私のパートナーは、月に一度、大阪市内のU胃腸病院ホスピスに、音楽療法奉仕に出かけています。
最近、病院に行っても、準備はされていない、時には、忘れられていたり・・・マイナスな事実ばかりが続いていたそうです。
必要とされないなら、もうやめようかなぁ・・とつぶやきながら、今回の奉仕に出かけて行ったそうですが、案の定電気は真っ暗・・・だれも会場にはいない・・ナースステーションに顔を出し、皆さんの顔色が変わる。
どたばたと患者さんが、会場に運ばれ、一気にあわただしくなる。
その様子を見て・・・やっぱりもうやめようかぁ・・・と、寂しい気持ちになる。
終末医療現場は、本当に壮絶であります。生きてこられたように、人は天に帰って行く・・
と、チャプレン姉がおっしゃる。本当にその通り・・・
男性も、女性も、頑なな人は、その姿を人前にさらすことも拒絶し続け、病室から出ることなくこの世の生涯を閉じていく。
また、えらい人は、最後までえらい人として君臨する。自分の意志が尊重されなければ奥さんにだって容赦なく噛みついたりする。どなりちらす・・・すごい。
話を戻しますが・・・そのような環境の中であわただしく、音楽療法の時間が持たれるわけでありました。
ここからはパートナーにバトンタッチ・・・
今回の選曲テーマは、雪・・その時、その時節に沿うような選曲をしています。
年配の方々が多いので、唱歌や、童謡から選ぶことが多いですが、札幌で行われていた冬季オリンピックで歌われていた、「虹と雪のバラード」を演奏させていただきました。
音楽療法の時間は、ピアノを弾いたり、歌ったりしながら、患者さんやご家族の方と、対話をしながら進めていきます。
虹と雪のバラードを弾く事によって、その曲の事を覚えておられ当時のことを振り返ってくださったり、北海道出身の方もおられ子供のころを思い出しておられました。
音楽療法はお一人お一人の人生を振り返り心の修復をされている時間でもあるようです。
患者さんの中には自分ほど苦しい思いをしているものはいない!と、ご家族や病院のスタッフにも当たられるかたもいらっしますし、その患者さんを支えるためにご自身も病をかかえながら懸命に毎日病院に通っておられる家族もいらっしゃいます。
苦しみや、痛みから少しのときでも解放される時間として音楽療法の時間を用いていただければと願っています。
私はすでに5年目を迎える奉仕をこのU病院で月に一度のペースで努めさせていただいています。病院では、他にもゲストをお呼びしてのイベントなども執り行われています。
イベントの折は、病院スタッフが最善の心配りで、ゲストをお迎えされています。
ところが、私が伺うときには、準備はおろか、電気さえついていないときもあります。
選曲に心をくばり、祈りつつ準備して伺うわけですが病院側が受け入れ準備さえしていない現実をみたとき、私はもうひつようとされていないのかという「つぶやき」が私の心を支配していました。
そんなときほど、感動したとか・・楽しかったとか・・安らいだ・・という言葉を「患者」さんからかけていただき、また、チャプレン姉より「高瀬先生」はスタッフですね!という一言に、私はハッ、と、気づかされたのです。
ゲストがいらっしゃるときは、忙しい「スタッフ」が尚頑張って用意されているのです。
私が伺うときには、その頑張りや、心配りが必要でなく、スタッフの中に溶け込んでいるということだったのです。
スタッフの中にも自然の流れの中に、音楽療法の時間があったことは感謝でした。
今後も、スタッフ(仲間)と伴に終末療法で、先の見えない暗闇の現実と戦っておられる方々へ福音の配達人として証を主の許される限り用いていただこうと、主よりの励ましを戴き、感謝でありました。
主のみ名を心より讃美します。

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