記事にするのがめっちゃ遅いけど〜

先月17日、
アメリカばんざいを観にいってきました。
アメリカばんざいのトップページから「SOUND TRACK(サントラ)」をクリックすると、「
For the Mothers(母たちのために)」という美しい歌が流れてきます。映画のはじめの方で流れてきた歌です。息子や娘を戦場へ送り出し、失ってしまった、アメリカの母親たちの慟哭が胸に迫ります。
作詞・作曲・うた
Betsy Rose
I sing for the mothers all over the earth
世界中の母たちのために私は歌う
For their power, for their love
その強さ、その愛のために
I ache for the mothers all over the earth
世界中の母たちを思い私の心は痛む
For their sorrow, for their love
その悲しみと愛は、どれほど深いことだろう
May their broken hearts be cradled
母たちの壊れた心が癒されますように
May their righteous anger be heard
母たちの正当な怒りが聞き届けられますように
I pray for justice and healing for all of the mothers all over the earth
世界中のすべての母たちに正義と癒しがもたらされますように
この映画には、戦場の様子など残酷なシーンは出てきません。



でも、母を通して、帰還兵を通して語られる戦争の現実。軍隊の現実。軍事力で平和はつくれないし、軍隊では人間の命を守らない。攻撃される側だけでなく、攻撃する側の若者の心と身体にも取り返しのつかない傷を残すということがリアルに伝わってきて、哀しくて切なくて、最初から最後まで眉間や肩に力が入る2時間でした。。。
素朴な信念であったとしても「脅威に備えて軍隊は必要」と考えている人たちに見てほしいと思いました。
ところで、マガジン9条の中に、この映画の監督さん(藤本幸久氏)のインタビュー記事が。
(以下、抜粋して貼り付け)
藤本 私が取材したのは、サウスカロライナ州パリスアイランドにあるブートキャンプですが、ここには毎週5百人から7百人の若者が入隊します。12週間の訓練を受け、ここだけで毎年約2万人が海兵隊員になるのです。
編集部 映画の中に、いかにも入隊したばかりの、まだ髪の毛も長い若者たちが、整列させられているシーンがありますね。
藤本 まさにあれは、若者がはじめてキャンプ地に到着した日の夜中の1時ごろです。彼らはバスやワゴン車に乗せられ必ず夜中に到着させられます。それから48時間の内に、どなり倒されながら、整列させられ、頭を坊主にされ、軍の制服を着せられて、銃を手に持つというところまでやります。それからようやっと宿舎に行くことができる(略)。
なぜ夜中に到着させ、48時間眠らせないのか。疲労と恐怖が、一般人から兵士への改造を容易にするというのが教官たちの説明です。いわゆる問題になるようなカルト的な新興宗教とかで行っているのと同じやり方、眠らせずに、とにかく考えさせずにたたき込んでいくということですね。
(略)
藤本
要するに若者が幸せにならないとだめなんです。戦争をなくしていくためには。それを追求していかないと、「戦争反対」とだけ言っていても、力にはならない。今の若者たちの苦難を何とかしていかないと、戦争をなくしていくことにならないと思います。
−−(抜粋&貼りつけ、ここまで)−
上記のインタビューに出てくるブートキャンプのシーンは、私にとって、最も印象的で考えさせられる光景でした。普通の子ども、普通の若者を兵士へと「改造」する最初の二日間。大声で怒鳴りつける教官たちの姿は確かに衝撃的ですが、それは別世界のものではないと思いました。日本だって、労働者になる前の若い人たちに「考えるな!従え!」と「たたきこむ」構造は残っています。まるでそれが本人のためであるみたいなふりをしながら。
監督は、この日の講演で「20歳前後の若者に人殺しの訓練をさせていてよいのか」とおっしゃっていました。本当にそう。映画を見ていても、戦場へ出るまでもなく、訓練だけでも人格が変わっていくのが想像できました。仮に「守るための軍隊」であっても、若者に戦争準備をさせておいて大人が「平和」や「安心」を得るとしたら、そんな社会に未来はないでしょう。
いろいろと書きたいけど・・・とにかく、
ホームページのあらすじやイントロダクション、プロダクションノートをぜひ、読んでほしいです。そして、機会があったらぜひ映画を見てほしいです。ジストシネマとかで短期間でも上映してくれないのかなぁ・・・。

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