柳瀬君がリンクをはってくれた朝日コムの記事。僕もここを言いたいからいかに転載をします。下請けとはそんなものです。
「発掘!あるある大事典2」の放送打ち切り発表から一夜明けた24日、捏造(ねつぞう)が発覚した納豆ダイエットの回に携わった制作会社「アジト」の事務所では、若い従業員数人が黙々と資料整理をしていた。 東京・五反田の風俗店が立ち並ぶ繁華街の雑居ビルの7階。社長は1週間以上姿を見せていないといい、従業員らは「取材に対応できる者はおりません」と繰り返した。 「あるある」は関西テレビから制作会社「日本テレワーク」(東京)に事実上丸投げされ、さらに大半がアジトのような複数の会社に外注されていた。アジトを含めた9班が順番に作り、制作期間は通常約2カ月間。テレワークによると、問題になった納豆ダイエットの回は、昨年10月20日ごろに最初の打ち合わせをした後、VTRの撮影は11月初旬から断続的に計約10日間。米国取材は2泊4日の強行軍だった。「あるある」の孫請けの制作会社で働いていた男性は「現場には、即席の実験で大きな効果を出せというプレッシャーがあった」という。 放送された7日は新年第1回であり、次週から同じ時間帯でTBSが木村拓哉主演で話題のドラマ「華麗なる一族」を始めることになっていた。 「あるある」制作の元関係者によると、制作チームは10年間で4班から9班に増えた事情もあり、「孫請け会社が受け取るカネは減っている」という。 全日本テレビ番組製作社連盟(テレビ局を除く正・準会員89社)が06年7月に実施したアンケートによると、05年10月以降の番組で、42社中17社が制作費の減額を放送局から要請されていた。前年の半額にされた社もある。「前年度はアシスタントディレクターをつけていたが、今年度はなし」「局から制作費を最終通告されれば、『できません』と断れない。スタッフに泣いてもらっているのが現実」というコメントもあった。 健康情報番組の制作経験があるフリーのディレクターは以前、テレビ局から「糖尿病に効くといわれるイモ」を取材するように命じられた。事前にそのイモを栽培している農家が探せないまま、出演者の都合で栽培地と聞いた愛媛に向かった。制作スケジュールがずれこんだら、出演者の予定、編集、音入れ、テロップなど細かい作業すべてに影響が出る。 松山空港から車を走らせながら、栽培地とされる町の電話帳に載る番号にかたっぱしから電話をかけた。到着までに何とか見つけた。「もし見つからなかったら、地元の人にお金を渡して演じてもらったかもしれない」 情報番組の制作会社に勤める20代男性は、連日の徹夜が当たり前でも年収は約300万円。「いいものを作っているという誇りだけでは、正直、もたなくなる」 取材した外国人の発言がテレビ局のプロデューサーに「面白くない」と言われ、吹き替えを「要するにこうも言えるという、ギリギリ許される範囲に」手直ししたことがある。「捏造はあってはならない。でも、テレビ局や元請けからのプレッシャーで本当に追いつめられたとき、絶対しないと言い切れる人はこの世界にどれだけいるだろう」

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