秋田遠征の旅、楽しかったです。
鈴木酒造や乳頭温泉はさておき、
メインは角館の武家屋敷から鷹巣商店街へ、
北緯40度を通過して山の国道を通り抜ける100キロの旅。
このレースは、なんだかフルマラソンの要素めいたものを感じる大会でした。
制限時間なり記録なり、みんな時計を気にしてる。
速い人はやっぱりイーブンペースだし、結局のところ、日頃の練習がものを言う。
大会HPの高低図に騙されたけど、実はちょくちょくアップしたりダウンしたり、正真正銘の山道でした。
でも気温は低めで正午前後に雨が降り、条件はかなりよかったと思う。
おかげで気分悪くなることなく、エードでも食べられて、いい感じのコンディションでした。
恐らく、フルマラソンを4時間切れる実力があれば完走できる、そんな気がしました。
エードも5キロ毎にあり、その間にも水があり、大会車両がしょっちゅう見回りに来るので安心。
とてもいい大会です。
スタートはゆっくり出て、脱水を案じてスタート前と前半にたくさん水分とっていたら、トイレが近くなり…としながらキロ7分ペースを維持していたら、完走請負人の看板を背負った方と同じくらいにいました。
前半キロ7分、後半キロ8分の彼についていけば完走できるらしい。
高瀬さん、栗田さんとすれ違い、40キロ大覚野峠前になめこ汁とあきたこまちを味わいながらしばらく歩いてたら、この方に「がまんして走ったら完走できる。がんばれ。」と声をかけられた。
なるほどと二回思うことになった。
一回目は、前半走ってればほんとに次のエードが近く、ゴールが近づいていくし、案外走れるものだと感じた道のり。
二回目は、後半歩いたら時間切れになると計算できた時。
トンネルが続く山道で雨が強くなる。
腰に吊るしてあったビニール袋をかぶれば雨も寒さもばっちり大丈夫。
ベテラン田村さんのアドバイスでたっぷりワセリンも塗ってあったし。
中間エードは6時間ちょっとで到着。
もっと盛大かと思いきや、ガソリンスタンド。
そして雨が本格的で着替えは断念。
鶴沼の反省で準備した日焼け止めは、せっかくなのでばっちりぬりなおした。
10分くらいで出て、大きな熊の木彫りの中を行く。
二度目の雨があり、キロ8分になったのは予定通りだけど、足がどんどん動きにくくなって少しずつペースダウンし、請負人さんに離される。
70キロ北緯40度で記念写真があったり、ボランティアエードのしそジュースがあったり、エンターテイメントも充実。
収容バスがプレッシャーかけるので、いそいそとエードを通過。
でも飲食スプレー欠かせません。
80キロ過ぎまでは、下りで少し腰が痛むけど、よい調子で走り続けました。
そこで栗田さんと出会い、それぞれにゴールに向かいました。
どんどん追い上げていく栗田さんの姿に少し感動しました。
ほとんど動かない足で懸命に前に進むお父さんを応援しながら伴走するこどもたち。
テレビの取材に、ゆっくりと生きていく大切さを伝えたいと語る高齢の方ももう、歩きでした。
痛みをごまかすために冷水を足にかけるけれど、限界で私も歩き出しました。
足以外は、ほんと元気なんだけどなー。
気持ちは前に進むのに、足はついてこない。
やっぱりここは、練習量は正直。
完走は厳しいけれど、一つ先の関門まで行けるかな、と速めに足を進めて。
寒くなってまたビニール袋が役に立ち、周りに人は減り、広い田んぼ道から民家内へ入ると、名前を呼んで応援してくれる。
5時のサイレンが鳴り響いて、90キロの最後の関門が閉められる時間になった。
これでもう後はバスに乗るだけ、やっと休めるとほっとしながら、もしかして少し猶予をくれないかなと期待しながら関門を目指す。
信号が点滅を始めたので、少しジョグっぽく急いで渡った。
するとすぐ前に巡回車が止まった。「時間で〜す」
リタイア宣告書に、88キロ12時間と書かれた。
あっという間に収容バスの待つ関門まで連れて行かれ、バスの中では少し前に追い抜かれた方々がいて、満員でした。
日が暮れ始めたコースをバスで進むと、最初にすれ違うのは、時間に間に合いそうにないランナー。
あきらめて歩き出す人、最後まで走り続けようとする人さまざま。
栗田さんも、ずいぶん先まで足を進めてた。
さらに進むと、だんだん走っている人ばかりになる。
このまま走り続ければ完走できる、そう思えば走れるものなのかな。
それともやっぱり…完走できるのは走り続けられる人なんじゃないかな。
半ばで出会った完走請負人さんも、ちょうど予定通り13時間でゴールできる位置に見つけた。
相変わらずのペースで進めている。
鷹巣橋で坂井さんを発見。間違いなく完走できるところでしょう。
着々と走っている一歩一歩に力を感じる。
鷹巣商店街に入ると、応援は一層華やかになるけれど、ブロックの歩道は足の痛みに響きそう。
そこを、既に半日も走ってきたとは思えないくらい、力強く走ってる。
みんな走ってる。
大きな太鼓の音が響いてすっかりお祭り。
ほんと、みんなよく走るなあ〜。
暖房のきいたバスを降りると寒さで震えだした。
完走の感動でもなく、道のりの厳しさでもなく、リタイヤの悔しさでもないのに、泣いてた。
ただなんだか今日という日の大きさと美しさを感じてた。
お風呂に入り、切りたんぽを食べて、満足な一日。
宮古島はほんとにいろいろあったから、今回は時間も短く、淡々とした感じがしたけど、やっぱり得るものはありますね。
完走の達成感を感じてた方は、この一日だけじゃなくて、それまでの練習を含めて思い出してたから、次機会があれば練習からまるごと楽しみにしようかな。

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