2017/10/20

2017年版まど☆マギ授業(4)  まど☆マギ考

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まど☆マギ授業第四週。
「映像と文学」ではこれから五回にわたって五人の魔法少女の物語をみてゆきます。
「知のフロンティア」は、今回が本編/劇場版篇、来週が新編篇で総論的にみてゆきます。
今週来週の「知のフロンティア」の授業の詳細が「映像と文学」の五回分ということになります。
そこでまず、「知のフロンティア」第四回の公開資料はこちら。
板書事項と、
04frontier2017madmagippsx.pdf
補助プリントです。補助プリントは「映像と文学」で配布したものと同じものです。
chapterindex01.pdf
おおよそ作品についての説明も教科書を用いて、概説しました。
textp.1228.pdf
主旨はTV版が
「五人の少女が〈魔法少女〉という運命にたちむかう姿を描いた物語」
であり、これが劇場版(総集編:前編・後編)になると、
まどかとほむらに中心軸が移動し、
これを緩衝剤として新編につながる
というものです。

したがって、マミさんの比重がTV版と総集編とでは若干異なる。
TV版の巴マミ像というのは、教科書に書いた通り。
textp.2835.pdf
その二人を指導する側面が薄れ、「誘導している」(byほむら@#3「交渉決裂」)印象が強まっています。
というのが「映像と文学」でのお話し。
板書事項はこれ。
madmagi042017pptx.pdf
チャプター対応表を見ての通り、
「始まりの物語」のチャプター3〜12の流れと、
TV版第二話Bパートから第三話にかけての流れとを見比べると
カットされた場面の不在によるふくらみの収縮が感じられると思います。
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2017/10/16

2017年版まど☆マギ授業(3-1)  まど☆マギ考

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アップロード順が逆になりましたが、「映像と文学」の方の「まど☆マギ授業」は、いよいよ作品の中にむけて足を踏み出しました。
まずは教科書で概要の確認。
textp.1228.pdf
教科書を読み上げて赤線を引く授業です。

それをふまえて、今回の講義の主題提起と問題の所在について、入ります。

まずは作品の外側からということで、TV版の放映時期を確認しました。
配布資料は「まど☆マギ」放映カレンダー。
madmagicalendar01.pdf
要するに東日本大震災の影響をうけて最後の方の2〜3話がイレギュラー放映されたことの確認です。

2011年にTV放映。翌年劇場版、2013年に新編、と続いた「まど☆マギ」ですが、
これは「知のフロンティア」で水島先生も指摘していましたが、
「TV放映版と劇場版(総集編)とは、作品として同一ではない」
ということで、これが今回の講義の主題です。
TV放映版にしても、放映時期のズレもあるし、
まどか楽会の方々は、画面みただけで「MBS版」とか「TBS版」とか見分けてるし、
いくつテキストがあるんだろう状態です。
このあたりは11月の終りに一回、授業回を持ちます。

このようなテキスト及びテキストの変容に臨んでの研究のための基礎的な作業は、
当然ながら、TV版と劇場版との最も顕著な違いを朝選ることで、
要するに時間ですね。
TV版は1回約25分で12回連続。一方、劇場版は前編が2時間強、後編が2時間弱。
あわせて約5時間。
TV版から劇場版にむけてカットされた場面が問題となります。
それがわかるための一覧表ですね。
chapterindex01.pdf
見ての通り、後編はほぼカットなしなにに対して
前編は中頃がかなりカットされている。
単純に切り張りしているわけじゃない。
ここの問題の所在があきらかになります。

これを実際の映像を見て確認してゆくわけですが、
今回は、まずオープニング・アニメに着目しました。
作品の顔ともいえるオープニングアニメです。
作品の主題が描かれている可能性は高いでしょう。
「まど☆マギ」の場合、
「コネクト」(TV版)→「ルミナス」(前後編)→「カラフル」(新編)
と進む中で、何が変化しているか。
とくにTV版と異なる映像を準備したところに
作品の軸の位相が予感されます。
「コネクト」については教科書に示した通り。
「ルミナス」では、ほむらちゃんが登場し、まどかの成長記録が描かれます。
「カラフル」では、みんなが踊る中心で、暗く膝まづくほむらちゃんが描かれます。
こういう変化に何を読み取るべきでしょう?

今回の板書事項はこちらです↓。
madmagi032017pptx.pdf




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2017/10/13

2017年版まど☆マギ授業(3−2)  まど☆マギ考

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「知のフロンティア」の根幹テーマは「メディア文藝学」の提唱にあります。
ならば、メディア学の専門家のお話を聴くのが一番。
というわけで、総論のメインとして、知フロ本来のスタイル、ゲストの先生を招聘。
広報メディア学科の水島久光先生にご登壇いただきました。
水島先生の講義スライドはこちら。
先生の許可をいただいて公開します。
03frontier2017madmagippsx.pdf

今回、先生から学んだことは先行研究の存在についてで、
スライドの中で紹介されたマクラーレンさん(だっけ?)についての本は読んでみようと思いました。
すでに「メディア文藝」のような視点は1960年代に生まれていたとした上で、
1990年代の技術革新を経て、いまあらためて「メディア文藝」を問う意味はある。
というのがご講義の主旨だと承りました。

ご講義の中で面白かったのは、
魔法少女・戦闘少女についての「ホモソーシャル」的側面の指摘で、
講義後のディスカッションの場で取り上げましたが、
「男性社会が戦闘少女(魔法少女を含む)のコスプレをしている」(講義者の指摘に対する司会側からの言い換え)
という見方です。(「男性社会」という言い方に問題は残りますが)

「戦場から男が消えたぁ!?」
というのはかつてアニメを取り上げたTV番組の中で『美少女戦士セーラームーン』についての発言ですが、
かつてこれを男女雇用機会均等法の改正を契機とした動きの中で理解してみたことがあります(『少年少女のクロニクル』新典社新書62)。
セーラームーンを見ていて思うのは、キャラ設定が男性目線であること(とくに視覚的側面)。
だからこそ「大きな男の子のお友達」が萠えたのでしょう。
しかし作者が女性であり、また女の子にも人気があった点。
むしろそこにこの作品の節目としての性格を観ることができるのではないか。
「節目としての性格」は教科書(『魔法少女まどか☆マギカ講義録』)で簡単に触れましたが、「魔女っ子」に「戦闘少女」の性格が加わって「魔法少女物」となる節目としての象徴的作品ということなのですが、
形式的なこの変化に、男性がコスプレしてゆく契機としての意味が見出せないか、
と思った次第。

「コスプレ」という観点をいれれば、
およそ中学二年生とは思えない彼女たちの言動も理解できてゆく。
これは、おそらくアニメやラノベ・コミックでなくては表現できない技法ではないのか。
そこに「メディア文藝」の特質の一点を見出せるということです。

水島先生のご指摘はたいへん貴重で、
まど☆マギ教授の浅い部分を深く掘り下げていただけました。

先生のTwitterを追うと、
前日は山形から湘南にもどり、翌日からは京都さらに名古屋にお出かけみたいです。
役職また研究に東奔西走の中、
ご講義賜りましたことを深く感謝いたします。
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2017/10/5

2017年版まど☆マギ授業(2)  まど☆マギ考

履修登録期間も終わりまど☆マギ授業も第2週目です。
まだ、総論的なところで、初回に出席していない者もいるので、復習しつつ、
「映像と文学」では分析方法について、
「知のフロンティア」ではメディアの問題について、概説しました。

今回は人数も多いので
(「映像と文学」で登録者165名・「知のフロンティア」で216名)
板書に変わってパワーポイントによる掲示をしています。
背景を黒板色にし、文字をホワイトでチョーク書きを再現しています。
大切なところは黄色にするのも板書風。
PDF版では動きが消えていますが
教室では書いているつもりで
アニメーション「ストリップ」(右下)を7秒でかけています。
リアクション・ペーパーの学生コメントでは
スライドの切り替えが早いという指摘をうけました。
10秒くらいにしないとだめですかね?

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さて「映像と文学」の講義内容は板書の通り。→madmagi022017pptx.pdf
作品への向き合い方という方法論です。
基本、教科書の補足説明ですが、
せっかくなので教科書に赤線を引く感じで講義してゆきます。
ただ、昨今の学生さんは聞き逃すことが多いので、
これもPDFにして赤線を引く箇所を呈示することにしました。
入稿時の原稿を紙面にあわせてワードで調整し
PDFにして投影。こんな感じです。→text8e150153.pdf
(最初のページ数が150になっていますが、8のあやまりです。ワードくんの気遣いの暴走です)
さらに補足プリント。→supportprint02.pdf
メディア文藝についての未発表原稿を用いています。
さらに今回はアリストテレス『詩学』(岩波文庫版)の第六章も参考にしました。
deartepoeticaliberu.pdf
これは後(まど☆マギ論)への伏線となります。

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「知のフロンティア」はコンテキスト(「テキストを成立させる環境」程度の意味)に視野を広げています。→02frontier2017madmagppsx.pdf
「まど☆マギ講義録」でカットしたメディア機器の登場史の部分を補足しています。
教科書の線引きはほとんど「映像と文学」と一緒です。→02frontier2017madmagitextp8e24e150.pdf

ここまでは「映像と文学」「知のフロンティア」とほぼ同じテンポで進んでますが、
次回からそろぞれが独自展開してゆきます。

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2017/9/27

2017年版まど☆マギ授業(1)  日記

今週の2017年度版まど☆マギ授業、
まずは「映像と文学」の第一回目。
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配布物はシラバス→madmagi012017syllabus.pdf
そして補足プリント→supportprint01.pdf
これは、まだ教科書『魔法少女まどか☆マギカ講義録』が学生に行き渡ってないため、入稿版をプリントにして配布しました。
あと板書事項→madmagi012017pptx.pdf

初回なので出席カードには自己紹介を書いてもらうのですが、ついでに「まど☆マギ」をどれくらい見ているのか、簡単なアンケートをとってみました。
設問はコレ。
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回収数は136枚だったので、25日現在の履修登録65名の約二倍ですね。
(内訳1年生43名・2年生39名・3年生37名・4年生以上17名)
その中、まど☆マギを見たことがあると回答したのは63名(46%)でした。
内訳は、TV版を見た学生が58名(再放送含む)。
劇場版(前後編)を見たのが21名。
劇場版(新編)をみたのが、19名という結果。
2年生以上は全員がTV版を見てましたね。

1年生(7B生=2017年入学生)は放映時まだ12歳くらいのはずなのですが、
意外に見ていたようです

同じ質問は翌日の「知のフロンティア」でもとりましたが、現在集計中。

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「知のフロンティア」の第一回目授業は、
2015年度春学期のときのような混乱はなく、
穏やかなスタートです。
シラバスはこちら↓。
01frontier2017madmagi.pdf
話した内容は「映像と文学」でのお話とほぼ同じ。
「文学」の概念定義―「現象」として捉えること―から始まります。
01frontier2017madmagippsx.pdf

ともあれ、「新編「まど☆マギ」授業」、スタートしました.
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