地球デザインという箱。そこを通り過ぎた人が多い。
ライター篠原がそこを通過してきた人で、今、会いたいのは、舟橋だろう。
実際、彼女は良いスタッフだったし、ライターの素質はあった。彼女に悪いことをしたのは、僕に力がなかったことと、若かったこと。彼女の多少歪んだ感性は、大いに刺激になったし、実はすごく無邪気で優しかった。
彼女は、去るときに
「10年は篠原さんにはお会いしません」と言い切った。
あの言葉を思い出し、10年後に会えるのだろうかとも期待をしている。
どうだろう。僕のこの10年で、できる女性ライターというのは、舟橋だけだったと思う。そして、彼女には夢があった。書きたいという夢があった。
僕も不完全である。実は、40になった今だから、わかることもいっぱいあって、本当に、稚拙な人間であったと思う部分が、最近になってわかってきた。激昂する感情のため、やはり精神のバランスを逸した。多くの無理が、体にもきている。そして、何より、ブレインが少ない。今さらながら、実に情けないのだ。
スタッフを大切に、自分も大切に考える。自分の若気に至りで、東京へ追放したような舟橋さんには、いずれ、謝りたいと思っている。あなたのよさを、十分理解することができなかったことを。

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