ZRX1100〜ZRX1200(1997年〜2003年モデルまで)の
純正エアクリーナーキャップは、シート下の小物入れの容量を稼ぐ為に
ほぼフラットな形状のフタの様な形をしています。
たまたまバイク屋にメンテナンスで入庫していた
ZRX1200Rの2004年モデルがありましてよーく観察していたら
エアクリーナーキャップの形状の相違に気がつきました。
30〜40mm程、目視で判る位の凸がシート下の小物入れ側に出ています。
2箇所出ている突起は、イモビライザー装着用の物なので関係無いとして
これはもしかして何かあるかも・・・?
2004年モデル(エアフィルターキャップ純正品番:11065-0040)
早速、ZRX1200Rの2004年モデルのエアクリーナーキャップを取り寄せて
手元に有るZRX1100のエアクリーナーキャップとの比較をします。
フタの裏側には、エアクリーナー内側の所に丸い穴が空いてました。
エアクリーナーキャップ自体をBOX形状にする事で
加速時の吸気音量の低減が考慮されているのでしょうか?
続いて、外側を含め全体も比較してみます。
どうやらZRX1100のエアクリーナーボックスには、加工する事無く
そのまま装着出来る事が確認出来ました。
早速、エアクリーナーキャップを分解してプチ加工する準備をします。
始めに、中央のボルトを外し、あとはひたすら引っ張る!(笑)
フタは液体ガスケットの様な物で接着されてました。
イモビライザー装着用の2箇所の突起は必要無いので
邪魔にならない様に根元からカットして、小物入れスペースを使う際に
引っ掛かりが無い様に仕上げておきます。
重量計にエアクリーナーキャップを乗せて(イモビライザー用の突起は除去済)
あらかじめ重量計から、エアクリーナーキャップの重量を差し引いておき
徐々に水を加えていき、およその容量を測ります。
加えた水が305gになったところで、ほぼ一杯の状態なので
増えたエアクリーナーキャップの容量は約300cc位ではないでしょうか?
元のエアクリーナーBOX容量は小さいので、プラス300ccの増加は
その数値以上に効果は大きいと思います。
このまま元の様に、エアクリーナーキャップを張り合わせて
使用も問題無いのですが、スロットルレスポンスを向上させる為に
プチ加工する事にします。
エアクリーナーフィルターの縁に潤滑剤をスプレーしておいて
加工可能な範囲の大きさを、エアクリーナーキャップに
しるしを付けておきます。
インナーキャップの穴を拡大加工・繰り抜き加工して
加工した切断面はR形状になる様に仕上げます。
エアクリーナーフィルター固定用の3箇所の突起は、
可能な限り短くカットして、切断面は吸気抵抗が無い様に
ナイフエッジ形状に仕上げました。
内側と外側を固定するボルト穴は不要になったので
外側のキャップのボルト受け側も平らにカットして仕上げました。
加工したエアクリーナーキャップを、液体ガスケットで張り合わせて
エアフィルターキャップのシール剤を新品にして完成です。
この加工を施した事で、スロットルの開け始めに感じている
ワンテンポ遅れていたレスポンスが向上して
加速時の特性も、とても扱いやすい自然なものとなりました。
しかも、エアクリーナーダクトの開口部の面積は変更して無いので
バイクの個体差はありますが、キャブセッティングはそのままOKです。

0