フロントフォークに限らず、サスペンションがストロークする部分は
オイルシールやダストシールなどのゴムが使われてますが
日常のメンテナンスを怠ると、フリクションがとても増えてしまい
動きが悪く、サスペンションの調整が硬いのか?
フリクションがあるので硬いのか?
とてもサスペンションのセッティング云々の話ではありません。
そこで、サスペンションのスムーズな動きを保つために
メンテナンスをする訳ですが、KTCのオイルシールピックアップツールで
フロントフォークのダストシールを外します。
(シールに傷が付かないように先端が丸くなってます)
ダストシールに先端を押し当てて、クイッと軽く持ち上げると
ダストシールが持ち上がるので、少し持ち上がったら
手で上にダストシールをズラすとよいでしょう。
ダストシールが持ち上がったら、スナップリングなどに錆が無いか?
あるいはオイルシールからオイル漏れが無いか?確認します。
大丈夫なら、フッ素化不活性液体の浸透潤滑剤
NUTECのNC-101を
スプレーします。
オイルシール、スナップリング、に潤滑剤を十分スプレーしたら
インナーチューブにも軽くスプレーして、ダストシールを上下させて
潤滑剤をよく馴染ませます。
左右のフロントフォークのメンテナンスが終わったら
ダストシールを元に戻して、フロントは終了です。
次はリアサスペンションも同様にスプレーする訳ですが
リアサスペンションのシールをめくるのは大変なので
サスペンションロッドとシールの間を目掛けてスプレーします。
こちらも左右のリアサスペンションにスプレーしたら終了です。
続いてステアリングダンパーのロッドとシールの間にも
潤滑剤をスプレーします。
一通り作業が終わったらバイクに跨り、バイクのサスペンションを
動かして十分に潤滑剤を馴染ませます。
たったこれだけの作業で、サスペンションがスッと動き
しなやかに走れるようになる・・・と思います(個人差あり)
はみ出した余分な潤滑材は、ウェスなどで拭き取っておけば
良いと思います。

フロントフォークのセッティングをするのに、残ストロークを見るには
Oリングを使うか?専用のストロークセンサーを使った方が良いですね。
フロントフォークがストロークした時のフリクションを嫌うなら
グリスを薄く塗っておけば、潤滑しながら残ストロークが見られるので
便利ですが、ゴミが付きやすいのでマメなメンテナンスが必要ですね。
※タイラップを使うのはカッコ悪いので止めた方が良いと思います(笑)

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