2007年4月にZRX1100をシャーシダイナモに掛けた時のデータを
引っぱり出してみました(計測時の走行距離は約86000km)
ZRX1100のエンジン基本仕様、および吸気系統・排気系統は
計測の時も、走行距離100000kmを超えた現在も変更はありません。
エンジン回転数5000rpm付近で、空燃比(a/f)が12.5位まで濃くなるのは
DYNOJET KITのジェットニードルのテーパー角が途中から急激に細くなって
燃料が多く出ているせいかと思います。
※FUCHSのシャーシダイナモで計測したZRX1100のこのデータは、
後軸出力をクランク軸出力に換算して出しているので
パワーグラフの数値は、ダイノマシンのシャーシダイナモで計測した
データの数値とは直接比較は出来ません。
MAXパワーは参考値程度と考えて下さい。
前回、キャブレターOH後にZRX1100を試乗した時に感じた事があって
アイドリングより少し上の、約2000rpm(スロットル開度1/8付近)で
体感フィーリング的には、特にボコつきは感じないものの
排気音がほんの少しバラ付いてました。
キャブレターのスロー系統がまだ少し詰まり気味かな?
さて、どうしたものか・・・
もう一度キャブレターを取り外して、詰まっている個所が無いか?
確認しようか考えてましたが・・・
冬場は寒くて、インシュレーターのゴムに柔軟性が無いので
キャブレターの脱着には、非常に時間と労力が掛かり過ぎるので
もう一度バラすのはやめにしました。
作業を少々手抜きをして、キャブレターからバキュームピストンを抜いて
キャブレタークリーナーを注入し、しばらく放置。
これでスロー系統の、少し詰まり気味な所が解消されれば良いのですが
キャブレタークリーナーの洗浄力が頼りですね(笑)
画像が無かったEクリップのニードル位置を1段下げた状態。
4気筒分キャブレターを洗浄後、エンジンを始動して排気ガスから
キャブレタークリーナーの燃える匂いが出なくなるまで
アイドリング状態のまましばらく待ちます。
その後、約30km程試乗してスパークプラグの確認です。
焼け具合はまずまずですかね〜?
試乗した体感的にも、スロットル開度のほぼ全域で引っかかる事無く
4気筒エンジンの調和が取れた音がするようになりました。
キャブレターのMJがもう1ランク濃いと、もっとトルク感が出そうですが
とりあえずこのままでいこうと思います。
レーシングキャブレターに交換した際の、パワーやレスポンス
ダイレクトな吸気音などは、とても多くの魅力があるのですが
純正(負圧キャブレター)でも、同調や、セッティングをする事で
かなりのエンジンチューニングをした場合にも対応出来ますし
スロットル操作に対して、シビアに反応し過ぎない事で
バイクをスロットル操作でコントロール出来る幅が出来て
安全マージンに余裕のある走りが出来ると思います。
まずは純正キャブレターの性能を引き出してから
物足りなければレーシングキャブレターに交換してみても
良いのではないでしょうか。

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