僕が子供の頃は、まだペットボトルなどなく、自動販売機でも瓶のコーラが普通に売られておりました。
当時「ホームサイズ」と呼ばれた500ml入りのコーラがあり、テレビでは3つのコップにコーラをついで、まだあまっている瓶のコーラを見せつつ「3杯ついでもまだあまる!」という印象的なCMが放送されておりました。
それが、コーラの1リットル瓶が発売された時のCMでは、そのセリフが「ちょうど6杯!」になりました。
500ml入りのコーラが「3杯ついでもまだあまる」のでしたら、その倍の1リットルならば「6杯ついでもまだあまる」という計算になりますが、そのあまった分が突然消えて「ちょうど6杯」になってしまい、僕のように「あまるはずのコーラはどこに消えたんだ?」と悩んだ青少年は少なくないでしょう。
このように、僕が子供の頃は、500ml入りのコーラは、家族で分け合って飲んでいたのですね。
昔は500ml入りの瓶コーラが、とても大きく見えたものでした。
それが今ではスーパーや自動販売機で、当たり前に500ml入りのペットボトルが売られており、それを家族で分け合う事もなく、そのまま1人でゴクゴクと飲んでしまいます。
多くの人が、街の中でも、その当時のホームサイズと同じ容量を、いわゆる「ラッパ飲み」で1人でゴクゴクと飲んでおります。
3人で分け合っていたコーラを、ヒトリジメできるのです。こんな輝く未来が待っているとは、当時誰が思ったでしょうか。
もしかすると、このコーラは、あの頃に6杯ついでもまだあまるはずだった消えたコーラなのかもしれません。