バイクのラジエターはほとんどの場合、前輪とエンジンとの間にあります。
冷却効率と、スペース的な関係で、この位置がベストなのでしょうが
小石、ホコリ、虫、ブレーキダスト・・・
最も汚れやすい位置にラジエターがあるとも言えます。
沢山の汚れがラジエターのフィンの隙間に詰まってしまい
熱的に厳しい夏場の冷却効率を低下させている原因になっています。
自分の場合、ほぼ一年を通してバイクに乗っているので
3ヶ月に一度くらいの頻度では、エアブローで軽くラジエターの汚れを
飛ばしておいて、毎年本格的に暑くなる梅雨明け直前に
ラジエターの掃除を行っています。
※(掃除する前の汚れたラジエター画像は撮影し忘れました)
ラジエターを掃除する道具ですが、水とタワシとマジックリンを使います。
けっこう乱暴なように思えるかもしれないですが
タワシは椰子の植物繊維なので、コシがあるのに適度に柔らかくて
ゴシゴシしても傷めないし、細かい所を掃除するには重宝するんですよね。
また、マジックリンは「アルカリ洗剤」なので油汚れを落とすのには
適しているし、何よりも単価が安い!
ラジエターはアルミなので、洗剤成分が残ると白サビの原因にもなるので
よーく水洗いをしないといけませんが、バイク専用の物を使わなくても
家庭にある物で十分に綺麗にする事が出来ます。
ラジエターの金網は外して、裏表よーく洗って干しておきます。
ラジエター本体はバイクに装着したままで掃除をします。
最初にラジエターに水を掛けておき、マジックリンをスプレーして
ラジエターの汚れを浮かすためにしばらく時間を置いてから
たわしでフィンの目に沿って、汚れや小石をを掻きだすように
入念にゴシゴシとブラッシングします。
フィンの隙間に挟まっていた小石や、ブレーキダスト、ホコリなどは
この作業で大体取れてます。
ある程度、まんべんなくラジエターの表面をブラッシングしたら
ホースでラジエターに水を掛けて、よーく水洗いをします。
この時にマジックリンの洗剤成分が残っていると
後のラジエターの白サビの原因にもなるので
十分に水洗いをしておきます。
コンプレッサーがあるならエアブローで水分を飛ばしても良いですし
(エアブローするならラジエターの後ろ側からです)
自然乾燥でも良いのでラジエターの水気を取ります。
これで、ラジエターがスッキリと綺麗になります。
この時に、ラジエターのフィンが倒れていたりしたのを見つけたら
細いマイナスドライバーなどで軽くフィンを修正をしておき
ラジエターのフィンに走行風が十分に当たるようにしておきます。
あとは元通りに金網を装着すれば、ラジエターの掃除は完了です。
これでラジエター冷却性能が元通りになるので
上昇しがちだった水温もピタリと安定する事でしょう。
OILクーラーを増設しているバイクなどは、ラジエターよりも
路面に近い位置に装着されている物が多いですから
たまには掃除してみると、冷却効率が良くなると思いますよ?

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