2008/10/9

旅の終わりに  Abbey Road

2006年11月15日。

その前にちょこっと別の場所で書いてたブログを
リニューアル・オープンしたのが、この日でした。

思えば、2年前の夏
中学校の同窓会でン十年ぶりに会った同級生から
「へー、○○さん今ライターやってんの? 
 だったらブログくらい書かないとね〜」
と言われて奮起して始めた『晴れ、ときどきBeatles』

正直、ここまで来るとは予想しなかったなあ……
当のNくんは読んでくれてないと思うが

飽きっぽい私が
執筆原稿を4本同時に抱えてた時でさえ
欠かさずブログの更新をつづけてこられたのは
何といっても、ご愛読くださった皆さんのおかげです
愛あるコメントも、「いつも読んでるよ!」のメールも
私を励まし、モチベーションを高めてくれました。

本当に本当にありがとう

私にとってもこのブログの存在は
ものすごく大きなものでした。
大好きなビートルズの残した213曲を辿ることが
これほどワクワクするものとは、思ってもみなかった。
もしかしたら、これを書くことで
一番楽しんでいたのは、私自身かもしれません

最初のころの読者は
ほんの少しの友人知人だけだったのに
某SNSのメンバーになってからは
私と同じくビートルズに魅せられた人たちが
おおぜい読んでくれるようになった。
これも本当に予想外のうれしい出来事でした

そうこうするうち
永遠の5歳児だった息子はギター抱えた中学生になり
オタク街道まっしぐらの娘はテレビ出演を果たし
ビートルズにまつわるわが家の歴史も
着実に塗り替えられ、次代へ継承されていきます

ひとつのサイクルが完結し、旅が終わる……

今日、旅の終わりはジョン・レノンのバースデイ。
大好きな人の誕生日でブログを締めくくれることは
私にとって、とても意味のある喜びです。

たくさんの、かけがえのない出合いを
私にもたらしてくれたビートルズ……

だけど
「ビートルズがなければ出合えなかった」とは考えない。
すべての出合いは、運命により決まっているから。
その手段の一つとして、神様が私に
ビートルズを与えてくれたのだろうと思っています。

でも、なかなか粋な手段を与えてくれたもんですね

そして、出合えたすべての人に対し、心から感謝です。

もう一度……
本当に本当にありがとう。


。゜☆。:。+゜゜+☆。:゜。


それでは、旅の終わりにお届けする
213曲目のリリック。
たぶん予想がついた人もいるんじゃないかな……

最後のフレーズは、まっとうに訳すと
「あなたが人から受ける愛は
 あなたが人に与える愛に等しい」

という意味ですね。

これを愛の質量保存の法則と呼びます(←ウソ)


「今夜…… 
夢で逢えるね きっと
愛してるよ 君だけを 
死ぬまで ずっと
つまり こういうことさ
君がぼくを愛してるのと同じだけ
ぼくは君を愛してる」


Are you gonna be in my dreams tonight?
Love you, love you
Love you, love you...
And in the end
The love you take is equal to
The love you make

("The End"より)


では皆さん、
またいつかどこかでお会いしましょう!
それまではぜひバックナンバーをアルバム別にお楽しみください。

これからもビートルズの音楽と彼らの生き方が
私と皆さんの人生をうるおしてくれることを祈って……

ジョン・レノン生誕68年の記念日に

The BEATLES forever!


。゜☆。:。+゜゜+☆。:゜。



皆さん、たくさんの心温まるコメントを

本当にありがとうございました

あらためて、この場を借りて心からお礼申し上げます。


晴れでも雨でも嵐でも、いつも私のそばにあったビートルズ。

衝撃の出合いから30年、

ほんの限られた一瞬を除いて(詳しくはバックナンバーを!)

彼らの音楽とリリックに慰められなかったときはありません。


それは彼らの求めるものが

究極の Love & Peace だからなのでしょう。

時代を先取りし、次々と新しい音作りにチャレンジしながらも

彼らのテーマはつねに「愛し合おうよ」でした。

ビートルズの音楽には、いつでもこんな声が聴こえているんです。



愛しなさい――世界を。そして、あなたのいちばん身近な人を。




これからもいろんなところで

ファブ・フォーの魅力を語り続けたいと思います。

そのときは、皆さんぜひお付き合いくださいね



2008/10/7

そして、フィナーレ!  Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band




さあて、と……

ついにここまで来ました。
今日と次回、あと2曲を残すのみ

それでは、今日のリリックを。
いよいよ近づいたフィナーレにふさわしい、ポールの曲です。
2002年の日本公演でもラスト近くに演ってくれましたね

「サージェント・ペパー・
ロンリー・ハーツ・クラブ・バンドでした!
ショーをお楽しみいただけましたか?
とっても名残り惜しいけど
お別れしなくちゃなりません……

もう一度 心からのありがとうを!
サージェント・ペパー・
ロンリー・ハーツ・クラブ・バンドでした!
そろそろ終わりの時間が来たようです……」


We're Sgt. Pepper's Lonely Heart's Club Band
We hope you have enjoyed the show
Sgt. Pepper's Lonely Heart's Club Band
We're sorry but it's time to go....

We'd like to thank you once again
Sgt. Pepper's one and only Lonely Heart's Club Band
It's getting very near the end....

("Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band(reprise)"より)

「reprise」は「繰り返し」という意味です。
ここでは、バンドの再登場みたいな感じですね。
「BS熱中夜話」のイントロ当てクイズで
NHKアナウンサーの「ぽお」さんが張りきって答えたのも懐かしい

思えば今年の1月2日、
新年最初のブログで取り上げたのが
この曲(リプライズじゃないほう)でした。
覚えていてくれた人、いるかな?
その時のテーマ「想いつづければ、いつかは叶う」
今も、そしていつも、私の座右の銘です


。゜☆。:。+゜゜+☆。:゜。


ビートルズ213の公式発表曲を
一つずつ取り上げることによって
忘れ難い彼らの歩みを辿りつつ、
私のつれづれなる思いを
親愛なる皆さんへお届けする旅……

その旅も、ゴールが見えてきました。

ブログを書くにあたり、いろんな資料を読み返していて
思わず笑っちゃったのが、ポールの次のせりふ

「ビートルズは何度も解散の危機を迎えたけど
 本当に解散するとは思わなかったよ」

こらこら〜〜!!!


あんたでしょーが、脱退するとマスコミに公言したのは!

さすがはB型ちゃんのポールであります

でも、メンバーの心がビートルズから離れていった時に
一番気を砕いていたのは、たぶんポールその人。
きっとポールは4人の中で
誰よりもビートルズのファンだったのであろう。

テロの噂など、いろいろ不穏な情報が飛び交う中で
イスラエル公演を敢行し、無事帰ってきたポール。
手ひどい裏切りを受けてもやっぱり女好きの血は治まらず
相変わらず恋模様も華やかなポール。
彼の姿は、いつになっても私たちがよく知っている
「ちょっと天然」で「ときどきKY」なオプティミスト
そのことに心から安堵してしまう私なのです

願わくば、生きているあいだにもう一度
日本に来てくれることを、切に期待してやみません。

「生きているあいだに」
    
言うまでもないと思いますが、主語はポールだよ。
私は骨太ババアになって100歳まで生きますので


。゜☆。:。+゜゜+☆。:゜。


では、「戦争嫌いなペパー軍団バンド」のメンバーが
勢ぞろいしたサイケデリコなジャケットをどうぞ!
フクスケ人形も鎮座しております。
さあ、あなたはこの面々、何人わかるかな?


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213曲まで、泣いても笑ってもあと1曲……


2008/10/5

不死鳥のように  Magical Mystery Tour

え〜 今日はいつもと趣向を変えまして
最初にリリック行きます。
では、どうぞ!

・・・・・・

("Flying"より)


あれっ、故障かな? 音声さんどうしました?


……ではありません


実はこの「Flying」という曲、213曲中唯一の
インストゥルメンタルなのです。
つまり、歌なしのナンバーってことね。
テレビ映画「マジカル・ミステリー・ツアー」の
サウンドトラックの一つで、4人の共作です。

でも、今日はビーファンにとっては
忘れ難きメモリアル・デーなので
訳詞なしで終わっちゃうのは、ちと寂しい。

なので、まずは記念すべきメモリアル・デーのお話から……


46年前のこの日――1962年10月5日。
イギリスのレコード会社EMI傘下にあるパーロフォン・レーベルから
1枚のシングルレコードが発売された。

A面は「Love Me Do」/B面は「P.S. I Love You」
演奏はザ・ビートルズ。
無名バンドのデビュー曲にしてはまあまあ健闘し、
全英チャート17位をマークする。

その曲が、半世紀近くたった今も
全世界の熱狂的ファンに支持されて売れ続けているなんて
あのとき、いったい誰が予想しただろう。

4人がビートルズでなくなっても
ビートルが残り2人になってしまっても
ファンの情熱はいっこうに冷める気配がない。

というわけで……

今日は「ビートルズ物語」の番外編です。


。゜☆。:。+゜゜+☆。:゜。


ビートルズがいなくなった世界って
いったいどんな感じだったんだろう。

私たちはいま、すべての歴史を追体験して
「ビートルズがいた時代」と
「ビートルズ以降」を比較検証することができる。

けれども、あのころ
リアルタイムでビートルズの洗礼を受けた人々は
昨日までとはまったく色が違う世界に
いきなりほうり出されてしまったわけである。

まったく色が違う世界――ビートルズのない世界。

もちろん4人が音楽活動に終止符を打ったわけではない。
ジョージなんかはむしろ、ビートルズ時代よりも
ソロとしての活躍に対する評価のほうがずっと高い。
それでもやっぱり、ソロとしての4人が集まったところで
それはビートルズではない。

“ビートル×4<ビートルズ”の公式は
私にとって、永遠の真理なのである。

だから、解散後に初めてビートルたちが
ビートルズだった時代を振り返ってみようと企画した
「アンソロジー・プロジェクト」に
どれほど胸をときめかせたことだろう。

それは、1995年。
解散から四半世紀たって、ビートルズの新曲が出た。
ジョンが1977年ごろ録音した未発表のデモテープに
ほかの3人が手を加えて完成させたのだ。

「ファブ・フォーが甦った……灰の中から」
これを聴いてそう感じたのは、私だけじゃないはず。
不死鳥のように甦ったビートルズの“新曲”に
何十万人というファンが酔いしれた。

そして私たちは、ひと時忘れることができたのである――
ビートルズのいなくなった世界を。


。゜☆。:。+゜゜+☆。:゜。


では、今日は「Flying」にちなんで
大空翔ける鳥の歌をご紹介しましょう。
これが、ビートルズ25年ぶりの新曲のひとつ。
『Anthology 1』のアルバムで聴くことができます。

「なじんでいた あの暮らし
なのに 
いったい何が起こったんだ?
お互いがいなくて
ぼくら 生きていけるのかい?
かけがえのない あの親しさ
いったいどこへ行ってしまった?
ぼくはあのころ いつだって……

鳥のように自由に羽ばたく
それは2番目に素敵なことだけど
またとない成功を手に入れ
いまぼくは 翼広げて巣に帰りたい
鳥のように」


What ever happened to
The life that we once knew?
Can we really live without each other?
Where did we lose the touch
That seemed to mean so much?
It always made me feel so...

Free as a bird
It's the next best thing to be
Free as a bird
Home, home and dry
Like a homing bird
I'll fly as a bird on wings

("Free As a Bird"より)

ジョンを悼み、ビートルズを懐かしむ3人の想いが
見事に結実したリリックだと思いませんか?

ジャケットは『Magical Mystery Tour』から
おなじみ4人の「エッグメン」です。


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213曲まで、あと2曲!


2008/9/30

終わりの始まり  Let It Be

ひいぃ〜 さ、さ、さぶいですぅ〜〜〜

ついこないだまでTシャツ&短パンで歩いてたというのに
ここ数日の寒さはいったい何なんざんしょ

おかげで我が家では秋冬のお助けメニュー
「なべ」が早くもデビューいたしました

一度出せばあとは怒涛の如く、手を変え品を替え
毎日のように「なべ」が登場するのは目に見えている……

ラッキー


というわけで……

今日で9月も終わり、いよいよ秋深まる季節ですね

中国思想の一つである「五行論」では
季節を4つに分け、それぞれを色で示します。
春は青、夏は朱色、秋は白、冬は玄(くろ)――

ここから
青春・朱夏・白秋・玄冬という言葉が生まれ
それぞれを人生の季節にも例えるようになりました。

人生半分を過ぎたギリギリガールの私
これからは、さしずめ「白秋」の季節を迎えるわけです。

古代インドでは、人間の一生を4つに分けて

「学生期(がくしょうき)」……学び、修業に励む時期
「家住期(かじゅうき)」……仕事と家庭を持ち社会に貢献する時期
「林住期(りんじゅうき)」……仕事と家庭を捨て自分を見つめる時期
「遊行期(ゆぎょうき)」……すべてのしがらみを解いて放浪する時期

と名付けました。

それぞれ25年ずつというのが、さすが悠久の国インド。
やっぱ100まで生きるんかいっ!

ま、20年ずつにしたっていいんですが
いずれにしてもギリギリガールは「林住期」なのだ

人生の秋……

皆さん。
このブログが213曲制覇したあと
私がいなくなったとしても、探さないでね
仕事と家庭を捨てて林に住んでるかもしれません


それでは「4人がビートルズだった頃」
今日は第10話――最終章です。

。゜☆。:。+゜゜+☆。:゜。

1969年9月に『Abbey Road』がリリースされたあと
ジョンを除く3人は、
お蔵入りしそうなゲットバック・セッションの音源を
アルバムとして完成させるための追加録音をおこなった。

1970年1月のことである。
セッションが始まってから、すでに一年近く過ぎていた。

なぜジョンがいなかったかというと
彼は『Abbey Road』が出た時点で
「もうバンドをやめたい」と言ったから。
とはいえ、その時点ではまだ
ビートルズはビートルズのままだった。

こうして出来上がったアルバムは
『Let It Be』のタイトルで3月リリースの予定となるが
追加録音が終わったとたん、
ジョンも含めて4人は4人とも
それぞれのソロ・レコーディングに取りかかる。

これが、終わりの始まりだった。

ポールは初のソロ・アルバム『McCartney』を
『Let It Be』に先駆けて発売しようとするが
ビートルズのレコード売り上げに影響が出ると
アップル社側に反対され、キレてしまう。

そして4月10日――
ポールはマスコミに向けて「ビートルズ脱退」を宣言した。
というわけで、一般に1970年4月10日というのが
“ビートルズが解散した日”と言われている。

けれども、事実上はどうなのだろう。
『Let It Be』の追加録音がすんだ時点で
もうビートルズはいなかったのかもしれない。
あるいは、あの『Abbey Road』が仕上がったときすでに
4人はビートルズであることをやめたのかもしれない。

ビートルズがビートルズであった時間は、あまりに短い。
だけど、彼らの存在はあまりに大きくあまりに深い。
それは解散から40年近くがたち
2人のメンバーが鬼籍に入った今でも
決して色褪せることのない奇跡だと思う。

だから私は、もう一度言う。

ファブ・フォーはどこまでも、どこまでも永遠……


。゜☆。:。+゜゜+☆。:゜。

それでは今日のリリックを。

この曲もゲットバック・セッションの音源に
追加録音して仕上げたものの一つ。
ジョージのナンバーで、エゴイズムを歌った内容です。


「一日中ずっと
“オレが、オレが、オレが……”
一晩中ずっと
“オレが、オレが、オレが……”
エゴにしがみつかないと いられないのさ
みんな感じてるよ
あいつはいつだって
自分を強く押し出してると」


All through the day
I me mine, I me mine, I me mine
All through the night
I me mine, I me mine, I me mine
Now they're frightened of leaving it
Everyone's reading it
Coming on strong all the time

("I Me Mine"より)

これ、ポールと喧嘩したあと書いた曲……ということは
彼の“オレオレ主義”皮肉ってるわけですね。
やっぱポールって、B型ちゃんです。

4人が分割されて“個”が際立つジャケット。

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213曲まで、あと3曲〜!

2008/9/27

ファブ・フォーは永遠  Abbey Road

皆さま、先日はヘイブル息子への激励の言葉をいただきまして
まことにありがとうございます

相変わらずテキトー指数100%の無責任男ではありますが
まれに見るサバイバル能力を発揮して
今後もどうにかこうにか世渡りしていくことでしょう

と、言ってるそばから……

またもや母を大いなる不安に陥れるデキゴト発生

なので、ご期待に応えて連チャンで行きますよ〜


今日のヘイブル君


近ごろ、奥歯の知覚過敏に悩まされてる息子。

固いものを食べるたびに「イテテテテ!」と大騒ぎするので
(はい、痛みに弱くて大げさなんです……父親ゆずりです)
しかたなく歯医者へ連れていった

レントゲンまで撮って調べたが、まったく異常なし
それでも歯科衛生士のきれいなオネーサンが
とりあえず、歯のコーティング剤を塗ってくれました

「30分たったら食事は普通にしていいけど
 今夜だけは奥歯は磨かないでくださいね。
 薬が取れちゃいますから」

オネーサンに笑顔でそう言われ、
母子ともに「はーい」といいお返事して、歯医者を後にする。

さて、その夜。
歯磨きしようと洗面所へやってきた息子に私は念を押した。

「あんた、覚えてるでしょうね。
 奥歯は今夜磨いちゃいけないんだよ!
 うっかり歯ブラシ当てないよう、気をつけてね」

そして息子は……

「わかってるわかってる!(←注:繰り返す時はわかってない)
 磨かない磨かない、みががな……
 あ〜〜っっっ!!

私 「ど、どうしたの?」
息子「磨いちゃった……薬、取れた」

オー、マイ、ガーッッ!!!

今言っただろうが、今、今!!
ほんの数秒前に言ったことを
なぜ覚えてられないのだ、息子よ……

というわけで……
せっかく歯医者さんで払ったン千円が数時間でパー

この顛末をあとから聞いた娘が、言いました。
「もしかしたらヘイブル君って、アタマに傷があるんじゃない?」

確かに。
超短期記憶のおぼつかなさだけ見ると
若年性アルツハイマーかという気もしてくる……

親子そろって“ボケ”を恐れるわが家なのでした


それでは、またも気を取り直して
「4人がビートルズだった頃」の第9話でございます。


。゜☆。:。+゜゜+☆。:゜。

1969年、春。
ゲットバック・セッションが失敗に終わり
私生活ではジョンがヨーコと結婚、ポールがリンダと結婚して
ファブ・フォーの蜜月時代は終焉を迎えようとしていた。

それでもポールは――いや、4人は
新しい音作りへの意欲を決して捨てたわけではなかった。
デビュー以来、ビートルズの音楽のほとんどを
生み出してきた場所――アビー・ロード・スタジオ。
その名を冠したアルバム制作に取り組み始めたのである。
夏の盛りのことだった。

このジャケットで4人はアビー・ロード・スタジオに
背を向けて歩き出している。
ビートルズというたぐいまれな“現象”に
別れを告げるかのように……

結果として『Abbey Road』は
4人がビートルズとして手掛けた最後のアルバムになったが
最後にして最高の作品という評価が定着している。
崩壊寸前のバンドからこんな傑作が生まれるところが
ビートルズのビートルズたるゆえんなのだ。
『Abbey Road』を聴くたび、
そんな彼らのパワーと限りない可能性が
今も私を勇気づけてくれる。

ファブ・フォーはどこまでも、どこまでも永遠……

。゜☆。:。+゜゜+☆。:゜。

それでは今日のリリックを。
傑作『Abbey Road』の中でもひときわ光るコーラス・ワーク。
シンプルな詩と美しいハーモニーが感涙を誘います。
ジョンがヨーコのピアノ――ベートーベンのソナタ「月光」に
インスピレーションを得て作ったというのは、有名な話。


「風は強く吹いている
ぼくの心は揺れ動く
風が吹くから

愛だけは変わらない 
昔も今も
愛こそはすべて 
愛は君

空はどこまでも青い
ぼくは泣きたくなる
空が青いから」


Because the wind is high
It blows my mind
Because the wind is high

Love is old, love is new
Love is all, love is you

Because the sky is blue
It makes me cry
Because the sky is blue

("Because"より)

このアルバムジャケットでポールが裸足になったのは
暑い中での撮影だったためという話があります。
これがのち「ポール死亡説」の発端となった有名なエピソード。
そして、ジャケットに登場した横断歩道も
世界中からファンが集まる観光スポットとして
一躍有名になりました。

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213曲まで、あと4曲……



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