あぶらぜみが毎日毎日、一生懸命鳴いている。
「み〜ん、みんみんみんみんみんみんみんみんみんみんみんみーーーーー・・・・・。」
蝉は一週間の短い命。その間に、子孫を残さなくてはいけない。7年後の為に。鳴くのはオスだけだったよね。
俺が思うに、オスはこのうるさい鳴き声をもってしてメスを引き付けるのだろう。自分の存在をアピールしているんだろうな。声が大きくて通る鳴きをかますオスは、多くのメスと子孫繁栄だ。と言う事はだ、その鳴きによって、ただ生まれて死んで行くってだけのオスも居る?
かもね。
「み〜ん、みんみんみん・・・・・。」=
「ヘ〜イ!彼女〜!
俺って良い声で鳴くだろ〜?そこら辺のやつらとは訳が違うぜ〜。どうだ?あっちも強いぜ〜。おら〜。俺と子孫残そうぜ〜。
」いわゆる己のセックスアピールだな。ナンパしてんだわ。
それに乗せられたメスは
「あ〜その声最高!マジ興奮してくる〜!
濡れるわ!濡れちゃう!しよ。
」となって、思わず交尾。そして産卵。昇天。
それに対して、出て来たは良いが鳴きが弱いオスはいつまで経っても相手が出来ない。しかし悲しいかな、本能が鳴けと命令するが故に鳴かざるを得ない。6日目で逆切れして
「社会(出て来た時期)が悪いんだー!」と、安い人間様みたいに無差別テロを仕掛けることも出来ずに居るわけだ。よって仕方なしに鳴く。ただし、こう鳴く。
「あ〜〜〜やりて〜〜〜、
やりて〜〜〜、
〜やりて〜よ〜〜〜〜〜〜〜!!
」
あ、失礼!これは今の俺だわ。
蝉さんごめんなさい。
はぐみんみん

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