え〜〜〜〜〜、OUTRAGEのライブの後の話し。
今回のライブ、オリジナルの4人での音を楽しむって事が第一目標なんですが、実は、俺と藤井さんにはもう一つ重大な目標があったのだった。それは、
橋本さんのサインをもらう事。
前回対バンさせてもらった時は、丹下さん、阿部さん、安井さんの3人のサインはちゃんともらった俺と藤井さん。そのままOUTRAGEが3人でバンド活動をするのであれば、それで良かったんだが、橋本さんが戻ったと言う事であれば、こりゃ何が何でも一筆頂いて、それぞれのギターケースや自主制作の1st(LP)上に加えて、完全体のメモリアルを作りたかったのである。
まず、開場前の夕方5時に楽屋入り口へ、サインを頂こうかとこそこそと二人で向った。メンバーは留守だった。ローディーさんに聞いたら、五時半頃集合すると言う事で出直すことにする。この時、マネージャーさんに睨まれていたらしい。
出直して楽屋前に行くと、何やらスタート前の穏やかそうなんだけど、なんともいえない緊張感が漂っており、
「こんちはー!橋本さんサインくださーい!」て、雰囲気じゃなかった。どうしよう・・・?と思案している所に先ほどのマネージャーさんが丁度歩いてきたので
「あの〜メンバーさんのサインを頂きたいのですけども〜・・・・。」と話しかけたら、
「あ、良いですよ。でも、終わってからにして下さい。」と、一応の承諾を得ることに成功し、ホッとする。
そして、10時10分(たぶん)ライブ終了。
直ぐには、行かない方が良いなと、気持ちがハイの時にのこのこ入っていくのはどうかと言う事で、車を前に付けてそこで出待ちをする事にした。これが、後になって大後悔の元となる事とも知らずに、反対車線で搬出を眺めながら車中で待つ事30分。
そろそろ良いんじゃねーの?で、突撃する2人。そこで
「あ、メンバーさん達、さっき出て行ったよ〜」と、驚愕の一言を新潟鋼鉄のある方から食らって慌てる!!
え===!!!???
もう、本当にね〜・・・・。
それから、近くの駐車場の出口で待ち構えたりするも全くそれらしき車は降りてこない。こうなったら、打ち上げ会場前で張り込むしかないと言うことに決定。では、何所で打ちあがるのかと言う情報を仕入れて来ようとなり、向った先は楽屋。
搬出中のローディーさんに、実は橋本さんのサインを頂いて完成させたい物がありましてと話しかけ、打ち上げ場所を聞きはしたが、ローディーさんは場所が分からない。でも。
「その事は外に居るツアーマネージャーが知ってますよ。」と教えてくれた。急いでまたエレベーターで下がる。
誰がツアマネか見当もつかないので、手っ取り早く一番近くに立っていた坊主頭の人に尋ねたが、
「自分はツアマネじゃないから知りません。」となり、じゃぁ誰がツアマネなんだ?何所に居るんじゃ?と、焦りだす。
<中略>
打ち上げが有ると言う事なら、対バンも行くんじゃねーのか?と思い、搬出中のメンバーさんに話しかけた。話しかけたのは、二番目のバンドの強面のタトゥードラマーさん。
「あの〜〜、皆さん打ち上げに参加されるんでしょうか?場所知っていたら教えてもらいたいんですけど〜。」と聞くと、
「はい。赤たぬきって所ですよ〜。地図あるから見せましょう〜。」と、その見た目からとは想像つきにくい優しい対応にホッとすると同時に感謝と希望の光が見えた。時間は11時半からと言う事であった。よっしゃ!後30分だ。赤たぬきったら、ついこの前行った所じゃん!
最後のチャンスと言う事で、藤井さんと寒い中赤たぬき前に移動して、入り口前で待ち構える。ここで不安がよぎった。「丹下さんと阿部さん達は来るだろうけど、橋本さんは来ないんじゃねーのか?」あり得るよな・・・・・。もしそうなったら、諦めるしかないね。と2人で寒空の下待つこと25分。遠くに見たことのあるもじゃもじゃ頭の男のシルエットが。そうです。コージー君登場。
<中略>
ここでまたとんでもない情報がコージー君の口から飛び出した!
「橋本さん、ついさっきまで入り口に居ましたよ〜。」
え======!!!!(俺)
え======!!!!(藤井さん)
さっきは、車で全員出たと聞かされ、今度はさっきまでそこに居たと聞かされる。
「おいおい、マジかよ〜〜。」と落胆している所に丹下さんと阿部さんが、スタッフらしき人達とへこんでいるこちらに歩いてきた。
「お疲れ様でした。あの〜、橋本さんは?」と聞いた俺の耳に一番聞きたくなかった一言が、
「あー、来ないと思います。」
やっぱり・・・・・。
しかし、往生際の悪い俺達は、最後のミクロン単位の希望を胸に、ジャンク前に急いで戻る。もしかしたら、未だ橋本さんが居るかもしれない。お願いします!
ピエールさんしか居ませんでした。
時計を見たら、12時20分前。
ドラエモ〜〜〜ン!! 時間を戻して〜〜!! おねが〜〜い!!
冷え切った体に、風は容赦なく吹き付けた。
そして、脱力感と共に何とも言えない残尿感とを従えて、古町モールのきんしゃい亭でラーメンを食って帰りましたとさ。
おしまい。

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