10年やってきて、6年間は、東京へ出るための基礎作りに邁進し、結局、東京行きがだめになった。だから、この6年間は、この地であえて人脈や人間関係を作らない方向で動いた。
もう東京行きもないと思ったために、住まいを移し、この四日市で生きてゆこうと思ったが、なかなか、人材にめぐりあえず、現在の仕事を維持するために、走った。なかなか先行きが見えず、自分もフリーになれず、人脈や輪は広げることができなかった。広げても、有意義な場合は少なく、むしろ、不本意なつながりばかりであった。
今は、人材にも恵まれた。
でも、自分の社交性や体を一部壊した部分を神妙に反省し、総括するのなら、ある一部は、負けは負けだと思う。なぜなら、全然、満足していないし、自分をほめる感覚にもなれない。我武者羅に無計画に走ってきた。細かい部分の積み上げができなかった。まあ、専門分野を書くことができるライターとしては、もうある可能性を失っている。これは、紛れもない事実で、認めざるをえない。取材力には、自信があるが。
今からまだ間に合うレベルはあるが、積み上げが必要なのはかわりない。僕らプロにとり、遊びやイベントではない。何となく若いときは、派手なものに係われさえすれば、自分を安易に評価したが、そんなものは、何にもならない。やはり、自分が納得できることを、やらねば意味などないのだ。
店にかなりの金を投資し、自己の活動資金がかなり少なくなった。この機会に、あまり外に出ることもなく、じっくり、企画などを暖めよう。読まずにおいている書籍も膨大にある。読書にもいそしもう。インプットすると必ずスパークする。その積み重ねをしながら、書き続ける。書き続けながら、思索を重ね、書く方向も、表現するものも見えてくる。
出版界のレベルは、事実、そんなに高くない。筆圧から言えば、十分、自分にもチャンスがある。まだまだ。

0