られるような切なさが魅力のナンバー
こんなふうに「君がいなくちゃダメなんだ」というのが
私好みの情けないダメ男なのよ〜


では、『Help!』のジャケットご紹介。
4人のポーズは人文字でH、E、L、Pを表そうとしたものらしいけど
どうも間違ってるらしいです
どこが違うか知ってる人いたら教えてね


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213曲まで、あと9曲!

2008/8/6

それは、恋……  Help!

やめようと思ったけど……やっぱり
あ゛つ゛い゛ですぅ〜〜〜

いったいどうなってるんでしょうか、近ごろの地球は……

とはいえ、今日は63回目の広島原爆記念日。
毎年私たちの肌にじりじり照りつけるこの日差しが
「Never forget HIROSHIMA and NAGASAKI」
と訴えているのかもしれませんね。

忘れてはいけない、決して


さて。
お盆まで夏休みに入ったはずのこのブログ、
なぜ今日更新したのかというと……

別に暑さに浮かされたわけではない。
とっても嬉しいサプライズが起こったのだよ

前回話題になった
“マサイ戦士の第二夫人”その人が……なんとっ! 
ナイロビからはるばる、わが町の近くへ
講演に来てくれることになったのです!!!

『私の夫はマサイ戦士』
今年読んだ中では間違いなく一番面白かった本。
その著者に会えるというのだから
私のワクワク感、わかってもらえるかな?
も〜今からコーフン状態!

というわけで、今日は
本の著者・永松真紀さんの登場を祝って
“マサイの愛情・続編”をお送りします


真紀さんの夫、マサイ戦士のジャクソンは
たった2回しか話したことのない彼女との結婚を決めた。
あまりの急展開に戸惑う真紀さんが
「まだ会って間もないのに、どうして……」ときくと
真っ直ぐ前を向いたまま、静かにこう答える。

「血だ。血がそうさせた。神が計画したんだ」

そして、彼は告げる。
真紀さんに「いつかナイロビへ来たら電話して」と言われたけど
そんなに待てなかったと。
気がついたら、歩いて一時間半もかかるロッジへ向かっていたと。

彼女に電話して声を聴くために。

次に、今度はジャクソンが真紀さんに問う。
「戦士は800人もいたのに、どうして僕だったの?」
彼女は答える。

「なぜだかあなたにすごく惹かれたの」


たとえ、育った場所も言葉も文化もすべて違う相手でも
そこに恋は確実に芽生えるのですね。

そして、どんな恋でも落ちてゆくその瞬間は
二人は全身を駆け巡る“血の流れ”に身を任せている。


ねっ。恋ってやっぱり素敵でしょ……


。゜☆。:。+゜゜+☆。:゜。

それでは、今日のリリックを。

恋が生まれる時の落ち着かない気分を歌った
ジョンのナンバーです。
メロディアスで素敵な曲なのに
なぜかジョン自身これを毛嫌いしていたのは、有名な話。


「君を見かければ
胸がざわざわする
君がため息つけば
心は蝶のようにはばたく
君のそばにいると
なぜ何も言えなくなるんだろう
恋は恋 ただの恋なのに
なぜこんな気分になるんだろう
ただの恋なのに
君を好きでいるのがつらいんだ」


I get high when I see you go by
My, oh, my
When you sigh
My inside just flies, butterflies
Why am I so shy when I'm beside you?
It's only love and that is all
Why should I feel the way I do?
It's only love, and that is all
But it's so hard loving you

("It's Only Love"より)


さて、皆さん。

いつもと違う感じで血が流れたり
胸がざわざわしたり
心が蝶のようにはばたいたり
真夏の夜、そんな気分になっていませんか?

それは、恋……かもしれませんよ



213曲まで、あと16曲!
次の更新はお盆過ぎまで待っててね

2008/7/23

一蓮托生・夏期講習!  Help!

いやぁ〜 あ゛つ゛い゛ですぅ〜〜〜

夏バテは続くよどこまでも……


皆さん、すみません。

「梅雨明け10日」のうだるような暑さと
夏バテの私を待ち受ける仕事の山にやられてしまい
すっかりブログが開店休業状態になっておりました

あとね、もうひとつ言い訳。

実はうちのビートリー娘、今年は花の受験生です。
何しろ18年間、箱に入れて育ててしまったので
どこへ行っても右も左もわからない

というわけで、夏期講習もオープンキャンパスとやらも
思いのほか親の出番が多くなってしまい、
必然的に私のフリータイムが削られてゆく……

悔しいので、こうなったらもう皆さんも一蓮托生。
ビートリー娘とともに夏期講習を体験していただこうじゃありませんか

さしあたって、今日の講義内容は……

「直接話法と間接話法」です。


人のセリフをカギカッコに入れてそのまま伝えるのが「直接話法」

語り手の立場から見た伝聞に書き直して伝えるのが「間接話法」


なので、直接話法だと……

She said, "I know what it is to be dead."
彼女は言った。「死ぬってどんな感じだかわかるわ」


これが間接話法だと、こうなります。

She said that she knew what it was to be dead.
彼女は、死ぬってどんな感じだかわかると言った。



で、高校生相手に直接話法と間接話法の書き換えを講義するときは
人称や時制をこう変えるとか、副詞をこう直すとか
まるで数学の公式みたいに A⇒B で教えるわけですね。

だけど英文の小説なんか読んでいると
あんまり厳密な使い方はしていないみたい。
要は、“誰がいつどこで何をするか”が通じればいいんです。

当たり前のようだけど、言葉は生き物。
気持ちや意見や状況を伝える手段なのだから
文法というルールに縛られすぎたら、何もできません。

でも、だからといって
「文法なんてクソくらえ!」みたいな意見に惑わされてはダメ。
外国語を学ぶ上で、文法というのはすごく有効な道具です。

車の構造はともかく、交通ルールを知らなければ運転できない。
それと一緒で、最低限の文法知識は
外国語という車を運転するために必要不可欠だと心得ましょうね


。゜☆。:。+゜゜+☆。:゜。

それでは今日のリリックを。

直接話法で「last night(ゆうべ)」という単語が出てきた場合、
間接話法だとこの曲のタイトルに書き換えるのがふつうです。
でも、このリリックではどちらも昨夜の意味で使っちゃってますね。


「ゆうべ 君はぼくのそばにいてくれた
二人で過ごした夜を思い出すと
泣きたくなってしまうよ
さよならを言ったとき
君の瞳は愛に満ちていた
なのに 今日は心変わりするなんて
優しくしてほしいんだよ 
ゆうべのように」


Last night is a night I will remember you by
When I think of things we did it makes me wanna cry
We said our goodbye (Ah, the night before)
Love was in your eyes (Ah, the night before)
Now today I find you have changed your mind
Treat me like you did the night before

("The Night Before"より)


映画『Help!』の中では
失恋の歌なのにエネルギッシュに歌うポールが印象的でした。
それにしてもたった一晩で心変わりする女って、どんだけぇ〜〜
まるでポールのその後の女運を言い当ててるようなリリック。



213曲まで、あと19曲!

2008/6/14

声にも色が  Help!

そういえば、さっき初めて気づいたんですが……

いつのまにかアクセス数が2万件を超えておりました
これって、けっこうスゴイこと?

あらためて、いつも読んでくれている皆さまに感謝です


さて、今日は「声」のお話を。

某SNSのビー関連某コミュニティの某トピックで
今、ただならぬ盛り上がりを見せている話題があります。
「A Day In The Life」の中でポールが歌うメロディの次に
「ア〜アアア〜」という音が入るのですが
それがポールの声なのか、ジョンの声なのか

ビートルズのサウンドエンジニアだったジェフ・エメリックの著書に
「ジョンが歌った」という記述があったため
この疑問は解決したかと思ったのですが
「自分の耳によれば絶対ポールの声!」と主張する人もいて……

確かに、誰かがYouTubeで探してきた
ボーカルだけが突出しているデモテープを聴くと
ポールのようにも思える。
ところがこのテープ自体を聴いて「やっぱりジョンだ!」という人も

そんなわけで、議論は紛糾をきわめております

この手のオタッキーな話になると
本当にビートルズって奥が深いと思わされる。
すごく楽しいです。
ヤワなファンはついていけないでしょうけど……

思えば、ファブ・フォーの音楽にとりつかれたようになって
朝から晩までずっと聴き続けているうち
誰しも最初に気づくのが、ジョンとポールの声の違い
そこには明らかな“色の違い”が存在しているんです。

感じ方は人それぞれ、さまざまだと思うけど
私の感覚だとジョンの声は寒色系、ポールのそれは暖色系
やっぱりイメージから来る感覚なのかな?

それで思い出したのが
女子アナやレポーターに最近よくある“アニメ声”ってやつ。
色にたとえると、かなりキタナイ気がするんですが……
頭のてっぺんから出してるような声も
蛍光色みたいでいただけない。

やっぱオトナの女は
深みのある色のついた声を目指したいものです。
ワインレッドとか、ベルベットブルーあたりかしらん


。゜☆。:。+゜゜+☆。:゜。

それでは、今日のリリックを。
暖色系のポールがレモンイエローの声で歌うこの曲。


「ひと目で恋してしまった 彼女に
出合った時も場所も忘れられない
彼女こそ ぼくが求めていた人
世界中に知らせたいよ
二人が出合ったことを
もし タイミングが違ってたら
ぼくは あらぬ方向を見ていたかもしれない
彼女に気づくこともなかっだだろう
だけど今 こうなってしまった
今夜も彼女の夢を見るよ
落ちてゆく ああ 恋に落ちてゆく
彼女がぼくを呼ぶ声が聴こえるんだ
いつだって どんな時だって」


I've just seen a face
I can't forget the time or place where we just met
She's just the girl for me
And I want all the world to see we've met
Had it been another day
I might have looked the other way
And I'd have never been aware
But as it is I'll dream of her tonight
Falling, yes I am falling
And she keeps calling me back again

("I've just seen a face"より)


『夢の人』という、わりとセンスのいい邦題を持つナンバーですが
声の色よりも歌い方のほうにインパクトがあるかも。

この歌詞は「ビートルズ噛み噛みベスト3」(←勝手に命名)に
ノミネートされちゃう代物です
ちょっとやそっとじゃ歌えないほど早口の英語なのだ
ベスト3に入るあと2曲は皆さんに想像してもらうとして……

うちのビートリー娘、これをソラで歌えるのが何よりの自慢



213曲まで、あと27曲!

2008/5/23

終わった……  Help!

このブログにただならぬ熱風を吹き込んでくれた「BS熱中夜話」!
その第二夜がゆうべ放映されました。

感想。

いや〜〜〜〜〜恥ずかしいです……
目は泳いでるし体は揺れてるし……
思わず「どっかカユイのか?」と画面の自分に突っ込みたくなったぞ

でもまあ、ダメ男評論家のGORICOとしては
“偉大なるダメ男”のフレーズが全国に流れたのはうれしい。
実はあのあと、司会のビビるさんに
「実生活でもダメ男が好きなんですか?」ときかれて
「はいっ!」と力強く答えたんですが
そこはカットされてましたね。残念

あと、皆さんご期待の禁断のダンスは
熱中バンドが「Twist&Shout」の次に演奏した
「I Saw Her Standing There」でベールを脱いだのであります。
そこもカットされてましたね。ひと安心

第二夜の様子も番組ホームページにアップされてますよ。
GORICOのコメントもありますので、ココをクリックしてね。

とにかく、終わった終わった。
またとない楽しい経験でした。


そして今日はもう一つ“終わった”話題を。

先日、年に一度の健康診断に行ってきたのですが……
なんと。
今年は去年より3ミリも縮んでました

去年の身長が148.7センチだったというのは
「縮んでる……」の記事に書いたとおり。
ところがなんと。今年は148.4センチだったのです。

ひえええ〜〜〜〜〜

何なんだ、この逆成長率は……

それに引き換え、うちのヘイブル小僧。
ゆうべの夕食時に三杯目の大盛りゴハンをかき込みながらこう言った。

「最近さあ、背が伸びる“ギシギシ”って音が聞こえるんだよね

というわけで、
背に関しては私はすでに“終わった”人間なのでした。
あとはヘイブル君の伸び率に期待するばかりです


。゜☆。:。+゜゜+☆。:゜。


それでは今日のリリックを。
この中でジョンは愁いと孤独に沈んだ男の恋心を
縮んでしまった背丈に託して歌ってます。

「壁に向かって頭を抱えてる
もうダメだ 彼女がいなくなったら
30センチくらいに縮んでしまった気分
どこへ行っても みんなが僕を見る
きっと笑ってるんだろう
こんな声が聞こえる
その恋は表に出すなよって」


Here I stand head in hand
Turn my face to the wall
If she's gone I can't go on
Feeling two-foot small
Everywhere people stare
Each and every day
I can see them laugh at me
And I hear them say
Hey, you've got to hide your love away

("You've got to hide your love away"より)


このリリックに登場する「two-foot small」の言い回し、
本当は「two-foot tall」とすべきなのですが
ジョンが間違えてsmallを使ったらしいです。
そのほうが縮んだ感じが出ると思ったんでしょうね。
いかにもジョンらしい。

それにしても「悲しみをぶっとばせ」という邦題は
センスがあるのかないのか……ビミョーなところ



213曲まで、あと33曲!



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