キャブレターの同調を取り直した事で、だいぶエンジンの調子が戻って
普通にバイクに乗る分には問題無い状態になりました。
ただし、キャブレターの同調を取った後の排気ガスのデータのうち
理想とされる空燃比1:14.7よりも、実際には1:18.6とだいぶ薄いので
もう少しキャブレターのセッティングを詰めてみようと思います。
※アイドリング時にデータを取っているので実走は少し違うと思います。
キャブレターの同調を取った後の排気ガスのデータ
CO(一酸化炭素):1.22 %vol
HC(炭化水素):1050 ppmvol
CO2(二酸化炭素):9.76 %vol
AFR(空燃比):18.6
LAMBDAラムダ(空気過剰率):1.27
で、まずは何をするかと言うと・・・
スパークプラグの確認で、焼け具合をチェックしてみます。
かなり白く焼けているので燃調は薄目である事が判ります。
キャブレターの同調を取った後、約20km近く試乗しましたが
計測データ的にも、
体感的にも、
プラグの焼け具合と一致していて納得の出来るものでした。
それで、キャブレターのセッティングをして行きますが
MJ、SJ、は、過去にキャブレターのセッティングを出してからは
エンジン仕様に大幅な変更が無かったので
今回はジェットニードルのEクリップの段数を変えてみる事にします。
ZRX1100/ZRX1200の純正キャブレターのジェットニードルは
この画像のように、ニードルの高さを変える事が出来ません。
きめ細やかなキャブレターセッティングを出すには
やや不向きであると言えます。
DYNOJET
http://www.dynojet.co.jp/index.html
自分が使っているDYNOJET JET KITだと、ジェットニードルには
Eクリップでニードルの高さが変えられるようになってるので
きめ細やかなキャブレターセッティングを出すには向いています。
加えて、DYNOJETには付属品でワッシャーが付いているので
Eクリップの段数と段数の中間が欲しい場合は1枚ワッシャーを使い
ニードルの高さを微調整する事が出来るようになっています。
※ジェットニードルの比較
左が純正ジェットニードル
右がダイノジェットのニードル
ダイノジェットのニードルはテーパー角が純正とは異なっていて
途中から細くなって先端の方まで来ています。
これはスロットル開度が大きくなると燃料が多く出るように
このようなジェットニードルの形状になっています。
※スライドスプリングの比較
左がダイノジェットのスライドスプリング
右が純正のスライドスプリング
スライドスプリングの長さを変えてバキュームピストンの
上下するスピードを調整しています。
バキュームピストン
ZRX1100の場合、バキュームピストンは樹脂製になっていて
アルミ製のバキュームピストンよりもかなり軽量です。
他の車種のDYNOJET KITの場合だと、
バキュームピストンの上下するスピードを調整するため
穴の拡大加工するケースもありますが、ZRX1100は加工はしません。
大まかに純正とDYNOJETの違いを書いてみましたが・・・
後はまた暫く実際に試乗しながら、様子を見てセッティングを
して見ようと思います。

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