「FOUR TOPS LIVE!/ザ・フォー・トップス」
洋楽 全般

フォー・トップスでバリトンのパートを歌っていたレナルド“オビー”ベンソンが7月1日に亡くなってしまったそうです。結成以来40年以上もフォー・トップスのオリジナル・メンバーであり続けました。69歳で亡くなったレナルド・ベンソンに敬意を表して今日はこのCDを取り上げます。
「フォー・トップス」はモータウンで大ヒットを連発した4人組のヴォーカル・グループです。「フォー・トップスなんて知らないなあ」と思う人でも、曲を聴けばきっと「あ!聴いた事ある!」と気が付くはずです。本人達の大ヒットの後も、多くの歌手にカヴァーされ、日本でもCMで使われたり、数々の歌謡曲でアレンジをパクられたりしていますので「ああ知ってる」と誰もが思うでしょう。
「Reach Out (I'll Be There)」は何度もCMで使われていますし、「It's the Same Old Song」は日本では石野真子の「春ラ!ラ!ラ!」という曲で見事にパクられています。
「I Can't Help Myself (Sugar Pie, Honey Bunch)」などは、このベースラインが世界中でパクられまくり、すっかり誰もが知っているベースの定番フレーズとして定着してしまいました。「Baby I Need Your Loving」も多くの歌手にカヴァーされています。
ローリング・ストーンズの「アンダー・マイ・サム」などモロにフォー・トップスのサウンドをベースにしていると僕は思います。
フォー・トップスはモータウン時代のオリジナル・アルバムが本当に少ししかCD化されていませんので、僕もあまり持っていません。CDのファーストやセカンドは非常に劣悪な音質で、聴くのがいやになるほどです。元のマスターがこの程度の音質なのでしょうか。
このアルバムは1966年にリリースされたライヴ盤ですが、当時の実況録音にしてはまあまあ音質が良いので音質が劣悪なオリジナル・アルバムよりもおすすめです。しかしかなり入手困難なようで、日本盤は未発売だしAmazonでも取り扱っていません。僕も買った時以来見てません。入手出来た僕は幸運なのかもしれません。
ノリも良いし、バックの演奏もスピード感があって最高です。しかしマスター・テープの状態があまり良くないのか、定位が不安定な箇所が結構あります。しかしモータウン時代の貴重なライヴなので贅沢は言いません。
特に良いのが、映画「サウンド・オブ・ミュージック」からの「CLIMB EV'RY MOUNTAIN(すべての山に登れ)」です。オリジナルでは荘厳なサウンドでしたが、フォー・トップスはジャズ・アレンジでこの曲を歌っています。これがもう最高なんです!メンバーも観客もリラックスした雰囲気で、すっごく良いのです。フォー・トップスの魅力が最大限に出たテイクだと思います。
「I Can't Help Myself」ではほんのワンフレーズだけダイアナ・ロスが歌っています。こういうのって嬉しいですね。
フォー・トップスは結成以来ずっと同じメンバーでしたが、1997年にローレンス・ペイトンが亡くなり、今回はレナルド・ベンソンが亡くなり、リーバイ・スタッグスとアブダル・フェイカーだけになってしまいました。何とも寂しいです。
これを機にベスト盤の乱発を見直して、オリジナルのリマスター盤を出してくれるといいんですけどねえ。きっとモータウンはそんな気などないんですね。残念な事です。このライヴ盤もとっても良い内容なんですけどね。埋もれるのには惜しい、最高のライヴ・アルバムです。レナルド・ベンソンとローレンス・ペイトンに合掌。
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