2008/9/30

終わりの始まり  Let It Be

ひいぃ〜 さ、さ、さぶいですぅ〜〜〜

ついこないだまでTシャツ&短パンで歩いてたというのに
ここ数日の寒さはいったい何なんざんしょ

おかげで我が家では秋冬のお助けメニュー
「なべ」が早くもデビューいたしました

一度出せばあとは怒涛の如く、手を変え品を替え
毎日のように「なべ」が登場するのは目に見えている……

ラッキー


というわけで……

今日で9月も終わり、いよいよ秋深まる季節ですね

中国思想の一つである「五行論」では
季節を4つに分け、それぞれを色で示します。
春は青、夏は朱色、秋は白、冬は玄(くろ)――

ここから
青春・朱夏・白秋・玄冬という言葉が生まれ
それぞれを人生の季節にも例えるようになりました。

人生半分を過ぎたギリギリガールの私
これからは、さしずめ「白秋」の季節を迎えるわけです。

古代インドでは、人間の一生を4つに分けて

「学生期(がくしょうき)」……学び、修業に励む時期
「家住期(かじゅうき)」……仕事と家庭を持ち社会に貢献する時期
「林住期(りんじゅうき)」……仕事と家庭を捨て自分を見つめる時期
「遊行期(ゆぎょうき)」……すべてのしがらみを解いて放浪する時期

と名付けました。

それぞれ25年ずつというのが、さすが悠久の国インド。
やっぱ100まで生きるんかいっ!

ま、20年ずつにしたっていいんですが
いずれにしてもギリギリガールは「林住期」なのだ

人生の秋……

皆さん。
このブログが213曲制覇したあと
私がいなくなったとしても、探さないでね
仕事と家庭を捨てて林に住んでるかもしれません


それでは「4人がビートルズだった頃」
今日は第10話――最終章です。

。゜☆。:。+゜゜+☆。:゜。

1969年9月に『Abbey Road』がリリースされたあと
ジョンを除く3人は、
お蔵入りしそうなゲットバック・セッションの音源を
アルバムとして完成させるための追加録音をおこなった。

1970年1月のことである。
セッションが始まってから、すでに一年近く過ぎていた。

なぜジョンがいなかったかというと
彼は『Abbey Road』が出た時点で
「もうバンドをやめたい」と言ったから。
とはいえ、その時点ではまだ
ビートルズはビートルズのままだった。

こうして出来上がったアルバムは
『Let It Be』のタイトルで3月リリースの予定となるが
追加録音が終わったとたん、
ジョンも含めて4人は4人とも
それぞれのソロ・レコーディングに取りかかる。

これが、終わりの始まりだった。

ポールは初のソロ・アルバム『McCartney』を
『Let It Be』に先駆けて発売しようとするが
ビートルズのレコード売り上げに影響が出ると
アップル社側に反対され、キレてしまう。

そして4月10日――
ポールはマスコミに向けて「ビートルズ脱退」を宣言した。
というわけで、一般に1970年4月10日というのが
“ビートルズが解散した日”と言われている。

けれども、事実上はどうなのだろう。
『Let It Be』の追加録音がすんだ時点で
もうビートルズはいなかったのかもしれない。
あるいは、あの『Abbey Road』が仕上がったときすでに
4人はビートルズであることをやめたのかもしれない。

ビートルズがビートルズであった時間は、あまりに短い。
だけど、彼らの存在はあまりに大きくあまりに深い。
それは解散から40年近くがたち
2人のメンバーが鬼籍に入った今でも
決して色褪せることのない奇跡だと思う。

だから私は、もう一度言う。

ファブ・フォーはどこまでも、どこまでも永遠……


。゜☆。:。+゜゜+☆。:゜。

それでは今日のリリックを。

この曲もゲットバック・セッションの音源に
追加録音して仕上げたものの一つ。
ジョージのナンバーで、エゴイズムを歌った内容です。


「一日中ずっと
“オレが、オレが、オレが……”
一晩中ずっと
“オレが、オレが、オレが……”
エゴにしがみつかないと いられないのさ
みんな感じてるよ
あいつはいつだって
自分を強く押し出してると」


All through the day
I me mine, I me mine, I me mine
All through the night
I me mine, I me mine, I me mine
Now they're frightened of leaving it
Everyone's reading it
Coming on strong all the time

("I Me Mine"より)

これ、ポールと喧嘩したあと書いた曲……ということは
彼の“オレオレ主義”皮肉ってるわけですね。
やっぱポールって、B型ちゃんです。

4人が分割されて“個”が際立つジャケット。

クリックすると元のサイズで表示します

213曲まで、あと3曲〜!

2008/8/23

夢中さ、君に  Let It Be

何だか信じられないような気分ですが……

今日、この記事で
ビートルズ公式発表曲213曲のうち
なんとっ 
ついに、200曲!のリリックをクリアしたことになる。

あらま〜 いつの間に……

石の上にも3年といいますが
思い起こせば1年と9カ月あまり、よく続いてきたもんです。
“超”がつくほど飽きっぽい私にしては、上出来じゃん

これもひとえに読者の皆さま方のご愛顧あってのことと……
      
  もうまとめに入るんかいっ!

いやいや。
とりあえず途中経過報告ということで……


今日はまたやりますよ〜
難曲探検、第3弾。

まずはリリックをどうぞ。


。゜☆。:。+゜゜+☆。:゜。



「ぼくはしょっちゅう気が変わる
FBIカッコいいじゃん
CIAもカッコいいじゃん
BBC大好き
B.B.キングも大好き
ドリス・デイもマット・バスビーもね
イケてるよ もう夢中さ
夢中さ 夢中さ……」


I like a rolling stone....
Like the FBI
And the CIA
And the BBC
B.B. King
And Doris Day
Matt Busby
Dig it, Dig it, Dig it...


("Dig It"より)


これまたジョンお得意の言葉遊びで
こうして日本語にしてみても、さっぱりワヤですね

ちょっと解説を加えると。
digという単語は昨日も出てきましたが、
「掘る」というところから
「ひとつのことを徹底的にやる」「夢中になる」
という意味が生まれるわけ。

B.B.キングとドリス・デイは歌手の名前で
マット・バスビーはサッカー選手だそうだ


これが収録された『Let It Be』というアルバムは
ビートルズのレコーディング風景をありのままに記録した同名の映画を
作ろうとしたところから生まれたもの。

だから、4人のセッションの様子や雑談やアドリブなんかが
そのまま収められているわけです。

ちなみに映画のほうは
解散間近でバラバラ状態の彼らの姿が赤裸々に映っているため
ミョーな緊張感が漂っていたり
ポールとジョージが音楽観の相違から険悪ムードになったりして
ファンにとってはちょっと悲しい内容なのだ

で、この「Dig It」は
もともとは12分半近くの長〜いセッションだったものを
無理やりアルバム収録用にカットしたみたいです。
強引なフェード・インが印象的なナンバー

なお、Dig it....の最後のほうでジョンが可愛くつぶやいてる台詞は
以下のとおりです。

「That was "Can you dig it" by Georgie Wood
 And now we'd like to do "Hark the angels come"」

「今のはジョージー・ウッド作 "Can you dig it"でした。
 次は"Hark the angels come"をやります」


ジョージー・ウッドはコメディアンの名前だそうです。


以上、GORICOの難曲探検レポートでした。
では北京のオリンピック会場へマイクを戻します(何のこっちゃ



213曲まで、あと13曲!

2008/8/20

好きな道を行け  Let It Be

ついに夏休みも、あと10日あまり……

おうちが仕事場の主婦ライターとしては
一日も早く学校が始まってほしい。
平和なひとりきりの日常を取り戻したい

なのですが、わが家のグータラ中学生は
たまった宿題をどう片付けようかと
そろそろ戦々恐々の様子です

何しろこのグータラヘイブルギター小僧、
机の前に座るのが大嫌い。
数学のプリントや歴史の年表を目にしたとたん
上半身が揺らぎ始めて、いつの間にか夢の中……

というわけで、彼の考え付いた「科学工夫作品」は
名づけて“居眠り防止ヘッドギア”

切った画用紙をアタマに鉢巻き状に巻きつけて
そこへ数カ所スイッチをセットしておく。
居眠りして頭がガクッと机にくっつくと
スイッチが入って、壁にセットしたブザーが鳴るという仕組み

それにしても、居眠りするのを前提として作るとは
なんと後ろ向きの発想であろうか。
彼からこのアイデアを聞いたとき
私は情けなくて涙が出そうになりましたよ〜

結局彼は、母の不満をものともせず
昨日1時間くらいでチョチョイとヘッドギアを作ってしまった

完成品を目の当たりにしたとき
あまりのバカバカしさに、笑いすぎて涙が出ました……

こんな息子ですが、末永くよろしく


。゜☆。:。+゜゜+☆。:゜。


それでは今日のリリックを。
難曲探検の第2弾です。

ここでジョンが歌っているように
ヘイブル小僧よ、好きな道を行きなさい。
母はもうあきらめたよ……


「ぼくはポニーがとってもお気に入り
いいんだよ 何を褒めちぎったって
そうさ 何を褒めちぎったっていいんだ
ぼくは道路でバンバン追い越しする
いいんだよ どの道行ったって
そうさ 好きな道を行けばいいんだ
前に言ったよね
ぼくが欲しいのは君だけ
すべては君が望むとおりになるはず
だって ぼくは……」


I dig a pony
Well, you can celebrate anything you want
Yes, you can celebrate anything you want
I do a road hog
Well, you can penetrate any place you go
Yes, you can penetrate any place you go
I told you so
All I want is you
Everything's got to be just like you want it to
Because....

("Dig a Pony"より)


思いのままに浮かんだ言葉をリズミカルにつないでいく
ジョンお得意の手法ですね。

ponyはご存じのとおり仔馬のことですが
もしかしたら、その姿の小ささや可愛らしさから
女性――すなわちヨーコを象徴しているのかも。

いずれにしても、このリリックの中で意味があるのは
ヨーコへの愛を表現した「All I want is you」以降のみ

ちなみに「road hog」というのは
車線変更を繰り返すマナーの悪いドライバーだそうです




213曲まで、あと14曲!

2008/4/25

プラスマイナス無限大  Let It Be

最初にちょっとお知らせ

来週頭から出張取材に出かけますので
次のブログ更新は一週間後になります。
皆さま、どうぞお見捨てなくお待ちくださいませ。

ちなみに今度の行き先は福岡です。
またディープな人々に会えるかな?

さて。
GORICOの世界を変えた視力回復手術から、早や3週間……

当初キョーフの対象であった「老眼」もかなり落ち着き
一番弱い老眼鏡で、本読みも原稿書きもできるようになりました
サイコーに快適であります
手に入れたものは、視力や遠くの景色にとどまりません。

でもま、当たり前だけど
目の状態は千差万別なので
みんながみんな私みたいにハッピーになれるとは限らない。

キラキラ瞳の妻に刺激されて
うちの高校教師も先週オペを受けたのだが
もともと「遠近両用メガネ」のユーザーだったためか
今、腕をめいっぱい伸ばしても新聞の字が見えないという
とんでもない状態になっております……

「これじゃ良し悪しだよなあ。プラスマイナスゼロか」

という彼の言葉を聞いて、考えました。

うんうん。
確かに人生ってプラスマイナスゼロかも。
得することがあれば 損することもある
天にも昇る日があれば 地の底に沈んでしまう日もある

人間、いいことばかり続かない。
だけど、悪いことばかりでもない。

神様が一人ひとりの人間に与えてくれる幸福の絶対量は
たぶんみんな同じ。
だから、ちょこっとの幸せをうーんと幸せに感じられれば
それだけですごく得した気分になれる。
不運の中にもちょっと笑える要素を探すことができれば
それだけで沈んだ気分が薄れていく。

そんなふうに毎日を過ごしていたら
トータルではプラスが多くなるんじゃないかな。

心の持ちよう気の持ちようで
マイナスはプラスに転じます

とりあえず、うちの高校教師には
「カッコいい老眼鏡作って、ちょいモテおやじを目指せ!」
とハッパかけておきましょ


。゜☆。:。+゜゜+☆。:゜。

それでは今日のリリックを。

レノン=マッカートニーのコンビに本当の意味での合作が少ないという話は
「ジョンとポール、どっちが先?」で前にしました。
でも、中には「これぞ真の合作!」と思えるナンバーがあるんです。

今日ご紹介するこの曲は
二人別々に作った曲を合わせて完成させ、ボーカルも歌い分けている。
前半がポールで中間部がジョン。
まさにプラスとマイナス、光と影、陽と陰が渾然一体となり
二人の個性が際立ちながらも見事に溶け合っている……

プラスマイナスの結果がゼロじゃなく
無限大に感じられるナンバーです。


「感じてるよ 胸の奥深くで
ああ 感じてる
この想いはもう隠せない
ああ 感じてるよ……

みんな つらい目にあったんだ
みんな いいときもあったんだ
みんな エロティックな夢を見て
みんな 陽の光を浴びたんだ」


I've got a feeling, a feeling deep inside
Oh yeah, oh yeah
I've got a feeling, a feeling I can't hide
Oh no, oh no
I've got a feeling....

Everybody had a hard year
Everybody had a good time
Everybody had a wet dream
Everybody saw the sunshine

("I've got a feeling"より)


私の大好きな、レノン=マッカートニーの共作。

グループの解散が間近に迫ったころの作品だけに
聴くファンにある種の救いを与えてくれる。
そして、ビートルズって凄いと改めて思わせてくれる。



213曲まで、あと39曲……

2008/1/29

ダーティな彼女  Let It Be

皆さん、お久しぶりです。
3日間の出張から無事戻ってまいりました。

今回の目的地は姫路。
行き帰りの移動時間があるので
3日とはいえ、実質上はまる2日くらいのもんです。

がっ。

その3日の間に
「ひえぇ〜〜」と叫んじまいたくなる人々に
次から次へと出会いましたよ。

まず……

自転車に乗ってた若い娘。
信号待ちでおもむろにコンパクトを出して化粧を始める。
「!?」と思いながら追い越した私が振り返ってみると
青になっても渡らず、そのままアイメークに余念がなかった。

次に

私鉄の始発駅。
電車に乗り込んでのんびり気分で出発を待ってる時、
掃除係らしきおじさん(推定65歳)がホームへやってきたと思うと
手にしたバケツとモップを置き
おもむろにシャドーボクシングを始めたのである!
ゴルフの素振りくらいならわかるけど……

さらに

デパート前の広場で何やらお店を広げてるおばさん。
売ってる物はと見れば
「有機栽培の黒米」と「ヘラクレスオオカブト」
いったい何なんだ、この脈絡のないマッチングは……
ちなみに、どっちもスーパーの袋に入って売られてました。

しかし、極めつけはこれ。

みどりの窓口で指定券の変更を終えた私に
「あの、すみません」と声をかけてきたドレッドヘアの彼女。
何か落としたのかと思って「はい?」と答えると
「おカネくれませんか?」

不意をつかれた私は、大半の日本人がとるであろう反応――
笑ってごまかしその場を離れるという行動に出た。
もしかしてあのドレッドヘアは
ホームレスの方々特有の垢と埃による作品だったかもしれぬ。

それにしても恐るべし、姫路。
マン・ウォッチングにはもってこいの土地でした。


。゜☆。:。+゜゜+☆。:゜。

それでは今日のリリックを。
ドレッドヘアの彼女に捧げるダーティな彼女の歌。

「マギー・メイは あばずれ女
だから 追い出されちまった
ライムストリートで客を引くことは
もうできないのさ」


Oh, dirty Maggie Mae
They have taken her away
And she never walk down Lime Street any more

("Maggie Mae"より)

ジョンがものすごい田舎っぺ訛りで歌うこの曲は
リバプール地方の伝承歌です。
売春婦を追っかける水夫のことを歌ったものらしく、
今でもパブなんかで酔っ払いが口ずさむこともあるとか。

イギリス版「ひとつ出たホイの〜」みたいなもんですかね。



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