フジコ・へミングのピアノを聴いた
と言ってもテレビでの話
勿論、初めてじゃない
曲はベートーベン作曲のテンペスト 第三楽章
生まれて始めての感覚が全身を襲った
刹那? 切な? 溢れて止まらないこの涙は何?
昨日の野良猫を思い出した時の涙とは種類が違う
次々に押し寄せる波のように容赦ないのに
どこか温かくて泣けてくる
フジコの手のシワ・・ 重く人生を刻んだ瞼
やるせなく微笑む口元
「生きている事は地獄です」
「お金がなかったらレストランに行って『お腹が空いています』と言えばいい」
「ピアノは心から弾けばいい どうしてみんなできないのかしら?
歌手はみんなマリア・カラスのように歌えばいいのよ!」
そしていつぞや言っていたのは
「もう、これ以上悲しい事はおこらない」
重い 重い
フジコのピアノは魂の叫びです