伸太朗達のベッドが来週来るので、そいつを置く部屋の片付けを開始した。
ゴミ、ゴミ、ゴミのまたまたゴミで、45キロのゴミ袋は直ぐに一杯になり、数もどんどん増えた。
燃えるゴミ、燃えないゴミ、プラスチック、ダンボール。
伸太朗となつみの教科書とドリルが一番多かった。
ごみ出しのついでに、車庫の二階にしまっておいた机をおろした。
この机は、俺が高校生の時に買ってもらった製図用の立派な木製机で、これを今度は伸太朗が使う。実家に来ていた妹とにも手伝ってもらって、康子さんと俺と3人掛かりで「よっこらしょ!」と、力仕事。
まずは、天板を外して下にいる康子さんに渡す。
次に、引き出しを全部抜き取って妹へ渡す。
そして、机本体を下の女性陣に、そお〜っと上から下ろして受け止めてもらった。
意外と軽かったので、助かりましたね。
そして事件はこの後直ぐに起こったのであった。
下ろした机の、抜き取った引き出しの奥に紙くずを発見した妹。
出しながら「実はお金が入っていたりしてね〜。」等と言う。
「常に貧乏マンの俺に、そんな事あるわけねーじゃん!」と、思う俺。
しかし、「あ=====!本当に有った!!」
その場にいた全員が「え=======!!」である。
農協の封筒に、何と12万2千円が入っていたのであった!!!
「これでパソコンが買える!」と、喜ぶ俺。
妹に一割上げる事などこれっぽちも思わないで、全て俺の金庫へ。
妹には、見つけてくれてありがとうの一言だけ。
良いんですよ〜。妹さんは、俺よりも高給取りだから。
良いんですよ〜。はい。実際、クレとも言いませんしね。
出来た妹なんです。ありがたいっす。
康子さんは、「少し家計には入れてくれないんでしょうか〜?」と、笑いながら迫ってきました。が、「入れません!」と、笑いながら言う俺に笑顔で諦めてくれた。これまた良い嫁でありんす。
さ〜〜〜〜て。この金が無くならないうちにパソコン買うに行くかな。
ちまちまと使い始めると、いつの間にか「あれーーー!?」ってなるからさ。
ありがとう。
お金の神様。
しかし・・・・。
この金は一体どうしてそこにあったんだろう?
今までなんで気付かなかったんだろう?
それがまだ分らないでいる。
タイミング良く今日出て来たこの偶然性に驚きを覚えながら、顔はニヤツキッぱなしであります。
毎朝の仏壇に手をあわせて線香をたいている金欠な孫を、大じいちゃんと大ばあちゃんが小遣いをくれたと思う事にしようっと。
さて、そんな事もあっての本日の片付けは、良い感じに部屋が広くなりました。
片付けは、まず勿体ぶらないで捨てる事って改めて思いました。
部屋がすっきりしました。
で、そのスッキリした所に机がこれまた良い感じで置かれております。
伸太朗君、勉強頑張ってね〜〜〜〜!

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