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フジロック2017参戦後記

2017/8/1 | 投稿者: komori

11回目のフジロックに行って参りました。


元来壊れかけ再始動関連のことをブログに記すべきでしょうが、それはまた後日。(笑)

取り敢えず、今年のフジも沢山のアクトを観て大いに感化されましたが、取り分け印象に残ってるものをフジロック2017参戦後記として、ブログに書き記しておきます。


7/28(金)

■サニーデイ・サービス
思春期に慣れ親しんだ楽曲達が、今もこうやって懐メロにならず胸を震わすのは、楽曲の底しれぬクオリティーの高さ、その時代を超えた普遍性と、バンドのロックンロールバンドとしての力の賜物だと身に沁みて感じた。最近の新曲群と20年前の楽曲群が全く等価に並ぶ。ああいう音楽性ではあるが曽我部さんは昔からいつでも尖ってるしギラギラしている。

■The XX
完全に不覚だった。前回出た時少し観て全く好きじゃないなと思ったが、昨今の評判から興味本位で観たが完全に打ちのめされた。こういう音楽がグリーンの夜枠をやるくらい商業的な評価を得ていることに驚いた。僕にはYOUNG MARBLE GAIANTSの現代版のようにも思えたり、ヴェルヴェッツチルドレンな雰囲気も感じたが、そのいずれとも違う新しさがある気がした。テクノともロックとも、何かが違う。

■QUEENS OF THE STONE AGE
初日のベストアクト。やはりクイーンズはハードロックともメタルともオルタナ/グランジとも違う。オーソドックスなバンド形態とリフもののディストーションギターサウンドに、まだこれほどまでに可能性があるか、と驚く。未だにグランジや70sハードロックの亡霊を引き摺り続けるクソダサいロックバンドもどきとは、格が余りに違い過ぎると思った。ジョシュはジミヘンレベルに評価されるべきギタリストである。


7/29(土)

■Cocco
余りにも余りにも凄過ぎた。神様に遭遇してしまったような心地だった。登場しただけで涙が溢れてきた。終止涙が止まらなかった。僕はCoccoは中学時代大好きだったが、なぜかいつの間にか聴くのをやめてしまっていた。あの自傷のように突きささる痛みを、大人になるにつれ避けてしまっていたのかもしれない。ただ、Coccoがステージに出て来た瞬間、自分の10代前半の頃の心の痛みが全身に蘇って来た。この神様が、確かにあの頃必要だったんだ。誰しもが大人になる。己を己で傷つけたくなるような気持ちもいつかは薄れ、それなりに社会と折り合いをつけ過ごすことが出来るように、僕らはなるだろう。だけど、そうは出来ない人間も、いる。そういう人達の為に、Coccoは自らを犠牲にし、歌い生きてきたのだろうと、その目を見れば、身体の細さや傷、全身全霊の身振り、そして歌、それらを見れば、分かった。伝える、伝わるとは、こういうことなのか、と。一番大好きな「焼け野が原」が聴け嬉しかったが、一番良かっのは最後にやった新曲だった。この人もただひたすら前に進んでいるんだ。痛み、を連れて。

■LCD SOUND SYSTEM
最高としか言いようがない。近年稀に見る悪天候の中、皆泥にまみれ、笑いながら、泣きながら、踊っていたのではなかろうか。ホワイトステージが巨大なダンスフロアと化した。ことばにするのも馬鹿馬鹿しいくらい、ひたすら頭を空っぽに踊り続けた。その光景は巨大な祝祭のようでもあり、最大のやけくそのようにも見えた。享楽がやがて終わればまた同じように困難な日常は訪れる。どうせ受け入れねばならぬ運命。ならば、例えそれが真夏の一夜の夢だとしても、すべてを忘れ、踊り続けた方が、多分人生最後の瞬間に笑っていられるんじゃないかね。そんな気がしたし、俺はそういう人生の楽しみ方を選ぶ。

久々の大雨の2日目、もう、上記2アクトに尽きた。


7/30(日)

■THE NOVEMBERS
ロックバンドってなんて美しいんだろ、と思えたライヴ。小林さんの絶叫は儚く美しい。実は昔は苦手だったノベンバ。ただ近年の新曲群が素晴らしくて、それはどこか退廃と絶望の耽美から、未来を見据えた希望を歌うようになったからかもしれないと、勝手な印象だが、思った。昔は前髪で隠れて見えなかった目が、この日は、見えた。シューゲイザーな音楽ではあるが、その目は髪をかきわけ、前を、未来を見ていた。信じられないくらい澄んだ真っ直ぐな目だった。

■REAL ESTATE

全く予備知識なしで、YouTubeで触りだけ聴きなんとなく観たが大正解。今年一番の発見。これからレコードを買って聴いてみたい!と心の底から思え、やっぱりフジロックはこういう予期せぬ出会いがたまらない。

■トリプルファイヤー

3日目ベストアクト。悔しいが、正直全アクトの中で一番尖ってると思わざるを得なかった。聞いたことない曲もいくつかやっていたが、サウンドも、吉田のワードチョイスも、より鋭利を増している。本物の、ポストロックだ。フジロックの、ロックンロールドリームを破壊し無化させるあの殺傷力。誰がフジロックで「銀行に行った日」なんてことばを発する?正直ビョーク観なくてもいいや、とすら思えた。観たけど。




■3日間総評
テント設営中の大雨だけは頼むから止めてくれ…。






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