2006/12/31

小さな祈りを  ソロ・ナンバー

このブログタイトルの下にある「ビートルズ公式発表の213曲」は、
デビューから解散までに出たシングルやアルバム中の曲の数。
それを全部ブログで取り上げることにしたら
毎日更新しても213日続けられるね!と思ったわけです。
実際にはそんなマメに更新しないから2年ぐらいはもつかも。

213曲にジョンのソロナンバーを足すと全216曲、除夜の鐘の倍。
つまり、ここで取り上げた曲を全部聴いたら
二年分の煩悩が水に流れていくのですよ!

……と大晦日にふさわしい話題が出たところで……

皆さん、今年もお世話になりました。
思えば、約30年ぶりに再会した中学時代のクラスメートたちと
六本木のキャヴァンクラブでプチ同窓会を開いたのが去年の夏。
そして今年の夏はまた約30年ぶりに、
高校の同窓会で懐かしい顔ぶれに出合うことができた。
こうしてブログを始めたことで
顔も知らないいろんな人たちともつながることができた。
私にとって今年の一字は「会」かな。
読んでくださる皆さんに、心から感謝してます

インターネットという仮想社会の中では
顔を見ながらじゃ絶対言えないような
スゴイ誹謗中傷が平気で飛び交ったりする。
嫉妬やひがみや恨みなどのネガティブな感情が
キーボードとスクリーンを通すと、凝縮されてしまうのかも。
でも、感動とか共感とかポジティブな感情も増幅できるはず
同じ仕組みを使ってるんだからね。
私のブログや掲示板が、
ポジの感情だけを引き寄せる場所になれたらいいなあ……

。゜:。+゜゜+。:゜。

「冷え」と同じで、ネガの感情は心身に入れてはなりませぬ。
もし入ってきたら、せっせと温めて出さなくちゃいけない。
家族と過ごしたり、大好きな人と会ったり、
胸に沁みる物語を読んだり、美しいものを見たり、
もちろんビートルズ聴いたり……温め方は人それぞれ。

愛息ショーンと至福の時を過ごすジョンは、こんなふうに歌いました。

「寝る前には小さな声で お祈りするんだよ
君を取り巻くもの 何もかもが
毎日毎日 よくなっていくからね」

Before you go to sleep
Say a little prayer
Every day in every way
It's getting better and better

("Beautiful boy"より)

これは彼がショッキングな死を遂げる直前に出した
「ダブル・ファンタジー」というアルバムに入ってます。
5歳という可愛い盛りのショーンを遺していく無念さは
いかばかりであったか……
どこまでも優しく平穏なこの曲を聴くたび、
胸が締めつけられるように切なくなる。
可愛い盛りを過ぎた息子がいる人に、ぜひオススメ。
目の前の悪ガキが愛しくなっちゃいます。

心の中のネガティブな感情を追い出すため、
私たちも毎晩小さな祈りを捧げましょう。
何もかもが毎日毎日、よくなっていくようにと……



2006/12/23

二人をつないだYes  ソロ・ナンバー

ゴーストライターは今、
去年のクリスマスにご主人を亡くされた方の本を書いてます。
ノッてくると語り手が憑依するため、カンペキ「なりきって」しまう。
だから、つらかった去年のことをずっと思い出していて……

……というのが、しばらく更新をサボった理由。
一週間のごぶさたでした(古っ!)

今日はジョンとヨーコの出合いの話。
いつか武道館での日本公演の話のところで書いたように
ビートルズは1966年の秋からコンサート活動をいっさいやめて
自分たちの本当の音楽を求め始めました。
ジョンが前衛芸術家のオノ・ヨーコと出合ったのは
ちょうどそのころ、1966年11月9日。
ロンドンのギャラリーでヨーコは個展の準備中でした。
そこへふらりと通りかかったジョンが何げなく入り、
部屋の真ん中に置かれたはしご(脚立)を目にしたのです。
天井からはでかい虫メガネがぶら下がっている

ジョンは「まだ準備中だから」としぶるヨーコにお構いなく、
面白そうだとはしごを上ってみました。
よく見ると、天井に何か小さな文字が書いてあります。
虫メガネはこの文字を読むためのものだったのです。
そこでおもむろに虫メガネを取ってのぞき込んでみると
天井に書かれていた文字は……

         Yes

「あのときぼくは、救われたような気分になった。
自分から行動を起こして肯定の言葉を受け取れ、という
ヨーコのメッセージが伝わってきたんだ。
もしあのとき天井に"No"と書かれていたなら、
ぼくはヨーコと結婚しなかったかもしれない」

ジョンはのちのインタビューでそう言っています。

今日のインスピレーションはもちろん、
この季節にふさわしいこの曲から。

「楽しいクリスマスを
黒い人にも白い人にも黄色い人にも赤い人にも
争うのはもうやめようよ」

And so happy christmas
for black and for white, for yellow and red ones
Let's stop all the fight

("Happy Christmas(War is over)"より)

この曲や「イマジン」のイメージから、
ジョンを平和主義者のシンボルのように言う人は多い。
けれどこうしたメッセージはすべて、
もともとヨーコが発信していたものだったのです。
ジョンはどちらかというと後からそれに共鳴し、
深くのめり込んでいったのでした。
最初の Yes で魂を揺さぶられた時から、ずっと。

それにしても、あのジョンをここまで心酔させた女性――
オノ・ヨーコというのは本当にすごい人です。
もうそろそろ彼女の真価が認められてもいい時代だと思う。

みなさんもどうぞ素敵なクリスマスを……


2006/12/8

ジョンの魂  ソロ・ナンバー

今日は「開戦記念日」。
8月15日の終戦記念日も大事だけど、
真珠湾奇襲によって日本が間違った道を歩み始めた1941年のこの日を
私たちは忘れてはならないと思う。

そしてそれから39年目のこの日、
世界平和に影を投げかけるもう一つの事件が起こる。
1980年12月8日、ジョン・レノンは
狂信的ファンを名乗るマーク・チャップマンの凶弾に倒れた。
その日私は大学のサークル棟でニュースを聞いたのだけど
サークル棟全体が「喪」の雰囲気に包まれていたのを覚えてる

ビートルズのメンバーは全員貧しい労働者階級の出身でしたが
みな家庭の愛には恵まれていました――ただ一人、ジョンを除いて。
家を顧みない父と、男を作って出て行った母。
4歳のとき両親が正式に離婚してから、ジョンは伯母夫婦に育てられます。
その後成長し、お決まりのドロップアウトコースをたどったあと、
音楽と出合ってようやく自分を取り戻し
母とも大人の関係を築けるようになったそのとき、
ジョンの目の前で母は交通事故で亡くなるのです。
「ぼくは二度母を失った」とのちに彼は言っています。
アダルトチルドレンという言葉が知られるようになるずっと前から
彼の心には傷ついた子どもが住んでいたのです

そのジョンのすべてを丸ごと受け止めたのが、オノ・ヨーコでした。
ヨーコにはわかっていた、
彼の心の中の子どもが母を探して泣いていることを。
二人はアーチストとしてライバルであり、平和を求める戦友であり、
生涯かけがえのないパートナーでしたが、
ジョンにとってヨーコは、自分を子宮の中で育み直してくれる
精神的母親でもあったわけです。

ジョン・レノンといえば「イマジン」を思い浮かべる人も多いけど
私が一番好きなのは、なんといってもこのナンバー。

「最愛の女よ、知ってるだろう
男の心には 小さな子どもが住んでるのさ
どうか覚えていておくれ
ぼくの人生が きみの手の中にあることを」

Woman, I know you understand
the little child inside the man
Please remember my life is in your hands

("Woman"より)

woman というのはもちろんヨーコのことだけど
世の中すべての女性に捧げる歌だとジョン自身は言ってます。
この曲のイントロにはジョンのつぶやきが入ってるのですが
「空の半分は女性」と言ってるらしい。
私もつい最近知った。なんてステキなセリフ!
だれか聴き取れた人いませんか?



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