ZRX1100の走行距離が70000kmを超えた頃になり、
1998年の新車から乗り続けて以来、長い間使ってきた純正シートも
かなりくたびれて来たので、自分の体型、日常での使い方に合わせて
サゴウ工芸でシート加工して、リフレッシュする事にしました。
長年乗り続けてきたZRX1100の純正シートの大腿内側の部分には
見た目でも判る様にシワが寄ってます。
実際にZRX1100のシート加工するにあたり、
幾つかのシート加工屋さんの候補はありましたが
仕上がり時間(約3時間くらい?)、リーズナブルな加工費用、
仕上がり具合などを友人から情報や実物を見たり、聞いてましたので
サゴウ工芸でシート加工する事にしました。
純正シートを加工する作業の前に、バイクを前にして現状での不満な点や
どのように加工したいかを、シート加工職人さんと打ち合わせを行います。
(雑談のようにしか見えないですけど・・・)
自分の希望としては要約するとこの3点です
・長時間バイクに乗るとお尻が痛くなる。
・気が付くとシート前側に座っているので
シート形状をなんとかしてもらいたい。
・足つき性は現状でも問題が無いのでアンコ抜きは
「ゼロcm」
※シート加工前の画像(比較用画像はのちほど登場します)
サゴウ工芸の2階にある作業所に、ZRX1100から外したシートを持って行き
シート加工職人さんが、テキパキと純正シート表皮を剥がします。
(この時に純正シート表皮の劣化具合を調べます・・・今回は再使用OKでした)
作業内容
・シートベースとシートスポンジを接着させてズレて動かない様にします。
・シートスポンジのズレによって出来てしまったウレタンの断裂・破損の接着。
・シート表皮の裏側にある防水シート?の取り除き(シワが出来る原因)
・純正シートを切断して硬度の違うウレタンスポンジを接着。
・座面をフラットにして大まかに整形。
おおまかにシート加工が出来たら、シートに仮のビニールカバーを被せて
バイクに装着して実際にバイクにまたがり、仮フィッティングを行います。
・仮フィッティンング1回目(ヒップポイントの確認と調整)
・股の所のシートのカドを調整後、確認のため再フィッティングで確認。
※自分の場合だと、ヒップポイントの移動は無し、
シートのカドを少し落とす程度で大丈夫でした。
反対側のアングルから。
ZRX1100の純正シートのスポンジを大きく切り込んで、
硬度の違うスポンジ(濃い黄色のスポンジ)を張り付けているのが
この画像でも確認出来ると思います。
シートの硬度については、人それぞれの好みがありますが
一般的には、やや硬めの方が長時間座っても疲れにくい様ですね。
※タンデムシート側も希望があれば別途作業を行うそうです。
仮フィッティングも終わり、このシート形状でOKになら
シート加工の最終仕上げに向けて作業に入ります。
加工したシート座面の表面に、約 5mm 位の薄いスポンジを張り付けて
加工した際のシートの段差が表面に出ない様にします。
シート加工を依頼した方との雑談のやり取りや(この場合は私と)
オーダーした方の姿を見て(身長や体重)
きっとこんなシートを要望しているのだろう・・・と、
頭の中でシート加工の設計図が出来ているのか?
ほぼ1回目の仮フィッテイングでベストに近いシートが出来るのは
さすがの職人技ならではないでしょうか?
今回持ち込んだZRX1100の純正シート表皮は、
表面の劣化がそれほど進んでなくて再使用が可能だったので
シート表皮の裏側にある2〜3mmの極薄スポンジを補修して
加工が終わったシートに表皮を張り付けていきます。
「使える物は修理して使う」・・・大切な事ですね。
シート表皮の痛みが進んでいる場合は、
サゴウ工芸にて、別途シート表皮張り替えも出来ますが
シート表皮の在庫によっては、数日後の完成になる場合もあるそうです。
自分の体に合わせたZRX1100 サゴウ工芸スペシャルシート加工が完成です。
とても座り心地が良く満足です。
長距離ツーリングでも、ワインディングでも、街乗りでも、
あらゆる場面でも腰の収まりが安定していて、
蓄積する疲労が少なくバイクの安定感が全く違います。
シートに座った際の膝の曲がり具合も適正なので、
ギアチェンジ、リアブレーキの操作も
支障を起こす事無く出来るし、本当に超オススメです♪
※シート加工後の同じ撮影アングルです。
男性に比べて体格的に小柄な女性は、
特にシート加工の恩恵を体感し易いと私は思います。
(女性ならではのお尻の収まり具合も考慮してシート加工するので)
私のシート加工の場合で、加工費15000円です。
完成品シート、セミオーダーシート、等、色々あると思いますが
サゴウ工芸でのシート加工代は値段以上の価値があると思います。

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