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2011/1/25
「「りんごの花」をめぐる心の旅」
青森県十和田市三本木ファンクラブ
先週末は、故郷青森県十和田市関連のイベントが続いた。
1月21日(金)の夕刻、我が故郷青森県十和田市の物産をPRする団体
東京十和田もみじの会
の集いがあった。
場所は、同じく十和田市出身で僕もここ最近お世話になっている十和田こまちが
有志と共に設立した会社が起こしたお店、
青森県PR居酒屋「りんごの花」。
約20人の十和田人が故郷の味覚を蓄えた店に集結して、団欒した。
集った人々は東京・首都圏在住の十和田人と関係する協力者のみなさん。
前日、たまたま連絡しあったタイミングでお誘いしたら快く来てくれた写真家の岩木登氏。
岩木氏は、翌日仕事打ち合わせのため青森に帰省し、その後即撮影のため八甲田山に2週間程籠るというタイトなスケジュールの中、時間を割いてくれた。感謝!
今や青森県の味覚を語るに欠かせない「スタミナ源たれ」の東京エリアマネージャーの方も参加いただき、他、青森、十和田のPR販売で活躍する面々。大変豊かな人脈がここの集った。
このお店の「りんごの花」という名前は大変奥ゆかしくて素敵な名前だと思う。
この名前を聞いて、一番最初の想起したのがかつて僕が小学校の頃、大人気を博したテレビドラマ「細腕繁盛記」の原作の小説タイトル「銭の華」。当時のオコチャマだった僕は、そのドラマがあまりに切なく、悲しそうで、あまり見たくはなかった。が、長く続いたその理由は、戦後から高度成長期を乗り切った大人たちが、自らの中々厳しかった自身の人生を投影していたのだろうか。
「りんごの花」
実が熟す前の、様々な葛藤やら、格闘を想起させる。
美空ひばりの
「津軽娘は泣いたとさ。辛い別れを泣いたとさ」
というフレーズも思い浮かぶ。
青森、特に県南名産の南蛮みそをはじめ、懐かしい味覚の料理がでてきた。
おいしかった。
飲み始めるとさわわさして、もはや料理のことをウンタラいう余裕もないが、
特筆すると、なんだかんだといって、僕や同席していた岩木さんも、
「おお、これだ、これだ!」といって喜んでいたのは、
赤カブの漬物だった。
「これだ、これなのだ!」と互いに奪い合うように箸を走らせた。
僕は、これだ、本当に、これだ!と思った。
全く臆することなく、近頃のB級グルメやら、そこらへんの青森をはじめとするローカルトレンドを自然に語ると、僕なぞは、B級って何だよ!と思っている。
やろうとすること、ふるさとのPRとしてのキーワードとしてのB級グルメというある種の自虐なレトリックは分からないでもないが、しかして、かくいう僕は、自分の故郷を、そしてそこに古くからある味覚を「B級」などと思ったことはない。
実家でも、亡き両親が一生懸命ふるまったバラ焼きや、漬物を、誰がB級と呼ぶのだろうか。自分の両親や、先祖が一生懸命こしらえてきたものに、AもBもあるまい。があえていうならば、それらはすべてゴージャスであり、A級ではないだろうか。
特に、日本の東北は、他の地方に比べて寒さも厳しいし、食材の確保も困難だった。だからこそ、お客様がきたり、祝い事、お祭りには、踏ん張りどころとして、一生懸命、あるものを、あるぶっつ、ふるまってきたのだと思う。
私は「B級グルメ」といういい方が、好きではない。
一般的なPRとしてそれを言いはするが、基本、言いたくはない。
ふるさとは、誰にとっても、それは、金メダル以外の勲章は必要ない。
あるいは、ただ、そこに想いが深くあるだけだ。
「りんごの花」の赤カブを食して、久々思い出したのが、
僕が小学に入る直前、一番上の姉が高校卒業し就職して上京する前、
太素塚裏の平屋の家で行われたお祝いの食卓だ。
今から40数年前の夕方、母親が居間にテーブルを並べて
小皿をたくさん出した。
小皿にはいろいろな料理が綺麗に盛られていて、
それはそれは、ゴージャスな彩りだった。
我が家では、他の一般的なこざっぱりした家庭と同じように、
食事は普通、ご飯とみそしると、あと何か一品。
だいたい野菜炒めとかね、そういうの。
カレーが出るときは近くの親戚が集まって食した。
それくらい、今からみれば大変質素な食卓、それが普通だった。
けど、その日の夕方は、小皿がたくさんでたのだ。
何の料理がでたのかは僕自身は定かではないが、
確かに、今で言うパーティーのような宴を催したのだ。
近所のおじさんも集まって、ビールや酒も飲んだのだろう。
後々、大人になってから姉から直接その時の話を聞いた。
あの夕方、姉は、自分の就職祝いと上京のお別れ会をかねて
食事を催すと当時中の悪かった母親に言われて、
いそいそと食卓についてたら、ドキンと驚いたという。
豪華絢爛に散りばめられた小皿の中に、
姉は、確かに凄まじいゴージャズな料理を見つけたのだった。
姉は、思わず心の中で叫んだのだ。
「ハ、ハムだ!」
そう、当時、庶民の口にはまず年に一回口に入るかどうかの
凄まじい贅沢の一品、ハムが、薄切りになって、
クルンと巻かれて爪楊枝に刺されて、
今で言うパーティーのオードブルの一品のように
美しく盛り付けられていたのだ。
で、ともあれ、あれこれあって、
粉ジュースとかで乾杯したのかな。
そして、
「いただきま〜〜すぅ!」
もちろん姉は、一番最初に、楽しみしていた、
その「ハムのオードブル風」のヤツを口にいれ、
ガブっとかぶりついた。
が、その感触は全く予想と違って、
ガリッっという音だったらしい。
姉が、ハムと思ったそのゴージャスで美しいオードブル風の食材は、
赤カブだったらしい。
姉は、ヘコたれ、
その後、本当の話だが、十和田になじまず、
あまり帰省もしないし、今もなじんではいない。
姉のその時の心のヘコみ具合は、相当凄かったらしい。
もう数年あっていない姉だが、
しかして、今、「りんごの花」で赤カブ食べたら、
涙がコロリンコするんじゃないか、と思う。
ソウルフード、とはそういうものじゃないか、と思う。
まあ、あれこれブツクサもいいますが、
先日のB級グルメがNHKで放映されていた際、
ボンジュールを叫ぶ十和田バラ焼き隊長、
共に戦った仲間を思って、涙流していましたね。
結果として、それはそれで新しい血と汗と涙のソウルフード、
そうなったのかもしれませんね。
ともあれ、青森、郷土、B級、ときましたが、
一頃、日本も原点回帰として標榜した「スロー」の精神が失われていませんか?
世の中が世知辛いのはわかるが、
僕は、B級がやたらと「ファスト」な方向に流れているようで
その精神をやや憂います。
そういえば、昨年末の大晦日、
三上寛さんの年越しライブに行ったら、
寛さんがこんなこといってたね。
テレビを見たら青森の一人の巫女のようなおばあさんが出ていて、
そこに、リストカット寸前やら、ウツやら、悩んだ女の子たちが相談に尋ねてくる。
すると、そのおばあさんは何もいわないで、
女の子を前に座られて、黙っておにぎりを出して、食べさせる。
黙って、女の子はおにぎりをたべて、一時間ぐらいして返ってゆく。
そういう、ただのおにぎりがあるだけで、生きていけるってことが
とても大切だし、そういうおもてなしに、本当に胸がこみ上げ、
涙がこぼれそうになるだ、と三上寛さんは、言っていた。
あの津軽のアーティストのさりげない話は、いつもいつも何かが深い。
それは、三上寛おにぎり、なのかもしれない。
その、おばあさんのおにぎりのように、
東京の故郷を懐かしみ、時には心痛んだ人たちを
やさしくおもてなししてくれる、そんな場所に、
「りんごの花」がなってくれれば、いいと思う。
特に僕のような、心すさぶ万年美少年には、
たった一個のおにぎり、その前に、
うまい青森の地酒一升瓶と、赤カブの漬物一升樽があれば、
あと、ジャッパ汁とか、ミニスカのネーチャンの一人二人付いてれば(嘘)
あとは何にもいらない。
長くなったので、翌々日のイベントについては、
日改めて、記述予定。
へば。
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投稿者:
boxinglee
2011/1/26 21:40
まんづ、まんづ、ドデしたもんだ、シリホラハラヒリ。遥か昔にそこらへんにいたジロってワンコを思い出すば。ドットハラエ。
http://www.kaitaku-spirits.com/
投稿者:セタ
2011/1/26 0:56
おじさん久しぶり
十和田情報ランキングでみつけたよ
ボクは誰でしょう? ロックフェスで吼えたワンコだよ
おかあさんとおばあちゃんが宜しくと言ってたよ
今のところボクのほうがランキング上です
勝てるかなオチボ君
http://blog.goo.ne.jp/setagon
プロフィール
坂田俊英
メディアプランナー、編集、ライター、 1961年生まれ。青森県十和田市出身。セミナープランナー、イベントプランナー、食のマーケティング&SP系の広告代理店を経て、1996年よりフリーランスのプランナーへ。
現在は、CSR(企業の社会的責任)と地域進行をドッキングしたマーケティングコミュニケーション「僻地の戦略プランナー」としての各種PRメディアのプランニング、コンサルティング、企画、ライティング、プロデュースを多面的に実施。企業責任フォーラムCSRサスティナビリティー検定合格者。
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