アーカイブとして残しておいたブログです。コメント&トラックバックは受け付けておりません。
なお、当ブログの記事、写真の無断転載は固くお断りします。
2006/8/13
岐阜放送の特番の「真夜中のフォークジャンボリー」を見学してきました。
いろんな人たちの演奏やお話がうかがえるのが楽しみでしたが、最も印象的だったのは、東京工業大学や成城大学で教鞭をとっていらっしゃる東谷護さんのお話をうかがうことができたことでした。昨年の夏に、小泉文夫さんや小島美子さんの民族音楽に関する著作物を読んだ後で、小島先生の教え子ともうべき東谷さんの「進駐軍クラブから歌謡曲へ 戦後ポピュラー音楽の黎明期」(みすず書房刊)を読み、若い研究者の方の中にも、ポピュラー音楽や戦後の日本の文化を、きちんと調べて、論文にすることができる人がいるんだ!と思って、注目していた方だったので、まるでスターに会うような気分で東谷先生に声をかけさせていただきました。
ラジオの出番の合間に、戦後の音楽家達が、何故、変わり身が早く、ジャズを取り入れていったのかということや、エンターテイメント産業としての芸能プロダクションのあり方、さらには、作詞家の阿久悠氏とフォークソングとの関連性など、日頃、私なりに、一体、何故だろうとか、どういう意味だったのだろうということを疑問に思っていたことについて、少ない時間の中ではありましたが、懇切丁寧に、解説したり、質問に答えてくださったりして、夢のようなひとときでした。
笠木透さん(上の写真左)と東谷護さん(上の写真右)
笠木透さんは、相変わらずというか、プロデューサー顔負けの演出と時間配分で、特にラスト10分は、「♪友よ」と歌いながら、しかし、本編で言い足りなかったことや、かなり本音とも言えるアジテーションを織りまぜて盛り上げたのには、眠かった目も、思わず見開いて、聴き入ってしまいました。女性の司会者が「最後に、笠木さん、一言どうぞ!」と言ったら「まぁ、はよ〜帰って寝るぞ!」と言ったのには、いつものことながら、「かなわんなぁ、このオジサンは・・。」とスタジオ全体が爆笑の渦でした。
地元のフォークグループのみなさんのひたむきな演奏に比べ、プロのシンガーの方々の迫力のなさというか、言葉やメロディーが届いてこなかったと感じたのは、私だけだったのでしょうか。・・やはり「辛口の、たぐちさん」なのかも。
コメントは新しいものから表示されます。
コメント本文中とURL欄にURLを記入すると、自動的にリンクされます。
投稿者:ムー
おさむさん、お疲れ様でした。
次回は「だちかんず」、楽しみにしてます。
投稿者:エンドウマメ
愛子さんや鉦三さんも出演されていたのですね。
辛口の田口さんは、唄われなかったのですか?
我夢土下座の皆さんも出演されたそうで
聴いてみたかった・・です。 夜中に岐阜放送に
合わせて見ましたが、聴こえませんでした。