今日はちょっと趣向を変えて
最初にリリックをお届けしましょう
「来る日も来る日も一人きり
あいつは呆けた笑みを浮かべて丘の上
誰も近づこうとしない
ただの愚か者だと思ってるから
あいつは何も答えない
だけど 愚か者は知ってるのさ
沈む太陽の行く先を
そして なぜ地球が回っているのかを」
Day after day alone on the hill
The man with the foolish grin is keeping perfectly still
But nobody wants to know him
They can see that he's just a fool
And he never gives an answer
But the fool on the hill sees the sun going down
And the eyes in his head see the world spinning around
("The Fool on the Hill"より)
。゜☆。:。+゜゜+☆。:゜。
私はこの曲を聴くといつも思うのです。
ポールがジョンに対抗して、というか
「Nowhere Man」を意識して作ったんじゃないかと。
皆さん、前回のリリックを覚えてる
誰にも相手にされず
名もない草花を育てているNowhere man。
誰にも相手にされず
丘の上で沈む太陽を見ているThe fool on the hill。
何となく共通点があるような気がしませんか。
ところで……
毎日のように明らかになる偽装事件やごまかしの類。
そんなニュースを聞くたびに私は考えてしまう――
世の中なんてバカが多いのかしら、と。
だってね。
「偽装したってわかりゃしない」と考えるってことは
自分以外の人間が自分よりバカだと思ってるわけでしょ?
そのこと自体が、もうバカとしか言いようがない。
ここで私はThe foolを「愚か者」と訳したけれど
愚か者=バカでは決してありません。
The foolは、自分の愚かさを知っている。
自分がちっぽけな存在だと知っている。
そこには謙虚さが生まれる。
だから、沈む太陽の行く先もわかるようになるのです。
「Nowhere Man」や「The fool on the hill」のリリックを読むたび
ああ、ビートルズって素敵だなあと思う。
彼らはどんなにビッグになっても
驕ったバカになることがなかった。
最後まで、愛すべき愚か者だった。
そんな彼らのファンであることは誇らしい!
213曲まで、あと22曲。
