フランス書院で語った、珠玉のお言葉集
まったく全面的に賛成です
そういう女子と知り合いたい(涙)
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第2章 13年間ハマった、顔とセックスだけの男
幼稚園から女子大系列の学校に通って、ずっと女の世界にいたから、同じクラスの男子を好きになるっていうことはなかったかな。あっ、でも近所の病院の坊ちゃんのことが気になってた時期はあったけど(笑)。ただひとつ言えるのは、深いと言える恋愛体験をしたのは30代になってからね。私は過去をやり直したいって思うことはあまりないんだけど、30代だったらもう一度やってみたいって思うわ。今の感覚で30代に戻ったら無敵だと思うし(笑)。
当時、すごく入れ込んだ人がいて、それがもう本当に絵に描いたような“ダメ男”。でも顔とセックスだけはものすごい魅力的な人でね。彼は役者だったんだけど、当時は仕事がなくて生活保護一歩手前くらいまでいってて、私のヒモみたいな感じになってたの。
暴力をふるうし、性格も悪いし、普通に考えたら本当に最悪。ただ何度も言うけど、顔とセックスだけは最高なのよ(笑)。
私は脚本を書き始めたのが36歳からなんだけど、それから急に今みたいに忙しくなって、それに伴い収入も上がっていったんだけど、私と反比例するように彼の仕事がなくなり、ますます荒んでいったのよね。でも彼は自分の顔とセックスに絶対的な自信を持っていたから、私がその彼から離れられなくなっていると思って、信じて疑わなかったのよ。でも、ある日突然、私がいい加減、醒めちゃったの。そうしたらもう、そいつが大暴れして大変だったわよ(笑)。そりゃそうよね、私がいなくなれば現実的に金ヅルがなくなって、生活ができなくなるわけだから。顔とセックス以外にその彼と一緒にいて何がよかったかって、その滅びていく姿よね。その落差みたいなものがすごくエロチックだった。
彼はセックスのときだけ、私より上に立てるの。その普段の姿とのギャップもよかった。いつも見せない表情を、私とのセックスのときにだけ見せるっていうさ。今思うと「くだらないなあ」って思っちゃうけど、当時は本当に彼のことが好きだった。私は結婚していたんだけど、彼とは13年間付き合ったわ。その間、私は彼の家の家賃も払って、週に3、4日は彼の家に入り浸ってたわね。あの頃は肉体的に、30代の体力があったからこそできたのね。今はとても無理だわ(笑)。
第3章 女だって夫以外に抱かれたい
私は結婚したのが25歳だったんだけど、その後、一夫一婦制には無理があると思ったのよね。夫以外の男性に対して、少しでも“この人のことが好きだ”って自覚したら、死んでもいいっていうくらいに突っ走っちゃう。だって命賭けないとつまらないもん。これは男性の方にも言っておくけど、奥さんがいて、何となく普通にバランスよくちょっと浮気するとかっていうのは、時間の無駄だと思うわ。浮気は、死んでも突っ込む勇気があるなら踏み出せばいいと思うな。
でもそういう女性は逆に、男性からは怖がられるわよね。ただ、“怖がる男を突き崩していく”っていうのが、またいいんじゃない(笑)。そういう意味では、男の方がズルいのよ。現状を崩そうとせず、バランスよく外で楽しむっていうハンパな気持ちで接するっていうさ。私に言わせれば、楽しむだけならゴルフとか行ってればいいじゃんって感じよ。私が私であるものが、グラグラと崩れるような恋じゃないとやっても無駄なような気がするの。ええ、こう見えて私って怖い女なのよ、実は(笑)。
男性と同じように、女だっていくつになっても恋したいものなのよ。男の人は違う女を抱きたいっていう気持ちが強いかもしれないけど、女はドキドキしたいとか、胸キュンしたいとか、そういう思いが常にあると思う。外に関係を求めたいっていう気持ちは女性も男性と同じくらいあるし、たまには他の男に抱かれたいって思っていると思う。私の友達はよくクラス会をやってるんだけど、そこではみんな口癖のように「恋がしたい」って言ってるのよ。アラカン(アラウンド還暦)女性がですよ(笑)。
最近、高齢者同士の再婚とかよく見かけますよね。同窓会やクラス会を機に、生き残ってた二人ができちゃったみたいな。何だかんだ言っても、私たちの年齢だと、仕事を含めてまだやるべきことがたくさんあるから、それほど自由っていうわけではないけど、おじいさんおばあさんたちは、もう何もないわけよね。そうなると、思いっきり恋愛に向かって生きられるのよ。それって本当に生きる力が湧くと思う。老人こそ恋をせよ、と私は思うな。だって、老人ホームとかすごいっていうじゃない。セックスこそできないけど、触ったり重なり合ったりしたいっていう気持ちはやっぱりあって、介護の人が手をつながせてあげたり、上に乗っけてあげたりするだけですごく元気になって、血液の状態までよくなっちゃうんだって。これってすごいことよね。
第4章 おばさんだってO.Kオーラは出すわ
(目の前のフランス書院文庫を眺めながら)最近の若い男には、年上の女性にお姫様だっこをされてベッドまで運ばれるとか、一人の男性に対して複数の女性から愛されるっていう内容がウケてるんでしょ? 信じられないわね。この『隣家の四姉妹』(上原稜・著 '09年8月刊)なんて、年齢の違う4人の女性から手ほどきを受けるってことでしょう? すごいわよねえ、でも楽しそう(笑)。
最近は「草食男子」なんて言葉が取りあげられてるけど、それって遺伝子レベルでそうなってるのよね。私は今『ギネ』っていう産婦人科のドラマをやってるんだけど、頭が二つになった精子とか、尻尾がない精子っていうのがいっぱいあるわけ。こうなると生き方や社会がどうこうじゃなくて、男がそういう生態的な進化をしちゃってるのかもしれないわね。
ただ、基本的に、男って今も昔も傷つくのが嫌いなのよ。傷つくのが嫌だから、女に打って出るのを嫌がる。その辺は変わってないんじゃないかしら?
どんな恋愛でも、だいたい女が積極的だしO.Kオーラは女から出してるはず。女がビンビンに出して最後に行動するのが男よ。もちろん、私みたいなおばさんだって、O.Kオーラは出すわよ(笑)。私は以前つき合った男性から、
「君はブスだから友達には会わせたくない」って言われたの。それからは「私みたいな女は黙ってちゃ男を捕まえられない」って思って、気に入った男がいたらガンガンアピールするようにしたわ。全て自分で押し倒してきたの。「男は押し倒すもんだ」と思ってね。
高校生でもお爺さんでも、男なら何歳でもいけるわ。あまりに年が離れた若い人とは言葉では語り合えない部分があると思うけど、体では語り合える気がする。昔は“若い人特有の高慢さ”みたいなのが苦手だったけど、最近はそれもカワイイと思えるようになってきたしね。
相手によって私自身を変えることなんてあり得ない、私は私のまま。昔は、いわゆる“女らしい女”を演じていたけど、だんだん経験を重ねていくようになると、
ありのままで許し合えないと意味がないということがわかってきたの。ありのままに相手にぶつかってお互いを変革していくことが、恋愛だったりセックスだったりするわけでね。だから、今は相手が若かろうが年配であろうが、“私は私だ”っていうのはあるわね。
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